『DELISH KITCHEN』を運営するエブリー、加藤産業と旭食品から24億円を調達。「リテールメディア」の拡大に注力。

　『DELISH KITCHEN』を運営する株式会社エブリー（本社：東京都港区、代表取締役社長：吉田 大成）は、シリーズEラウンドにおいて、加藤産業株式会社（本社：兵庫県西宮市、代表取締役社長：加藤 和弥）および旭食品株式会社（本社：高知県南国市、代表取締役社長：竹内 孝久）を引受先とする総額24億円の資金調達を実施いたしました。これにより、累計資金調達額は約133.3億円となります。

　この度の調達により、食品卸との連携を強化。『DELISH KITCHEN』をはじめとするオンラインメディアに加え、「リテールメディア」である店頭サイネージのさらなる拡大と店舗販促機能などを搭載した小売アプリの開発・導入に注力してまいります。

• 資金調達の背景と目的

　エブリーは、ユーザーの「今日何作ろう？」という課題を解決するために、2015年よりレシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』の運営をはじめ、「食」のプロが監修する50,000本以上のレシピと、3,000万人以上のユーザー数を抱えるオンラインメディアに成長しました。

　2018年からは食品スーパー向けにレシピ動画の配信が可能な店頭サイネージの提供を開始し、現在、導入店舗数は1,800店舗以上・設置台数5,500台以上となっています。全国に展開する店頭サイネージを活用したユーザーの買い物体験の向上を進めると同時に、「購買に最も近い広告」として配信が可能なストアビジョン広告は多くのメーカーにご利用いただき、日本最大級の店頭サイネージ広告プラットフォームとして多くの出稿実績を有しています。

　また、来店客の約6割が献立を決めずにスーパーで買い物をする「非計画購買」と言われている中で、店内での献立提案やパーソナライズ化された販促によって効率的な買い物体験を提供することのニーズへの対応も進めています。
消費者ニーズを解決しながら効率的な店舗運営が可能になる販促DXに対する関心や、選ばれる店舗づくりのため店内だけでなく、来店前・購入後など店外でも継続的な接点を持つことへの関心が高い小売業が増えています。
 

• 『DELISH KITCHEN』のアセットを活用し、「リテールメディア」拡大に注力

　そうした課題に対して、エブリーは「リテールメディア」である店頭サイネージのさらなる拡大と、店外での接点を創出する小売アプリの開発・導入を推進してまいります。

　店頭サイネージは、導入拡大とともにAIカメラやビーコン連携を行い店内行動をデータ化し、実際の視聴者層や視聴維持率をもとに売上拡大に向けた改善提案を行ってまいります。小売アプリは、レシピ動画コンテンツの掲載やユーザー送客など『DELISH KITCHEN』のアセットを最大限活用しながら、ネットスーパーやwebチラシ、クーポン、ID連携などを基本機能として備えたオープンプラットフォームによるサービス提供を行います。

　また、アプリで得られる行動データ、小売業が持つ仕入れデータやPOSデータに『DELISH KITCHEN』の1st Party Dataを融合するデータ閲覧ダッシュボードを構築。分断されていたデータを横断的に分析できるようにすることでデータに基づいた販促の効果検証を実現し、店舗運営の効率化や売上の最大化を支援してまいります。

　さらに、「リテールメディア」によってユーザーの買い物体験もさまざまな利便性の向上を目指すことができます。

• お店に入ったら特売情報や過去の料理傾向をもとにしたレシピや献立を提案！
• 店内のサイネージで流れているレシピを作ってみたいなと思ったら、レシピを手元のスマホに自動転送！
• ポイントカードやお得なクーポンはすべてスマホアプリの中で管理！お得に買い物を楽しむ！
• 忙しいときはどこからでもECで商品を購入！その際も購買データや『DELISH KITCHEN』のレシピ・献立をもとに1to1の購入サポート。

　「リテールメディア」の導入については、伊藤忠食品株式会社に続き、今回新たに加藤産業、並びにトモシアグループの中核をなす旭食品と協業いたします。小売接点・売場提案力を持つ食品卸とのパートナーシップを築き、日本全国のスーパーへの導入を推進してまいります。

 

 

• 新たな広告ビジネスのトレンドとしての「リテールメディア」

　オンラインメディアとリテールメディアがつながると、今後は店舗もアプリもメディアとしての機能を果たすようになり、新たな広告・販促施策を生み出すこともできるようになります。

　米国ではリテール領域のデータも活用した広告ビジネスがトレンドとなり、AmazonだけでなくWalmartもマネタイズに成功するなど、サーチメディア、ソーシャルメディアに続く第3の波として「リテールメディア」が急速に立ち上がっています。日本においても、コロナ禍による購買行動の変化や3rd  Party Cookieの廃止など、広告やマーケティング、さらに販促のあり方が急速に変化しており、購買を起点にした「リテールメディア」の重要性が高まってきています。

　今後は、さらなるマーケティング・広告の最適化を目指し、店頭サイネージで広告配信が可能な「ストアビジョン」に加え、小売アプリなど「リテールメディア」への広告メニューも拡充予定です。これによりメーカー商品の広告・販促の最適化、小売業のLTV向上と新たなメディア収益の創出を目指すとともに、お客様にオンライン・オフラインが融合した新しい買い物体験をお届けしてまいります。

 

• 採用情報

　エブリーでは「リテールメディア」推進に伴い、領域に縛られず共に挑戦してくれる仲間を求めています。
採用情報は以下よりご確認ください。
https://hrmos.co/pages/every



 

　国内No.1のレシピ動画数(※)で、3,000万人以上に利用されているレシピ動画メディア。レシピ動画サービスとして「アプリユーザー評価」(*1)「ウェブ利用者数」(*2)「SNSファン数」(*3)「レシピ動画数」(*4)「サイネージ広告出稿社数」(*5)でそれぞれ国内No.1。レシピは「誰でも簡単においしく作れる」をコンセプトにすべて管理栄養士などの食のプロによって考案され、その総数は4万5千件以上。さらに、近くのお店の特売情報の配信・クーポン配布などの毎日のお買い物がお得・便利になる機能や、作りたいレシピに必要な食材をワンタップでネットスーパーに注文できるシステム、デザイン性と機能性に優れたオリジナルキッチンツールの販売など、食卓を豊かにするサービスが満載です。

(※1)data.ai調べ（App Store「フード＆ドリンク」カテゴリーにおける累計評価数1万5000件以上のiOSアプリの平均評価値〔各リリース日～2022/02〕）
(※2)SimilarWeb調べ（対象期間：2021/12/1～2022/2/28）。レシピ動画の掲載を主目的とするウェブサイトの月間利用者数を調査。
(※3)「SNS」=Instagram、Facebook、YouTube、Twitter。自社調べ（2022/2/28時点）
(※4)自社調べ（アプリ上の公開本数、2022/2/24時点）
(※5)「サイネージ」=小売店舗に設置されたデジタルサイネージ。「広告」=メーカー商品を広告するレシピ動画。自社調べ（2021/1/1～2021/12/31）

▼『DELISH KITCHEN』へのアクセス方法
Webサイト：https://delishkitchen.tv/
スマートフォンアプリのダウンロード：https://app.adjust.com/a10q9lx
Facebook：https://www.facebook.com/DELISHKITCHEN.tv
Instagram：https://www.instagram.com/DELISHKITCHEN.tv
LINE：https://lin.ee/n8k3FwV

▼会社概要
会社名：株式会社エブリー
代表者：吉田 大成
設立：2015年9月1日
所在地：東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー38階
事業内容：動画メディア事業等
コーポレートサイトURL：https://corp.every.tv/
採用オウンドメディア「every.thing」：https://everything.every.tv/

▼リテールメディア関連リリース

• 食領域のマーケティングDXを支援する『DELISH KITCHEN CONNECT』、レシート購買アプリ『ONE』との提携でオフライン購買検証が可能に（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000018729.html）
• エブリー、ベクトルワン、ココネットで業務提携を開始。自社ネットスーパーアプリを最短2ヶ月で開発できるプラットフォームを提供！（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000018729.html）