WELQ問題とは何だったのか？ 朽木誠一郎が語る医療デマから身を守り、誰も騙されない世の中をつくるために今できること。『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方』発売！

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン（取締役社長：干場弓子、本社：東京都千代田区）は、BuzzFeed Japanの医療記者、朽木誠一郎著『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方』を発売しました。健康になりたいと願う人はもちろん、ネットメディアだけでなく、新聞、テレビ、出版といった既存のメディア関係者も必読の1冊。

ネット時代の今、私たちの「健康になりたい」という切実な想いが狙われています。
ウソや不正確な健康情報を粗製乱造するメディアたち、量産される健康本、健康食品ビジネスの闇。
さらには、高度に発達したテクノロジーにより手口が複雑化し、見分けるのがますます難しくなってきている医療デマ。

なぜ、私たちは医療デマに「騙され」てしまうのか、医療デマに「騙されない」ためにはどうすればいいのか――。

「WELQ問題」の火付け役となった著者は、医学部卒業後ウェブメディアの編集長を経て医療記者となり、「ネット時代の医療情報との付き合い方」というテーマで取材を重ねています。
本書は、このテーマでの取材内容をまとめ、なぜ健康・医療に関してウソや不正確な情報、デマが発生しやすいのか、
それらから身を守るために今私たちにできることを紹介するものです。

■健康になりたい人とそれを騙す人
第一章では、「簡単に健康になりたい」、「ラクにダイエットしたい」という私たちの願望からはじまり、本当に簡単に健康になれるのか？ どうして健康、医療情報にウソや不正確な情報、デマが発生しやすいのか？ といった問いについて、業界の構造や、医療の不確実性といった観点から議論していく。

■ネットメディアと既存メディア、分かれた明暗
第二章では、2016年末から2017年にかけて世の中を騒がせた「WELQ問題」がなぜ起きたのか、ネットメディアの構造から議論していく。また、著者は、この問題はネットだけの問題ではないと指摘する。医療情報の発信を行う、新聞やテレビ、出版といった既存メディアの問題点に、取材をもとに切り込んでいく。


■クロを切り捨て、グレーを探る
第三章では、医療記者としての著者が、普段どのようにして情報の確からしさを見分けているのかを紹介する。医療情報の「5W2H」（WHAT（何を）、WHO（誰が）、WHERE（どこで）、WHEN（いつ）、HOW　MUCH（いくら）、WHY（なぜ）、HOW（どのように））をチェックすることが重要であり、具体的にどのようにチェックしているのかを解説する。

■それでも私たちは、「医療デマ」に巻き込まれる
第四章では、それでも騙されてしまう人の心理や、現代特有の「フィルターバブル」の問題、リテラシーを身につけることの難しさについて、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院／環境・社会理工学院准教授の西田亮介氏への取材をもとに議論していく。

■ネット時代の医療情報との付き合い方
第五章では、ＷＥＬＱ問題後のメディア状況がどうなっているか、その中で私たちにどのような具体的アクションが可能なのか、それがどのようにして社会の役に立ち、「誰も医療デマに騙されることのない世の中」に近づいていけるのか、を考えていく。

【著者プロフィール】
朽木誠一郎
1986年生まれ、茨城県出身。2014年群馬大学医学部医学科卒。2014年メディア運営会社に入社後、編集長を経験。2015年有限会社ノオト入社、記者・編集者として基礎からライティングや編集を学び直す。2017年4月にBuzzFeed Japanに入社、医療記者として活動している。

【書籍情報】
タイトル：健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方
定価：1000円（税別）
発売日：2018年3月25日
判型：新書判・ソフトカバー／296ページ
ISBN：978-4-7993- 2209-3
発行：ディスカヴァー・トゥエンティワン
ディスカヴァーサイト： http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799322093

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