【プレスリリース】中央アフリカ共和国 解放された子どもの兵士1,000人以上 依然として6,000人もの子どもの兵士
※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、編集したものです
※原文はhttp://www.unicef.org/media/media_73533.htmlでご覧いただけます。
【2014年5月16日 バンギ(中央アフリカ共和国)/ジュネーブ発】
ユニセフとパートナー団体は、中央アフリカで今年だけで1,000人以上の子どもが
武装勢力から解放されたことを確認しました。この人数は、2013年に解放された
子どもの5倍以上にあたります。
しかし、依然として紛争で荒廃した中央アフリカには、数千人もの子どもが武装勢力
に徴用されています。昨年の12月の戦闘激化以降、子どもの兵士は推計で3,500人から
約6,000人へとほぼ倍増しています。
ユニセフ・中央アフリカ事務所のスレマン・ディアベットは「この残虐な戦闘で、
徴用されている子どもの数は増加の一途をたどっています。こうした状況は、言葉に
できないほどの残虐な行為の中で子どもたちが日々を生き抜いていることの現れです。
子どもの権利へのあからさまな侵害であり、必ずや罰しなければなりません」と
述べました。
子どもたちは、戦闘要員だけでなく、調理係や荷物運び、警備をさせられます。
2014年に解放された子どもの5人にひとりは女の子でした。
ディアベット代表は「多くの子どもたちが自分たちの兄弟姉妹や両親が目の前で
殺されるのを目撃し、その後、自分の村や家族から遠く離れた場所に連れて行かれて
います。私たちが話を聞くことができた子どもたちのだれもが、武装勢力を離れ、
学校に戻りたいと話してくれました。こうした子どもたちを見捨てることなど
できません」と続けました。
ユニセフはパートナー団体とともに、解放された子どもたちに心身のケアや家族を
捜して帰れるようにすること、復学の支援など、複数の支援を行っています。
年長の子どもたちには、学習の機会に加え、職業訓練も受けられるようにしています。
しかし、資金が不足しています。子どもの保護分野のみで、ユニセフは2014年の
今後の活動資金として、現在、760万米ドル(約7億7,520万円 1米ドル=102円で
換算)を必要としています。
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