日本テラデータ、AtPeakと提携し日本企業のAIドリブン経営の実現を加速

オンプレミスでもクラウドでもデータ統合とAI活用を推進

日本テラデータ株式会社

東京発 - 2025年5月12日 - ビジネスユースのAIソリューションを提供するAtPeak株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:金 大仲、以下 AtPeak https://www.at-peak.com/)と、Teradata Corporationの日本法人、日本テラデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大澤 毅、以下Teradata https://www.teradata.jp/)は本日、日本企業のAIドリブン経営実現を加速させるAIソリューションを共同で提供する戦略的提携に合意したことを発表します。今後、両社はテクノロジー面で継続的に機能拡張と連携を進めるだけでなく、マーケティング面でも協働します。

本提携の第一弾として、まず、AtPeakが独自開発したAIプラットフォーム「AP-AI」とTeradataのハイブリッドクラウドAIデータ基盤「Teradata Vantage」を緊密に連携させたソリューションを「Teradata Vantage AI Offering」の一部として提供開始しました。「AP-AI」は、動的前処理によるデータの構造化・即時解析や、タスク分解による複数のAIモデルの並列実行を実現しています。これを「Teradata Vantage」の高性能な超並列処理技術と組み合わせることにより、ビジネスユースに適応する、高速なデータの意味理解とその精緻化処理を実現します。これにより、企業は複雑なデータセットからリアルタイムで有意義な分析結果や推論を得ることが可能となり、複雑なビジネス課題に対し迅速かつ精緻に対応することが可能となります。

日本企業は、AIドリブン経営の実現に向けて、複数の重要な課題に直面しています。その中でも特に深刻な課題が、実用的な精度を持つ日本語対応AIアプリケーションの不足です。多くの企業が、日本の業務プロセスに適合し、なおかつ日本語の複雑さや文脈理解の難しさに対応できる高精度なAIソリューションを求めています。また、近年のクラウド活用を推進したことにより、データのサイロ化が進行しており、部門間でのデータ共有や統合がますます困難になっています。このため、企業内に存在する価値あるデータを統合しAIと効果的に組み合わせることができず、AIドリブンな意思決定や業務最適化の実現ができずにいます。これらの課題に対応できない場合、日本企業のグローバル競争力を著しく損なう恐れがあります。

本提携は、これらの複合的な課題に対する包括的な解決策を提供し、日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)、AIドリブン経営の実現を強力に支援することを目的としています。AIエージェントをはじめとする最新かつ高性能なAIとデータ分析を駆使した革新的なソリューションを両社で提供します。両社の強みを融合することで、企業の意思決定プロセスを最適化し、AIドリブンな組織文化の醸成を支援します。

「Teradata Vantage AI Offering」を採用する際の、日本企業の主なメリットは下記の通りです。

日本型経営に適したAIアプリケーション活用:

上述の通り、「AP-AI」で運用されるAIアプリケーションと「Teradata Vantage」の高性能なAIデータ基盤により、日本特有の意思決定プロセスに対応したAIシステムを大規模に運用することが可能になります。

クラウドだけでなく、オンプレミス環境でも導入可能:

本ソリューションは、Amazon Web Services、Azure、Google Cloud上で構築することが可能なだけでなく、オンプレミス環境でも構築することができます。このため、クラウドにデータを移動することが困難な機密性の高いデータや、日本の厳格なセキュリティ要件に対応して、システムを構築することが可能です。

データ統合とリアルタイム分析の実現:

データを統合し、活用するために、データマネジメント、データアーキテクトなどのコンサルティングサービスを提供します。日本企業特有の複雑なデータ構造にも対応し、「Teradata Vantage」の高いコストパフォーマンスにより、大規模データの高速処理を低コストで実現します。さらに、生成され続けるデータを「Teradata Vantage」にアップロードし、最新データに基づいてAIアプリケーションを実行し、リアルタイム意思決定を実現します。

提供可能なAIアプリケーション:

日本のビジネスユースに適応する、様々なAIアプリケーションを提供しています。主な提供例は以下の通りです。今後も多様な業界におけるユースケースに対応し、革新的なソリューションを提供していく予定です。

  • デジタルマーケティングアプリケーション

    AtPeakが提供する地理空間データや位置、購買等のサードパーティーデータとともに顧客像をリアル化し、AIによる高速な顧客行動とニーズの時系列分析、さらにはアノニマスユーザの属性解析により、精緻化されたマーケティング戦略をリアルタイムで提案します。また、企業はマーケティング活動のROIを事前に予測し、迅速な意思決定と実行フィードバック検証が可能です。

  • デジタルシミュレーションアプリケーション

    主に製造業向けに、AIによるデータ変換技術とデジタルツイン技術を活用し、効率的なシミュレーションとプロセス最適化を実現します。例えば、プラント向け2D CADでは、詳細見積との差分を最小化(3%)した概算見積もりを高速(5秒程度)で実行し、パラメータ設定手作業をゼロにすることで、大型部品製造における重要プロセスの自動化が可能となります。

  • コールセンター無人化アプリケーション

    AtPeak独自のAI モデルにより、高い音声認識力(WER5%以下)、反応速度(1秒以下)を実現し、曖昧性や含みのある独特の日本語表現も正確に文脈を理解して対応するAIが、顧客問い合わせに即時対応し、他システムとの連携や人的承認プロセスを管理することで、完全無人化を目指します。また、商品や契約の内容に関する照会に対して、契約時期による利用約款の差異等も踏まえた回答の生成も可能です。

AtPeakの代表取締役 金大仲氏は今回の協業について、次のようにコメントしています。「この度のTeradataとの戦略的提携により、高性能なデータプラットフォームである「Teradata Vantage」と当社の「AP-AI」を連携させる枠組みが整い、当社のAIソリューションをより多くの日本企業に認知してもらうきっかけになると期待しています」


Teradataの代表取締役社長 大澤 毅は次のように述べています。「日本企業のAIドリブン経営実現には、グローバル水準の技術と日本市場への深い理解が必要です。AtPeakとの提携により、日本企業の競争力強化と持続的成長に貢献できると確信しています。AI活用に新たな価値を提供するこの協業ソリューションについて、日本発の世界展開も視野に進めて参ります。」


両社は、この戦略的提携を通じて日本企業のAIドリブン経営の実現を強力に支援し、初年度は20 AIアプリケーション、3年後には100 AIアプリケーションの導入を目指し、日本経済の発展に寄与します。

提供状況

「Teradata Vantage」と「AP-AI」の統合ソリューションを含む「Teradata Vantage AI Offering」は、本発表時点で提供を開始しています。TeradataおよびTeradataの日本国内パートナー企業より購入いただくことが可能です。


AtPeakについて

AtPeakは、企業のビジネスユースに対応できる、専門的かつ高精度なAIソリューションを開発するために2023年12月に設立されました。金融、不動産、機械等の各業界で各企業が持つ独自のデータとインターネット上に公開されているデータを自在に組合せて、意思決定に有益な「知」を提供することで、顧客企業の業務や経営に革新をもたらしています。

Teradataについて

Teradataは、より良い情報が人と企業を成長させると信じています。Teradataが提供する最も包括的なAI向けクラウドデータ分析基盤は、信頼できる統合されたデータと信頼できるAI/MLを提供し、確実な意思決定、迅速なイノベーション、価値あるビジネス成果を実現します。

詳しくはTeradata.jpをご覧ください。

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Teradata のロゴは商標であり、Teradata は Teradata Corporation および/またはその関連会社の米国および世界における登録商標です。

■本件に関するお問い合わせ

日本テラデータ株式会社 広報担当 有賀(ありが) 

E-Mail: asako.ariga@teradata.com | http://www.teradata.jp

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会社概要

日本テラデータ株式会社

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URL
http://www.teradata.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂2丁目23番1号 アークヒルズ フロントタワー14F
電話番号
-
代表者名
高橋 倫二
上場
海外市場
資本金
-
設立
2007年04月