フリースケール・セミコンダクタ、2015年第3四半期の業績を発表

2015年10月22日米国Freescale Semiconductor, Inc.発表本文の抄訳です。

テキサス州オースチン- フリースケール・セミコンダクタ・リミテッド(NYSE:FSL)は、2015年10月2日締めの2015年第3四半期の業績を発表しました。注目点は次のとおりです。

■GAAP業績:
売上高:11億2000万ドル、粗利益率:48.1%、一株あたりの利益:25セント

■非GAAP業績(*):
EBITDA(**)3億800万ドル、調整済一株あたりの利益:54セント

社長兼CEOのグレッグ・ロウは次のように述べています。「2015年第3四半期の業績では、厳しい市場環境にもかかわらずフリースケールの事業が堅調に進んでいることが示されています。総収益は前期比および前年比で減少しているものの、粗利益率は第2四半期比でほぼ横ばいであり、前年同期を180ベーシスポイント上回ります。事業費を従来に比べて削減し、バランス・シートのデレバレッジを引き続き行いました。これに加えて堅調な粗利益率により54セントの調整済み一株あたり利益を達成しました。」

「景気は弱含みで推移しており、第4四半期も厳しい状況が続くことには変わりません。第4四半期の業績に影響を及ぼす要因として挙げられるのは、車載関連事業の通常の季節要因、ワイヤレス・インフラストラクチャおよび事業支出の継続的な後退によるRFおよびデジタル・ネットワーク事業へのマイナス影響、最終需要の低下によるはマイクロコントローラ収益の減少です。直近での需要停滞はあるものの、コア市場における成長見通しおよびNXP Semiconductorsとの合併によって得られる影響力のある価値の創出はきわめて明るい材料と捉えています。」

(*)調整項目の詳細と定義については、英語原文プレスリリースの「NOTES TO THE CONSOLIDATED FINANCIAL INFORMATION(連結財務情報に関する注釈)」のNote 1をご覧ください。
(**)調整前のEBITDAの場合、他の項目の影響が考慮されていません。

■第3四半期の業績
2015年第3四半期の売上高は11億2000万ドルでした。2015年第2四半期は12億ドル、2014年第3四半期は12億1000万ドルでした。

2015年第3四半期の営業利益は1億8800万ドルでした。2015年第2四半期は2億2600万ドル、2014年第3四半期は2億1500万ドルでした。2015年第3四半期の営業利益には、事業再編や合併計画などの費用として3500万ドルが計上されています。内訳は、係争中の半導体クリーン・ルーム訴訟にともなう賠償金の見越額やNXP Semiconductorsとの合併計画にともなう継続コストが含まれます。

2015年第3四半期の純利益は8000万ドルで、一株あたり利益は25セントでした。2015年第2四半期は純利益が1億2200万ドルで一株あたり利益が38セント、2014年第3四半期は純利益が1億2500万ドルで一株あたり利益が40セントでした。

2015年10月2日締めの四半期における調整済営業利益(英語原文プレスリリースに付属の「NOTES TO THE CONSOLIDATED FINANCIAL INFORMATION(連結財務情報に関する注釈)」のNote 1に定義)は、2億4800万ドルでした。2015年第2四半期は2億5800万ドル、2014年第3四半期は2億4300万ドルでした。

2015年第3四半期の調整済純利益(英語原文プレスリリースに付属の「NOTES TO THE CONSOLIDATED FINANCIAL INFORMATION(連結財務情報に関する注釈)」のNote 1に定義)は1億7100万ドルで、一株あたり利益は54セントでした。2015年第2四半期は調整済純利益が1億8200万ドルで一株あたり利益が57セント、2014年第3四半期は調整済純利益が1億5000万ドルで一株あたり利益が49セントでした。

調整前EBITDA、調整済EBITDA、調整済営業利益/損失、調整済純利益/損失の解説、ならびにGAAP業績との対応については、英語原文プレスリリースの付表と注釈をご覧ください。

■製品グループ収益
2015年第3四半期の売上高は次のとおりです。
  • マイクロコントローラ部門の2015年第3四半期の売上高は3億400万ドルでした。2015年第2四半期は2億9100万ドル、2014年第3四半期は2億5000万ドルでした。前期比、前年比ともに、民生市場および産業市場での32ビット・マイクロコントローラ製品の売り上げ増に加え、民生市場、車載市場および各地でのアプリケーション・プロセッサの売り上げ増により、収益が増大しています。
  • RF部門(ワイヤレス基地局市場向けパワー・アンプなど)の2015年第3四半期の売上高は8300万ドルでした。2015年第2四半期は1億7700万ドル、2014年第3四半期は1億5700万ドルでした。前期比および前年比では、中国など、主要市場におけるワイヤレス部門の設備投資の減退により、収益が減少しています。
  • オートモーティブ・マイクロコントローラ部門の2015年第3四半期の売上高は2億9900万ドルでした。2015年第2四半期は3億500万ドル、2014年第3四半期は3億300万ドルでした。自動車内の半導体コンテンツの増加による収益増があったものの、新興国市場を中心とする世界的な自動車生産の減少により相殺されています。
  • アナログ&センサ部門の2015年第3四半期の売上高は2億2000万ドルでした。2015年第2四半期は2億2300万ドル、2014年第3四半期は2億100万ドルでした。自動車内の半導体コンテンツの増加、機器メーカー向けなど各地でのアナログ製品・センサ製品の売り上げ増により、収益が増大しています。
  • デジタル・ネットワーク部門の2015年第3四半期の売上高は1億9500万ドルでした。 2015年第2四半期は1億8400万ドル、2014年第3四半期は2億8100万ドルでした。前年比では、主に一部のサービス・プロバイダ顧客に対する売り上げ減、各地での売り上げ減により、収益が減少しています。
  • その他の2015年第3四半期の売上高は1900万ドルでした。2015年第2四半期は1800万ドル、2014年第3四半期は2100万ドルでした。

■資本構成
未償還の利率10.75%の社債(ノート)について、第3四半期に3億200万ドルの償還を完了しました。この償還の資金としてリボルビング信用枠から2億ドルを借り入れ、2015年10月14日に5000万ドルを返済しました。これにより、2014年1月以降、フリースケールは負債総額を約14億5000万ドル削減し、年間支払利息を1億6000万ドル削減することになります。

■その他の財務情報
  • 2015年第3四半期の資本的支出は4000万ドルでした。
  • 現金および現金同等物の額は総額5億5200万ドルでした、これには、第3四半期に行われた総額3億1800万ドルの負債償還が含まれています。内1億1800万ドルは現金で賄われました。
  • 2015年10月2日までの過去12ヶ月間の調整済EBITDA(*)は12億ドルでした。

(*)調整項目の詳細と定義については、英語原文プレスリリースの「NOTES TO THE CONSOLIDATED FINANCIAL INFORMATION(連結財務情報に関する注釈)」のNote 1をご覧ください。

■2015年第4四半期の見通し
2015年第4四半期の業績予想は次のとおりです。
  • 売上高は9億5000万~10億ドルと予想されています。
  • 粗利益率は45.5%、±50ベーシスポイントの見込みです。

■NXP Semiconductorsとの合併について
2015年3月1日、フリースケールはNXP Semiconductorsとの最終的な合併合意を締結しました。合併手続きは2015年第4四半期中に完了する予定となっており、フリースケールは2015年第3四半期業績のカンファレンス・コールは実施しません。

■※将来予想に関する記述についての注意事項
本プレスリリースには、1995年の米国民事証券訴訟改革法に定義される「将来予想に関する記述」が含まれています。これらの記述は、当社の将来の収益、事業、利益、収益性、流動資産、資本資産に関する当社の事業戦略、目標、予想、および当社の合併計画の完了に関連します。将来予想に関する記述は、当社が合理的であると考える前提に基づいていますが、これらの前提が不正確であることが判明し、その結果それらに基づく将来予想に関する記述が正確ではなくなることがあります。当社の事業には、リスクや不確実性が伴い、それらの多くは当社の制御しうる範疇にはありません。これらのいずれか、あるいは複数の組み合わせによって、当社の業績および将来予想に関する記述の最終的な正確性が重大な影響を受けることがあります。将来における実際の結果や傾向は、さまざまな要因によって、将来予想に関する記述の中で提示または暗示されている内容とは大きく異なる場合があります。当社の事業結果に影響する要因に含まれるものとしては、当社の抱える多額の債務、債務に対する当社の履行能力、そしてこのような負債が当社の事業運営の方法に与える影響、1社または複数社の重要な顧客もしくは戦略的関係の喪失、一般的な経済状況または事業状態、もしくは当社が事業を運営している市況産業の低迷、当社の競争環境と当社の技術改革能力、当社の生産または製造キャパシティおよび供給の取得能力の中断、当社のターゲット市場における予定外または一時的な需要増に対応する当社の能力、当社製品が販売されている業界の経済状況、当社の知的財産の管理と保護、当社が事業を運営している国での政治および経済状況、当社の顧客およびサプライヤのいくつかが本拠地としている地震多発国の地質条件、環境関連法令遵守にかかる費用および(または)環境関連法令に基づく義務の負担、潜在的な製造物責任賠償請求または人身傷害請求、必要な資本支出の支払い不能、重要な人材の喪失、当社の顧客、販売代理店、またはサプライヤの財務的実行可能性、合併計画に関する規制当局の承認、当社による費用削減能力、そしてForm 10-KとしてSECに提出した年次報告書や他提出文書に「リスク要因」として記載されている他の要因があると考えられます。当社は、本プレスリリース記載の情報について一切更新する義務を負いません。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、セキュアな組込みプロセッシング・ソリューションによって”Internet of Tomorrow”(モノのインターネットの先にある、よりセキュアなIoTソリューション)を実現します。フリースケールのソリューションは、より革新的で、世界を繋ぎ、私たちの生活をシンプルで安全なものにします。また、世界的な企業の役割として、次世代のイノベータを育むために、科学・技術・工学・数学(STEM)教育に貢献することを約束します。詳細は、http://www.freescale.com/のWebサイトをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc.,Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。(C)2015フリースケール・セミコンダクタ・インク

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会社概要

URL
http://www.freescale.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー 29F
電話番号
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代表者名
ケンリック P. ミラー
上場
未上場
資本金
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設立
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