アジア初!JINS新社屋に、空気を浄化する画期的なアート”Fabbrica dell’Aria®”導入
株式会社ジンズホールディングス(東京本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中仁、以下JINS)の神田の新社屋に、イタリア発の植物をバイオフィルターとする植物ろ過システムFabbrica dell’Aria®(ファブリカ デラリア、英名:Air Factory)をアジアで初めて導入しました。
世界的キュレーター長谷川祐子氏監修!
イタリアを中心にヨーロッパで多数導入実績のある最先端システムが、アジア初導入
2023年5月に、未完成部を残しながら新社屋に移転したジンズホールディングス。昨年末には、従業員のクリエイティビティをさらに高めるため、日本が誇る世界的キュレーターである金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子氏に監修いただき、アートを設置しました。その一つが、5階の執務フロアに完成したアジア初となるFabbrica dell’Aria®(以下「ファブリカ デラリア」)です。
ファブリカ デラリアは、室内の空気を清浄化することを目的とした、完全に自動化された植物ろ過システムです。科学者であるフィレンツェ大学教授のステファノ・マンクーゾ氏が率いる国際植物神経生物学研究所 (LINV) で実証された実験結果を、フィレンツェ大学からスピンオフして生まれた、デザイナーと植物学者で構成されるシンクタンクであるPNAT(ピナット)が、具現化し実用化しました。環境意識の高いヨーロッパでは既に多くの公園や店舗に設置され、2015年には国連および CNR (Centro Nazionale di Ricerca) の「アグリビジネスのための革新的なアイデアと技術賞」を受賞するなど、大きな注目を浴びています。
オフィスの空気を浄化し、インスピレーションを与える全く新しいスタイルのアート
先進国では人々は1日平均22時間を建物の中で過ごしていると言われており、PNATによると、一般的には大気汚染は屋外のみで影響を及ぼすと思われがちなものの、実は建物内の空気の方が屋外よりも汚染されているということです。
ファブリカ デラリアのガラスケースの中には厳選された植物が収められており、室内の汚染された空気は、基材と植物で構成されたフィルターに通されます。この間、汚染物質は根と葉の両方で分解、吸収されます。各設備には、環境データと汚染物質除去の効率をリアルタイムで可視化するセンサーが装備されており、常に空気の環境品質をオンラインで把握することができます。
JINSのファブリカ デラリアは、約8.22㎡の植物プールと、ファブリカ デラリアの心臓部である約4㎡のスペースを占めるガラスケース2パーツで構成されています。カシワババンビーノ、モンステラなど多彩な91鉢もの熱帯植物が、土ではなく軽石や純粋ゼオライト、活性炭の混合物に植え替えられて自生し、空気を浄化しながら、新しい形のアートとしてJINSの新社屋にインスピレーションをもたらしています。
Fabbrica dell’Aria®(ファブリカ デラリア)詳細
心臓部であるガラスケース内のSTOMATATMシステム
オンラインで室内の環境をチェック
水やりも自動潅水装置で
日本でも入手可能な、熱帯地域の多彩な植物
システムイメージ
汚染物質は根と葉の両方で分解と吸収のプロセスを経ていきます。
マンクーゾ教授・PNATからのコメント
「ファブリカ デラリアは室内環境における空気を浄化する全く新しい装置です。きれいな空気を作り出す作用において、電気や技術的な装置を一切使用していないシステムなのです。ただ、植物の能力に全信頼を置き設計されており、我々はこのファブリカ デラリアにとても誇りを持っています。」(PNAT Cofounder ステファノ・マンクーゾ教授)
「今回ファブリカ デラリアを職場内に設置する試みだと聞いて、JINSからのオファーを受けました。私たちは生活のほとんどの時間をオフィス、店舗、学校といった働くスペースで過ごしています。空気の質の良さが非常に大切であることはもちろん、それだけでなく、植物を取り入れることで生活や職場の空間の認識すら変えることが可能になります。ファブリカ デラリアはそのどちらも叶える非常にユニークな存在です。」(PNAT Architect and cofounder クリスティアーナ・ファヴレット氏)
ステファノ・マンクーゾ氏/PNAT(ピナット)プロフィール
PNATは自然環境と人工環境の間の相互交換を引き起こすことを
目的とする、フィレンツェ大学のスピンオフ企業。科学者である
フィレンツェ大学教授のステファノ・マンクーゾ氏が率いる国際
植物神経生物学研究所 (LINV) で実証された実験結果を、デザイ
ナーと植物科学者の新興シンクタンクであるPNATが具現化し実
用化。活動分野は都市環境であり、人々の都市、住宅、ライフス
タイルを改善するために、植物研究に基づいた革新的なソリュー
ションとコンセプトを開発している。数々のプロジェクトで賞を
受賞。
長谷川祐子氏からのコメント
「オフィスは新たな発想を生み出すテンションと集中の場所であると同時に心穏やかに過ごす場所でもあります。自然の一部を身近におきリラックス効果を目指すオフィスの観葉植物と異なり、植物の知的活動を積極的にとりいれ、そのシステムを美的にデザインしたのがファブリカ デラリアです。『研究論文を書くだけではなく、研究成果を人々と共有したい』、自らもアート作品を制作するダビンチの末裔のようなイタリア人科学者マンクーゾ教授は、その強い意思のもとにデザイナー、建築家とのコラボをはじめました。これからの科学やビジネスがアートを必要としていることをJINSの空間は雄弁にもの語っています。」
長谷川祐子氏プロフィール
キュレーター/美術批評。金沢21世紀美術館館長。東京藝術大学
名誉教授。公益財団法人国際文化会館アートデザイン分野アドバ
イザー。京都大学法学部卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修
士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレ
ーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び
芸術監督、東京都現代美術館チーフキュレーター及び参事を経
て、2021年4月より現職。タイ、モスクワ、シャルジャ、イス
タンブールなどでのビエンナーレをはじめ、国内外で数多くの展
覧会を企画。主な著書に『破壊しに、と彼女たちは言う:柔らか
に境界を横断する女性アーティストたち』、『ジャパノラマ-
1970年以降の日本の現代アート』、『新しいエコロジーとアー
ト-「まごつき期」としての人新世』など。
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