現状に対するあせりや将来への不安を描いた名作。文研出版より『檸檬』を発売!
あらすじ
得体の知れない不安の塊を抱えた私。お気に入りの果物屋に行くと、レモンが目に留まり、一つだけレモンを購入した。そして私が好きな場所だった丸善に行ってみた。そこでは気を紛らわせたが不安はまた押し寄せきた。最後にはレモンを爆弾に見立てることで不安を消し飛ばした。
編集者より
エコトバシリーズは新進気鋭のイラストレーターたちが選んだ文豪の作品を、その感性によりビジュアル化した文学作品です。「檸檬」は、1925年(大正14年)「青空」に発表された梶井基次郎の短編小説です。得体の知れない憂鬱な心情や、ふと抱いたいたずらな感情を、色彩豊かな事物や心象と共に詩的に描いた作品です。この作品を原文ママで、新進気鋭のイラストレーター三永ワヲ氏の解釈で絵を描いていただきました。
著者
梶井基次郎・作家
1901年(明治34年)大阪府大阪市生まれ。東京帝国大学に入学し、同人誌『青空』を創刊。「檸檬」「城のある町にて」などを発表した。しかし持病の肺結核が悪化し中退。晩年に作品集『檸檬』が刊行され評価が高まったが、刊行後に31歳の若さで死去。
三永ワヲ・画家
画家・漫画家・イラストレーター。山口県下関市生まれ。油絵を大学で専攻し、美術教師として教鞭を執っていたが、2016年に『人生が思うようにいかない26歳の話』で漫画家デビュー。代表作に『それは、君が見た青だった』など。
商品情報
『檸檬』
シリーズ:エコトバ第2期
対象:中学校以上
判型:A5変形判
本体価格:1980円(本体1800円+税10%)
ISBN:978-4-580-82634-2
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