【世界が注目する日本の魅力とは?】39カ国・地域の検索キーワードで読み解く訪日旅行トレンド【秋期】

  アウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太 明、東証スタンダード:2459)は、グローバルマーケティング(国内・海外向けの販売促進・AI活用支援)*、メディアマーケティング(火災保険・地震保険の申請サポート)**などのマーケティング事業を展開しています。

 この度、日本を除く世界39カ国・地域を対象に、2025年8月8日から2025年11月4日までの期間で、訪日旅行に関連した急上昇検索キーワードを調査***しましたので、その結果をお知らせいたします。

前回の夏期における調査を行った際のリリース(2025年09月11日)はこちらをご覧ください。

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*** 今回の調査における各検索キーワードランキングは、「Googleトレンド」により集計された、注目度を反映した推定値である点にご留意ください。

■はじめに

 今回の各国・地域別の検索キーワードランキングでは、日本の特定の地域や都道府県名、紅葉・桜・スキーといった季節観光に関するキーワードに加え、鉄道やバスの乗車に関する検索、さらには入国手続きに関する情報など、訪日旅行の具体的な検討段階を示すキーワードが多数ランクインしました。

 さらに、スポーツの国際試合に関する検索も多く、「日本 vs ○○」というキーワードは、サッカー、野球、ラグビー、バレーボールなど幅広い競技で確認されました。日本代表選手の活躍や注目が、訪日旅行への関心を高める一因となり得ることが示唆されます。

 また、国・地域ごとの検索傾向からは、季節観光におけるエリア別の検索動向の違いや、シンガポールやイギリスで行われた日本に関するイベント情報など、それぞれの異なる特徴もうかがえます。

 こうした検索動向や観光需要を継続的に把握することは、文化的背景や国・地域ごとのトレンドの変化に対応した効果的な施策を行う上で重要です。

※国別の詳細なデータはページ下の一覧表をご覧ください。

    【複数の国・地域のランキングでランクインした主な検索キーワード】

(※)各キーワードが、Google トレンドトップ10にいくつの国・地域でランクインしたのかを示しています。

■世界が検索する主な日本の観光スポット

 日本の観光地や都道府県に関する検索キーワードは、27カ国・地域でランクインしており、20以上の都道府県が注目されました。

 中でも「東京都」が9カ国、次いで「北海道」が6カ国、「神奈川県」、「京都府」が5カ国にランクインするなど、依然として人気の観光地への注目度の高さが明らかになりました。

 また、羊蹄山(北海道)、伏見稲荷や嵐山(京都府)、金沢(石川県)、奈良公園(奈良県)、日光(栃木県)、ひたち海浜公園(茨城県)など、紅葉の名所として有名な観光地が複数の国・地域でランクインし、季節による注目度の変化がうかがえます。

 一方、人気観光地への注目が高まる中、依然としてオーバーツーリズム問題への対策が求められています。観光地の分散化やデジタル技術を活用した混雑予測、訪問時間の調整など、持続可能な観光の仕組みづくりに加え、訪問先を多様化する取り組みや、観光客と地域住民の共生を促すルールづくりが進められています。これらの取り組みが、旅行者の行動や地域の観光環境にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目です。

【複数の国や地域で注目された、地名や観光地を示す都道府県別の検索キーワード】

(※)都道府県に関するキーワードが、Google トレンドトップ10にいくつの国・地域でランクインしたのかを示しています。

■季節観光に関する国ごとの傾向

 今回の調査では、「紅葉」「スキー」「桜」などを示す、季節性のあるキーワードが17カ国・地域でランクインしました。

 特に、韓国、台湾、香港といったアジア地域では、「紅葉」「11月」など、秋に関連する複数のキーワードがランクインし、紅葉シーズンにおける旅行計画への関心の強さが示されました。近距離で短期旅行がしやすいことから、直近の季節を意識した検索が多いことが考えられます。

 一方、アメリカやヨーロッパ、アフリカの一部の国では、「スキー」「桜」など、冬や春に関連するキーワードがランクインしました。アジア以外の国では、長距離移動や早めの旅行計画が必要となることから、先の季節を見据えたキーワードがランクインする傾向が見られます。

 こうした計画時期や季節ニーズの違いに合わせた情報発信やプロモーション戦略を行うことで、国別の旅行者の期待に応え、効果的な誘客につながると言えます。

■スポーツの国際試合が与える訪日旅行の影響

 スポーツイベントにおける国際試合への関心も高く、「日本 vs ○○」などといった、日本との対戦カードを示すキーワードが、22カ国でランクインしました。特に「日本 vs アメリカ」や「日本 vs ブラジル」というキーワードが目立ちました。これらのキーワードは、サッカーの国際親善試合や、野球の国際大会の開催が要因と言えます。

 「日本 vs ○○」といった国際試合への注目は、訪日旅行者の関心を高め、観光全般への興味喚起につながると言えます。また、観光庁では、スポーツの観戦や参加を目的に日本国内を訪れる旅行や、地域資源とスポーツを組み合わせた観光を「スポーツツーリズム」と定義しています(※1)。

 

 今後の日本人選手の活躍や、日本国内で開催される国際試合などを契機とした、スポーツ観戦と地域観光を組み合わせた旅行スタイルへの関心は、さらなる高まりが見込まれます。訪日旅行者による日本の文化やアクティビティを体験する機会の広がりは、それに伴う地域経済のさらなる活性化にもつながると期待できます。

■さいごに

 今回の調査では、季節観光やスポーツイベント、日本文化体験など、多様なキーワードが各国・地域の検索キーワードランキングにランクインしました。

 なお、本調査の対象期間は2025年11月4日までですが、その後の11月7日には、国会答弁にて高市早苗首相による台湾有事をめぐる発言がありました。この発言を受けて中国側が強く反発し、日本への渡航に関する注意喚起などの措置が講じられるなど(※2)、訪日旅行を取り巻く環境に新たな懸念材料が加わっています。また、中国や香港における11月の急上昇検索キーワードでは、「日本旅行 警示」や「日本行き フライトキャンセル」といった渡航の自粛や懸念を示すキーワードが確認できました。​

 このため、こうした国際情勢の変化に伴う訪日旅行への影響や、検索動向の変化を継続的に注視するとともに、国別のニーズに応じた情報発信やプロモーション戦略を通じて、日本の多様な魅力を世界に発信し、地域経済の活性化と観光の持続可能性を両立させることが重要です。

国・地域別検索キーワードランキングの調査結果を含む、本レポートの完全版を、アウンコンサルティングウェブサイトに掲載しています。ぜひご覧ください。

■調査概要

【調査主旨】

世界39カ国・地域における、訪日旅行関連の秋期の検索キーワードと動向調査

【調査要綱】

・対象国・地域: OECD加盟主要国を中心に当社にて抽出した39カ国・地域

・検索キーワード順位データ:Googleトレンド https://trends.google.co.jp/trends/

 <データ取得条件>

  [検索キーワード]:「日本」を各国の公用語で設定

  ※日本に関する検索を行う際に、英語を用いる事がある以下の国については、

   キーワードに「Japan」を設定し調査しております。

   (インド、インドネシア、ベトナム、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カナダ、エジプト)

  [調査対象期間]:2025/08/08~2025/11/04

  [カテゴリ]:旅行

  [取得データ]:「注目」の検索クエリで上位10件を取得(※旅行に著しく関連しないキーワードは除外)

・調査実施期間:2025年11月5日~2025年11月18日

・Googleトレンドの集計に関する詳細:Googleトレンドのデータに関するよくある質問

- https://support.google.com/trends/answer/4365533

【出典】

(※1) 国土交通省観光庁 - スポーツツーリズムの推進 https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/kihonkeikaku/inbound_kaifuku/chihoyukyaku/sports-tourism.html

(※2) ロイター(Reuters) - 中国、日本への渡航自粛呼びかけ 高市首相の台湾巡る発言が波紋 , https://jp.reuters.com/world/taiwan/3MWMLPIO75I7RPVLRJTCGAIIHM-2025-11-14/

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会社概要

URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
電話番号
0570-05-2459
代表者名
信太 明
上場
東証スタンダード
資本金
1億円
設立
1998年06月