3月14日『採用の日』に考える。採用活動、社員の関心を高めるカギは?
~自社の採用HPを見ていない社員、半数以上に~
組織づくりのプラットフォーム「sonar HRテクノロジー」を展開するThinkings株式会社(シンキングス、本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉田 崇)は、採用担当者へ感謝を伝えることを目的に制定された3月14日「採用の日」に合わせて、「採用活動への社員の関心と協力意識」に関するアンケート調査を実施しました。自社の採用活動に対する社員の関心度を改めて明らかにすることで、採用担当者への支援や感謝につながることを願い調査結果を公開します。

■調査を実施した背景
3月14日は、採用担当者にありがとうを伝える日です。この「採用の日」に合わせて、Thinkingsでは毎年、採用担当者を応援・支援することを目的に様々な施策を実施してきました。今年は、新卒採用を実施している企業の社員200名(採用担当者を除く)を対象に、「採用活動への社員の関心と協力意識」に関するアンケート調査を実施しました。
現在の新卒採用は売り手市場のため、企業の採用活動において、就活生一人ひとりに寄り添った「個別対応」がこれまで以上に重要になっています。※1 また、採用担当者だけでなく「応募者と社員の接点を増やすこと」に注力して内定承諾率を高める企業も増えており※2、全社的な採用活動への協力が一層求められています。
間もなく新入社員を迎えるこの時期に、社員の採用活動への関心度を明らかにすることで、より協力しやすい環境づくりにつながればと考えています。Thinkingsは今後も、企業の成長を支える採用担当者を応援していきます。3月14日「採用の日」が、採用担当者への感謝を伝える一日となることを願い、本調査がそのきっかけとなれば幸いです。
※1:「採用コミュニケーション」に関するアンケート調査
※2:with AIに踏み込む、"選ばれる企業"の採用戦略。~2026年卒 採用トレンド予測発表会 イベントレポート~
■サマリー
-
76.5%が「採用は企業の成長にとって重要」と回答する一方 、
半数以上が「自社の採用HPを見たことが無い」など関心が低い
-
採用の難易度が高まっている状況は十分に知られておらず、
「新卒の内定辞退率」を知っている企業の社員は27%にとどまる
-
半数以上が「採用活動への社員の協力」がよりよい採用につながる、と考えるが、
実際に「関わりたい」と思う社員は34%にとどまる
-
社員が採用活動に関わりやすくなるカギは、”情報提供”と”動機付け”
■調査結果
1)76.5%が「採用は企業の成長にとって重要」と回答する一方 、半数以上が「自社の採用HPを見たことが無い」など関心が低い
「会社の成長にとって、採用活動はどれくらい重要だと考えているか」を聞いたところ、「とても重要」「やや重要」を合わせて、76.5%の社員が重要だと考えていることが分かりました。一方、「2025年卒採用の、自社の新卒採用ホームページを見たことがあるか」を聞いたところ、「見ていない」が半数以上となり、「採用HPがあるかを知らない」という人も14.5%いるなど、自社の採用活動への社員の関心が低いことがわかりました。


2)採用の難易度が高まっている状況は十分に知られておらず、「新卒の内定辞退率」を知っている企業の社員は27%にとどまる
近年の「新卒の『内定辞退率※』を知っているか」を聞いたところ、「知っている」と回答した人は27.5%にとどまり、採用担当者が直面する課題への理解が不足していることが伺えます。

※自社の内定辞退率ではなく、一般的な内定辞退率について質問しています
2024年卒3月卒業時点の「就職内定辞退率」は「63.6%」
引用:リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2024年卒)「2024年3月度(卒業時点)内定状況」より
3)半数以上が「採用活動への社員の協力」がよりよい採用につながる、と考えるが、実際に「関わりたい」と思う社員は34%にとどまる
「採用担当者以外の社員が、自社の新卒採用活動に協力することは、よりよい採用活動や新入社員の定着をサポートすると思うか」と聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」が合わせて56.0%となりました。しかし、実際に「自社の採用活動に関わりたいと思うか」について聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」を合わせて34.0%にとどまり、多くの社員が、採用活動への協力の必要性を理解しながらも、協力意欲につながっていない実態が浮かび上がりました。


4)社員が採用活動に関わりやすくなるカギは、”情報提供”と”動機付け”
「新卒採用活動に関わりたい/関わりたくない理由」を聞いたところ、関わりたくない理由の多くが、情報不足による不安や懸念、業務への影響を気にする声でした。「どうすれば社員が関わりやすくなるか」を聞いたところ、社員の懸念を取り除くようなガイドライン等の”情報提供”と、業務負荷への配慮やインセンティブの付与、気軽に参加できる、などの”動機付け”が重要であることがわかりました。※
【自社の新卒採用活動に「関わりたい」と思う理由】
会社の未来は採用にかかっているから
会社をもっと良くしたいから
現場のリアルや仕事の良さを伝えられるから
自分の部署にも新卒者が入社して欲しいから
【自社の新卒採用活動に「関わりたくない」と思う理由】
めんどう・大変そうだから
どんなことをするのかわからず不安だから
判断が難しいから、専門職で担当者がいるから
興味がない・関係ないから
忙しい・今の仕事で手一杯だから
【どうすれば社員が関わりやすくなると思うか】
社員に対するガイドラインや説明資料の提示
企業説明会や採用プロセスのスケジュール、必要な人材像などの情報共有
業務負荷への配慮と必要性の説明
現場の率直な意見を提示できる仕組み、オープンな社風
採用へ協力することへのインセンティブの付与
日常業務として扱ってくれること
オンライン等柔軟な参加方法の提示
気軽な雰囲気やざっくばらんな会
業務紹介の場、職場体験の場
※回答は任意、自由記述です。記載コメントは一部抜粋しています。
“採用課題”を捉えなおす。
全社で取り組むことで、企業の成長を加速させる。
Thinkings株式会社 組織再考ラボ(Re-Thinking Organization Lab) フェロー
佐藤 邦彦 氏

労働力不足という環境要因もあり、現在の企業経営において「人的資本経営」に対する関心が高まっています。その重要性に加えて、昨今は具体的な組織づくりの事例について共有される機会も増えてきたと感じています。そこで語られるテーマは人と組織に関わる幅広い領域ですが、労働力の確保という文脈において「採用」の比重は常に高い状態だといえます。
大手企業からベンチャー企業まで「採用」に対する危機感はさまざまですが、”採用課題”を”人事課題”として人事部門の裁量に任せている企業と、”経営課題”として部門を越えた全社テーマと捉えている企業で、その成否に大きな差が出ていると考えています。経営陣が「採用」に関する課題を自分事として捉えることがスタートとなるでしょう。それによって人事部門を越えた全社的な優先課題に昇華され、部門を越えた連携がスムーズになります。
ただしこれだけではうまくいきません。採用後に現場で一緒に働くことになるのはメンバーなので、現場メンバーの一人ひとりが、「一緒に働く仲間を集めるんだ」という当事者意識をもつことが、目指すべき採用活動のゴールになるでしょう。経営や人事の掛け声だけで簡単に実現できるような世界ではありません。コツコツと時間をかけて丁寧に社内コミュニケーションをしていくことが求められるので、経営に対する働きかけ、現場に対する働きかけ、そして人事自らが汗をかいて背中を見せる、これらの積み重ねが求められるのではないでしょうか。
(佐藤 邦彦 プロフィール:https://thinkings.co.jp/re-thinking-org_lab/fellow003/)
【調査概要】
・調査対象:2025年度・2026年度新卒採用を実施している企業の社員(採用担当者を除く)
・調査人数:200名
・調査期間:2025年2月
・調査方法:オンラインアンケート
・調査主体:Thinkings株式会社
「採用管理システムsonar ATS」 について( https://hr.sonar-ats.jp/20250310_saiyonohi)

「sonar ATS」は、新卒、中途とわず、各応募経路からの候補者データの一元管理が可能な採用管理システムです。応募書類の管理や選考案内の連絡といった煩雑な作業を自動化し、採用業務を効率化します。2012年よりサービス提供を開始し、導入実績は株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社ジェーシービー、トヨタ自動車株式会社など、2024年9月に2,000社を突破しました。2023年4月には、AIを活用して書類選考等の判定精度向上を支援する機能「sonar AI(ソナーエーアイ)」を公開しました。
・資料請求・お問い合わせ
https://hr.sonar-ats.jp/20250310_saiyonohi
・sonar ATSご紹介1分動画
https://www.youtube.com/watch?v=zsP6iTaiQz0
・sonar AIについて
https://hr.sonar-ats.jp/20250310_saiyonohi_ai
Thinkings株式会社について

変わりゆく時代の潮流を読み解く視点と、取り残された課題に寄り添う姿勢。何気ない”問い”を丁寧に見つけることから、私たちの挑戦が始まりました。Thinkingsは、テクノロジーとデザインの力で、組織づくりをサポートするHR Tech企業です。
会社名 : Thinkings株式会社
代表者 : 代表取締役社長 吉田 崇
設立 : 2020年1月
所在地 : 東京都中央区日本橋本町4-8-16 KDX新日本橋駅前ビル5階
URL : https://www.thinkings.co.jp
事業内容:HR Tech事業(新卒・中途採用向け採用管理システム「sonar ATS」、HRサービスを総合的に購買・導入支援するマーケットプレイス「sonar store」)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像