赤坂真理があの『東京プリズン』以来6年ぶりの小説をついに刊行『箱の中の天皇』2月14日発売! 驚きの天皇小説、平成最後の衝撃作!
反響の声、続々! 「小説にしかできない切実な天皇論 --- おそるべき力業」 -- 毎日新聞 田中和生氏
河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役 小野寺優)は、赤坂真理氏の6年ぶりの小説単行本『箱の中の天皇』を2月14日に発売いたしますのでお知らせいたします。あの名作『東京プリズン』から6年を経て書き上げた、平成最後の衝撃作です。『文藝』2018年冬号に掲載後、早くも各紙で注目を集めております。
書籍情報
『箱の中の天皇』
ISBN:978-4-309-02775‒3
本体価格:1,400 円(税別)
サイズ:46 版/上製/228頁/
※併録作「大津波のあと」
2012年7月に刊行した『東京プリズン』は、発売前から“文学史的”事件として各紙誌で話題になりました。同作は、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞、紫式部文学賞の三賞を受賞、累計12万部のベストセラーとなっております。
そして今回発売いたします『箱の中の天皇』は、小説内でマッカーサーや天皇自身と対話するという奇想を駆使して、「終わらない戦後」を問い、日本と日本人の行方に迫る、驚くべき天皇小説になっています。マッカーサーの亡霊とのやりとりを通し、「アメリカ」とたたかい、天皇と対話するマリの姿を、小説でしか書けないやり方で、そして、著者にしか書けない小説に結実させた、まさしく「おそるべき力業(田中和生氏)」です。
本書は、平成の終わりを迎えている現在に、小説の中で、平成の天皇に退位の真意を問うています。また、「天皇の戦争責任」「象徴天皇」「人間としての天皇」「家族」といった、これから日本人が向き合っていくテーマに正面から取り組み、個人と社会の接点から、答えを浮き彫りしようとする物語です。
また、赤坂真理氏が本書で問うたのは、「天皇」だけではありません。以下のようにコメントしています。
わたしが天皇を書いたのは、自分の国を知りたかったからです̶̶̶̶赤坂真理
「戦後」と呼ばれる時間を生きて成長し、「人生がつながらない大人」になったと語る著者は、社会的テーマを大上段に振りかざすのではなく、個人的経験から発して社会を問うています。現代に生きる私たち日本人一人ひとりに対して、切実に問いかけてくるからこそ、発売前からこれほど大きな反響を起こしているのだと思います。
『箱の中の天皇』と赤坂真理氏に、ご注目くださいますようお願いいたします。
◎『箱の中の天皇』あらすじ◎
母と訪れた横浜のホテルニューグランド。マリは、深夜目覚めると、マッカーサーの幽霊が電話で昭和天皇を部屋に呼び出すのを目撃してしまう。翌日マリは、メアリと名乗るコールガールから、二つの「箱」を託される。一つは本物。もう一つは偽物。偽物を、マッカーサーの持つ本物とすり替えるよう頼まれ、マッカーサーの部屋を訪れ、ミッションを果たそうとするのだが……。マリは、平成の天皇が退位の“お気持ち”を述べたメッセージが映されるテレビをみるうちに、その「箱」の中に入り込み、いつしか対話をはじめる。
赤坂真理(あかさか まり)
東京生まれ。雑誌『SALE 2』に書いた小説が文芸編集者の目にとまり、1995年「起爆者」(『文藝』)でデビュー。以後、人間の意識や存在の根源を問い続ける。
2012年、アメリカで天皇の戦争責任を問われる日本人少女の目を通して戦争と戦後を描いた問題作『東京プリズン』が大きな話題となり、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞、紫式部文学賞を受賞。他に『ミューズ』、映画化された『ヴァイブレータ』などの小説作品がある。
反響の声、続々!
「小説にしかできない切実な天皇論 --- おそるべき力業」 -- 毎日新聞 田中和生氏 反響の声、続々!
「天皇」とはなんなのか。はっとさせられ、考え続けよ、と重い課題をつきつけられた。 -- 改造社書店松本駅店 山村奈緒美氏
小説にしか出来ない方法によって切実に、痛み(重み)を伴いながら、私たちに読者に訴えかけてくる。もしかするとそれは、ひとつの祈りなのかもしれない。 -- 宮脇書店金沢文庫店 松岡圭介氏
この作品は小説であっても虚構ではない。我々日本人が逃れようもなく当事者な物語。 -- 紀伊國屋書店新宿本店 生武正基氏
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