親の資産はどの程度把握してる?男女500人アンケート調査

親の資産状況の把握に関する意識調査

株式会社AlbaLink

株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、30代以上の男女500人を対象に「親の資産状況の把握に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
詳細は訳あり物件買取ナビにて公開。( 
https://albalink.co.jp/realestate/parents-assets/ )

30代くらいになると「親の病気・介護」「親の死や相続」といった課題に直面する人もいます。このような場合に重要となるのが、親の資産についての情報です。

今回、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/)が運営する訳あり物件買取ナビ( https://albalink.co.jp/realestate/)は、30代以上の男女500人を対象に「親の資産状況の把握」についてアンケート調査を実施しました。

【調査概要】

調査対象:30代以上の男女

調査期間:2025年3月26日~29日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性352人/男性148人)

回答者の年代:30代 47.4%/40代 32.2%/50代 17.4%/60代以上 3.0%

【調査結果サマリー】

・親の資産状況について把握していない人は67.4%

・親の資産状況を把握していない理由1位は「話をすることに抵抗がある」

・親の資産状況について把握したいタイミングは「介護の必要性がでてきたとき」

・親の資産を把握することが必要な理由は「老後費用準備の目安になる」

親の資産状況について把握していない人は67.4%

30代以上の男女500人に「親の資産状況について把握しているか」を聞きました。その結果、「あまり把握していない」「全く把握していない」が合わせて67.4%でした。約3人に2人が、親の資産状況から距離を置いていることがわかります。

ただ親の資産について把握していないと、予想外の時期に介護が始まったり親の認知機能が低下してきたりした場合に、困ってしまう可能性があります。資産を把握していないことで、相続時に申告漏れなどのトラブルを招く原因にもなりかねません。

未来のことは誰にもわかりませんから、「介護」「認知症」「相続」などいざというときに備えて、普段から親子間で情報共通しておくことをおすすめします。

親の資産状況を把握していない理由1位は「話をすることに抵抗がある」

親の資産状況を把握していないと回答した337人に理由を聞いたところ、1位は「話をすることに抵抗がある(30.6%)」でした。僅差の2位は「話すきっかけがない(30.3%)」、3位は「親が話したがらない(14.5%)」となっています。

「子ども側から話すことに抵抗がある」「親が話したがらない」など、心理的なハードルがあって親の資産状況を把握できていない人が多いとわかります。

また「必要性を感じない」「親がまだ元気」など、現時点では切迫した状況にないため、把握していない人もいました。

<1位 話をすることに抵抗がある>

・資産や日常で使う生活費などお金について親と話すことはなんとなく気まずく、お互いに避けている(30代 女性)

・親の資産について聞くことに抵抗がある。遺産をあてにしていると思われたくないし、早く死んで欲しいと思っているみたいで縁起が悪い(40代 男性)

・老々介護中の親に、資産について聞くことは抵抗があるから(50代 女性)

親とお金の話をすることに抵抗を感じる人が最多となりました。

日本では多少なりとも「遺産目当ての子ども・嫁だと思われたくない」「親が生きているうちから、死んだあとや相続の話をするのは縁起が悪い」といった意識があります。そのため「親の資産について把握したい」「必要性は理解している」という人でも、踏み込めていないケースがありました。

老々介護など、親の状況への配慮から話題を避けている人もいます。

<2位 話すきっかけがない>

・貯金額や収入などお金のことについて、親と話し合う機会がほぼなかったから(30代 女性)

・一緒に住んでおらず、なかなか改まって話す機会がないから(40代 女性)

・とくに理由はありませんが、聞くタイミングがなかったから(60代以上 男性)

お金の話がタブーになりやすい日本の家庭では、日常生活の中で資産について話す機会があまりないのだと考えられます。子どもが独立して別居している場合には、親子で顔をつきあわせて話をする機会そのものも少なくなってしまいます。

「何となく」あるいは「自然と」、資産について話題にすることがないまま、現在に至っているご家庭も多いとわかりました。

<3位 親が話したがらない>

・親は昔から自分の稼いでいた金額や貯金などは一切話してくれないし、退職した今も一切口にしてくれないから(30代 女性)

・教えてくれなかったから。しつこく聞くのも怒らせるだけだから、聞けなかった(40代 男性)

・話したことはあるが、話をそらされる。どうも「言うとお金の無心をされる」と思っているらしい(50代 女性)

子どものほうから話を向けてみても、親が資産についての話題を避けたり嫌がって怒ったりするケースも多くなりました。理由としては「収入や貯金を話すことへの抵抗感」「子どもに頼られたくないという意識や不信感」などが考えられます。

親の態度が頑なだと、子ども側も関係悪化することを恐れて踏み込めず、資産の把握をいったんは諦めることに。もし資産額を開示することに拒否感が強い親であれば、「通帳や権利書などの重要書類がどこにあるか」「保険や銀行口座に関する連絡先」などだけでも聞いておくと、少し安心できます。

<4位 必要性を感じない>

・もう別世帯になっていて親のお金をあてにする必要もないので、あまり意識したことがない(30代 女性)

・親の資産は親のものなので、知る必要はないと思っています(40代 男性)

・必要性を感じていないから。そもそも金持ちでないのはわかっているし、年金で細々と贅沢せずに暮らしているので(50代 女性)

必要性を感じていない背景としては、「親の資産は親のものという価値観」「自分の生活は自分でするべきという自立意識」などが挙がりました。

確かに親が最期まで自立した生活を続けられるのであれば、資産を把握する必要はないかもしれません。ただ実際には親が高齢になると子どもからのサポートを必要とするケースも多々あり、親の資産を子どもが管理することもありえます。

資産の把握は「親が死んだときの相続」だけではなく、「親が生きているうちの資産管理代行」にも必要であると考えると、「必要性を感じていなかったけど、実は必要だった」という人もいるのではないでしょうか。

<5位 親がまだ元気>

・まだ親も働いており健康なので、今把握しておかなくてもいいかなと思うから(30代 女性)

・両親が健在なので把握していません。両親の年齢が還暦を超えたら確認しようと思っています(30代 女性)

・親が健在で、親自身で管理ができているから(50代 女性)

親が健康で認知機能もしっかりしていることから、今は親の資産を把握する必要がないと考える人もいました。4位「必要性を感じない」と答えた人との違いは、但し書きとして「今はまだ」がつき、将来的には親の資産について把握したい意向が見られる点です。

ただ親は急に病気をしたり、事故に遭ったり、認知症を発症したりすることもあります。いつかは必要と考えているなら、親が元気なうちから準備することをおすすめします。

<6位 親との関係が良くない>

・親と不仲で交流があまりない。両親は離婚していて、父親も母親も今は別の家庭がある(30代 男性)

・親とほぼ絶縁状態だから(40代 女性)

・親とあまり折り合いが良くないので、財産について詳しくは把握していません。わかっているのは所有している不動産くらいです(50代 女性)

親との不仲で、心理面や人間関係面でのハードルが高く、親の資産状況を把握していないという人もいました。不仲だと、資産の話以前に普通の話もなかなかできないからですね。

確認しようにもできないケースも、不仲だから確認する気がなくなってしまうケースもあります。

<7位 兄弟に任せている>

・私自身が遠距離で働いているので両親と回数が少なく、家のことは近くに住んでいる兄にお任せ状態(40代 男性)

・親と同居している姉がすべて管理しているため(50代 女性)

・私には信頼できる姉がいて、姉が親の資産状況を熟知しているからです(60代以上 男性)

親の資産管理を兄弟姉妹に委ねていて、当事者意識が薄い人もいました。とくに「実家から離れて暮らしている」「兄弟姉妹が親と同居・近居している」というケースで起こりやすい傾向が、アンケート回答からわかります。信頼できるしっかり者の兄弟姉妹に任せられたら安心ですね。

一方、兄弟間で親との関わりの偏りが生まれることにもなり、相続時、労力に応じた財産分与で揉める可能性もあります。

親の資産状況について把握したいタイミングは「介護の必要性がでてきたとき」

「親の資産状況をいつ把握したいか」という問いには、「介護の必要性がでてきたとき(28.4%)」と回答した人が最も多くなりました。2位「親が高齢になったとき(15.2%)」、3位「親が病気になったとき(10.8%)」、4位「今すぐにでも(7.6%)」、5位「親が仕事を辞めたとき(4.6%)」が続きます。

全体的な傾向としては、「介護」「病気」「認知機能の低下」など、必要性が生まれてから把握しようとする人が多くなりました。強い必要性が生まれれば、資産把握の話し合いについて「縁起が悪い」「タブー」といった意識が薄れやすいからだと考えられます。

ただ病気になってからだと相続まで時間が足りなかったり、認知機能低下を感じてからだとなかなか話が進まなかったりする可能性もあります。

親の資産を把握することが必要な理由は「老後費用準備の目安になる」

「親の資産を把握することが必要な理由は何だと思うか」と聞いたところ、1位は「老後費用準備の目安になる(32.2%)」でした。2位「相続トラブルを回避しやすい(31.6%)」、3位「手続きがスムーズになる(24.0%)」と答えた人も多くなっています。

子ども世代の多くは、「将来への備え」あるいは「トラブル回避」として親の資産を把握したいと考えているとわかりました。親の資産を把握しておくことで、親子の安心感につながることがわかります。

<1位 老後費用準備の目安になる>

・歳を重ねて働くことが難しくなってからの生活費・介護費用として、十分な資産を見積もっているのかの確認が必要。子どもである自分たちがいくらでも補助できる状態ではないので(30代 女性)

・残された片親の生活が成り立つのかどうか、把握するため(50代 女性)

・今後介護などが必要になったら、訪問介護や介護施設の利用にどれくらい予算を使えるかで、対応が変わってくるから(60代以上 男性)

「親の老後費用に備えるために、資産状況を把握しておきたい」という声が多くなりました。

老後には生活費のほか、介護費用や医療費などがかかります。費用のうち、何割程度を親の資産でまかなえるのか確認しておくと、子どもは「月◯◯円は援助しないとな」という心づもりが可能です。

「親のお金でまかなえる費用」「子どもが援助する費用」の目安が明確になっていると、お互いに安心しやすいと考えられます。

<2位 相続トラブルを回避しやすい>

・兄弟との相続トラブルを避けるため(30代 女性)

・親が兄弟と相続で揉めていたのを知っているので、あらかじめ資産について話し合っておくことは、トラブルを避けることにつながると思います(40代 女性)

・相続時、兄弟間のトラブルを防ぐため(60代以上 男性)

親の資産が把握できておらず、相続財産の内容が不明確になってしまうと、トラブルの原因になります。例えば相続人の中で「財産の管理場所や管理方法を把握している兄弟」と「把握していない兄弟」がいると、財産隠しや財産の使い込みを疑われる可能性があるからです。

親の資産状況を明確にし、事前に相続人間で共有しておくことで、上記のようなトラブルは防げます。周囲で相続トラブルを見聞きした人は、とくに事前の資産把握や話し合いを重視していました。

<3位 手続きがスムーズになる>

・いざ亡くなったとき、相続手続きをスムーズにするため(30代 女性)

・遠方に住んでいるため、亡くなったときの手続きをスムーズに済ませたいから(50代 女性)

・話もし何かあった場合に、資産がどこにどれだけあるか知っておいて、相続をスムーズに進めるため(60代以上 男性)

親の資産を把握しておくと、相続や資産の名義変更などの手続きがスムーズになり、漏れも起こりにくくなります。いざ相続が発生してから慌てて資産の内容を確認することがないからですね。

親と離れて暮らしていて、葬儀後に長く実家周辺に留まれない人の場合には、とくに前もって情報を整理しておくことが重要です。

より具体的には「財産目録」や「資産に関わる重要書類の場所」を把握しておくことで、手続きをスムーズに進めやすくなります。

<4位 適切な資産管理代行ができる>

・高齢になって判断力がなくなって詐欺に引っかからないように、財産を管理してあげたいから(30代 女性)

・親自身が管理できない状態になったときに、代わりに管理を行う必要があると思うからです(40代 男性)

・妹と相続で揉めることは心配していません。ただ親の管理能力が低下していて、「通帳」「カード」「印鑑」などの保管ができているのか不安だからです(50代 女性)

親が生きている間に、「高齢化による判断力の低下」「詐欺被害への懸念」などから、子どもが親の資産管理を代行することもあります。具体的には、例えば「通帳や印鑑を預かる」などですね。

認知機能が著しく低下すると、通帳や印鑑の保管状況すら忘れてしまうといった状況にもなりかねないからです。そのため親が生きているうちに資産管理を代行することに備えて、資産状況を把握しておく必要があると考えている人もいました。

<5位 税金対策に役立つ>

・税金をできるだけコントロールした相続を行うため(30代 男性)

・「相続時の節税対策をすべきか」など、見極める必要がある(30代 女性)

・相続税が非課税となる範囲かどうかを確定させるため(60代以上 女性)

相続税などの税金対策を意識している人もいるとわかります。

不動産や多額の金融資産を保有している被相続人の場合には、非課税枠を超えるかどうかがひとつの焦点です。また資産の全容を把握することによって、相続税対策として生前贈与を活用すべきかといった判断も可能となります。

実際に節税対策を行う場合には、税理士などの専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

親の資産を把握しておくと、老後資金の見通しが立ちやすかったり、相続トラブルの予防になったりといったメリットがあります。しかし心理的ハードルや当事者意識の欠如から、親の資産を把握していない人も多くなりました。

親に何かあれば把握したいと考えている人も多かったのですが、いつ何が起きるかはわかりません。極端に言えば、明日親が認知症を発症する可能性もありますし、階段から落ちて怪我をして長期入院する可能性だってあります。

問題が表面化してから行動しているのでは遅いケースもあるので、早めに親子で資産について話し合って情報共有しておくことをおすすめします。

※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://albalink.co.jp/realestate/parents-assets/

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株式会社AlbaLinkについて
AlbaLinkは、「事業を通じて未来をつなぐ」をコンセプトに、訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社です。事故物件、共有持分、空き家、底地借地など権利関係の難しい物件などをメインに取り扱い、不動産問題に悩むすべての方に手を差し伸べます。



会社概要
会社名:株式会社AlbaLink

代表者:代表取締役 河田 憲二
所在地:〒135-0047 東京都江東区富岡2-11-18 リードシー門前仲町ビル6F
設立:平成23年(2011年) 1月
資本金:2,400万円
URL:https://albalink.co.jp/company/

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業種
不動産業
本社所在地
東京都江東区木場二丁目17番16号 BESIDE KIBA 3階
電話番号
03-6458-8617
代表者名
河田憲二
上場
その他国内市場
資本金
2400万円
設立
2011年01月