【開催レポート】「シンキングツール大研修会2025」500名の教員が学んだ「考える力」を引き出す授業づくりとは

考えをつくり 語り合う学び、思考の文化を醸成するロイロノート

株式会社LoiLo

株式会社LoiLoは、2025年7月31日から8月6日にかけて、東京・仙台・大阪・福岡の4会場で「シンキングツール大研修会2025」を開催しました。全国から500名近くの教員が、シンキングツールとロイロノートを活用した思考力を育む授業づくりを学ぶために集いました。黒上晴夫教授(関西大学)の基調講演、シンキングツール アドバイザー ネクストに認定された教員によるワークショップを通して、授業づくりについて参加者同士が活発に語り合い、新たな学びの可能性を探りました。


学びに向かう教員の熱意が、全国4都市で共鳴

「シンキングツールをもっと意図的に使いこなしたい」「授業のどんな場面で活かせるのかを知りたい」各会場には、こうした思いを抱いて参加する先生方の姿が数多くありました。

イベントでは、シンキングツール研究の第一人者である黒上晴夫教授(関西大学)による基調講演に加え、シンキングツールを活用した授業づくりワークショップが実施されました。

ワークショップは「シンキングツール アドバイザー ネクスト(以下、アドバイザー)」の認定資格をもつ現職の教員が主体となり、実践紹介や授業案づくりを交えながら進行。参加者は、アドバイザーに直接相談したり、参加者同士で意見を交わしたりする中で、新しい視点や実践的なヒントを得ていました。

ー シンキングツールは “考えをつくり出す” ための道具 ー

基調講演で黒上教授(関西大学)が強調したのは、「シンキングツールは “考えをつくり出す” ためのもの」という原点でした。単に問いの正解を書かせるものではなく、生徒一人ひとりが自分なりの考えを構築し、他者との対話を通じて思考を深めるプロセスを支援するツールであるということ。思考の流れを可視化することで、新しい気づきを促し、考えを組み立て言葉にしていく段階へ導く。その積み重ねがメタ認知や自己調整力の育成にもつながると説かれました。

「どう使わせるか」ではなく「“生徒が考えをつくり出す場面”をどう設計するか」。授業設計において、生徒の思考を段階的に促すための二段階の問いが不可欠である。考えの元になるアイデアや情報を可視化するための問い、さらにそこから考えをつくり出させるための問い。これらを組み合わせることで「自分の考えをもつ」という生徒の主体性が育まれ、教室に「思考の文化」が根づいていきます。

さらに、より深い学びにつなげるためには、複数のシンキングツールを組み合わせて活用することが有効であり、ツール間の切替をスムーズに実現できるのがロイロノートです。アイデアを広げ、整理し、再構築する一連の流れを一貫して可視化できるサービスは他にないと述べました。

講演の結びとして、思考力を育む授業においては評価の在り方を見直す必要があると指摘されました。「説明すること」を評価の中心に据えることで、生徒はより深く学びに向かい、授業も知識伝達型から思考力育成型へと移行していく。そうしたメッセージに、会場の先生方は深くうなずき、熱心にメモをとる姿が印象的でした。

対話から生まれる授業アイデア

ワークショップは、会場ごとにアドバイザーが工夫を凝らし、実践紹介に加え、共同編集機能とシンキングツールを組み合わせた活動体験など、多様な形でシンキングツールを体験的に学ぶ場となりました。授業案づくりでは、アドバイザーに相談したり、参加者同士が活発に意見を交わしたりする姿が見られました。こうした対話の中から“明日の授業”を見据えたヒントが数多く生まれました。

アンケートでは、4都市平均で9割を超える高い満足度が示され、参加者の声からも高い充実感が伺えました。各会場で生まれたアイデアと対話が、全国に広がる学びの共鳴を生み出し、今後の授業実践につながる学びとなりました。

【参加者の声】

  • アドバイザーの先生に質問することができたこと、他校の先生方の取り組みを見られたことがとても良かったです。(東京)

  • シンキングツールを生徒に使わせるためには、自身がまずしっかりとシンキングツールの良さを理解する必要があることを実感しました。今日がその一歩になりました。(東京)

  • 自分の授業について考えられたことが、とても実践的でよかったです。(仙台)

  • 指導案作成のセッションで不安な点を相談できてよかった。違った目線でアドバイスをもらうことができ、指導方法の視野が広がった。(大阪)

  • 今回の学びを自分の中で昇華させて、夏明けの教育に活かしていきたいと思います。(福岡)

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従来のマニュアル冊子『シンキングツールを学ぶ』を改訂しました。考えをつくり出す授業デザインの
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 ロイロ認定ティーチャーについて

当社ではロイロノートを活用し、児童生徒 主体の授業をデザインできる教員を「ロイロ認定ティーチャー」に認定しています。8月1日から9月30日まで2025年度〈前期〉の審査受付を行っています。

【詳細】ロイロ認定ティーチャー

https://help.loilonote.app/--5fb73ce4c189ec002000d405

 ロイロノート・スクールについて

ロイロノート・スクール(※) は、小学校から大学まで、すべての教科で使える協働学習・授業支援プラットフォームです。容量無制限で、学習資料や思考プロセスを記録でき、子どもたちの「考える力」や「学ぶ力」を育みます。資料のやりとりや提出物の管理、思考ツールを活用した深い学び、協働編集による相互参照、自動採点テスト、AIによる高精度なWebフィルタなど、多彩な機能で「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立、教員の負担軽減を実現します。マルチプラットフォーム対応で、国内外約1万4000校、毎日280万人以上に利用されています。詳しくはWebページをご覧ください。

https://n.loilo.tv/ja

※ ロイロノートは、株式会社LoiLoの商標です。

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会社概要

株式会社LoiLo

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http://loilo.tv/
業種
情報通信
本社所在地
神奈川県横浜市中区北仲通4-40 商工中金横浜ビル5階
電話番号
045-228-9446
代表者名
杉山浩二
上場
未上場
資本金
5999万円
設立
2007年04月