XenomatiX社製・カメラ連携型LiDARの販売開始
プライバシーに配慮した交通流監視やスマートシティでのインフラ管理を支援
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:高野 俊也(こうの としや)、以下東陽テクニカ)は、2025年10月22日、XenomatiX(ゼノマティクス) N.V.(本社:ベルギー、以下 XenomatiX社)の周辺環境計測システム「XenoLidar Xavia(ゼノライダー・サヴィア)」(「Xavia 6D」と「Xavia 3D」の2モデル※1)を販売開始いたします。本製品は、色付き3D点群データによる高精度かつプライバシーに配慮した監視・計測を可能にし、スマートシティにおける車両・歩行者検知をはじめ、交通流監視やインフラ管理など、幅広い分野の安全で効率的な運用管理を支援します。

※1 「Xavia 6D」モデル:カメラとLiDARが連携
「Xavia 3D」モデル:LiDAR単体
【 背景/概要 】
近年、日本国内では少子高齢化および物流業界の人手不足などを背景に、自動運転の実現を見据えた道路網の整備と精緻な交通流の調査・分析体制の整備が進められています。こうした取り組みの中で、ドライバーや歩行者のプライバシーに配慮した観測技術の導入が求められています。一方、自動運転技術の実用化が先行するヨーロッパでは、肖像権に関する規制強化を受け、交通流監視においても画像ではなく点群データによる計測が求められ、XenomatiX社はその分野で実績と知見を蓄積しています。
今回発売する「Xavia 6D」モデルは振動に強い堅牢設計のTrue Solid State構造のLiDAR※2とカメラを組み合わせた製品で、ヨーロッパでの交通流監視において、すでに点群での撮影機材として導入されています。LiDAR単体では取得できない色付き3D点群データを生成できることで、高精度な空間認知と高解像度の検知が可能となります。また、XenomatiX社独自のAdvanced Reflector Handling(ARH)技術により、反射率が異なる対象物を同時に検知します。例えば交通流監視では、ナンバープレートや交通標識などの高反射体の影響を受けることなく、黒い車両や暗い色の服を着た歩行者などの低反射体を捉えることができます。また、人が立ち入ることのできない悪路や構造物の中などの特殊な環境においては、ロボットやドローンなどに搭載して状態を監視することも可能です。
東陽テクニカは、「XenoLidar Xavia」の提供を通じて幅広い分野における安全で効率的な監視の実現を支援してまいります。
※2 LiDAR:Light Detection and Ranging。レーザー光を用いて対象物の距離や形状を計測する技術
True Solid State構造のLiDAR:可動部、回転機構を持たないLiDAR
【 「XenoLidar Xavia」の主な特長 】
・ True Solid State構造で可動部分と回転機構がないことによる高い堅牢性
・ 測定間の隙間がなく、すべての情報を検知可能
・ 時間帯や天候に左右されず、最大140メートル先の対象物と数センチメートル先の近距離を同時計測可能
・ ARH技術により反射率が異なる対象物を検知可能
・ ソフトウェア開発に必要なツールが充実しており、WindowsやLinux環境での開発が可能
・ LiDARとカメラのセンサーフュージョンで色付き点群データと高度な空間認識を実現(「Xavia 6D」モデル)
【 製品データ 】
・ 製品名:周辺環境計測システム「XenoLidar Xavia」
・ 販売開始日:2025年10月22日
・ 販売価格:要お見積
・ 製品ページ:https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/xavia.html
<XenomatiX N.V.について>
2013年設立のXenomatiX社は、可動部を持たないTrue Solid State LiDAR技術を核に、車両、インフラ、産業分野向けの高精度3Dセンシングソリューションを提供しています。自動運転や先進運転支援システム(ADAS)の研究開発に用いられるLiDARのほか、路面形状の計測に特化した路面形状計測システム「XenoTrack」などを販売しており、欧州を中心にグローバルに事業を展開しています。
XenomatiX N.V. Webサイト: https://xenomatix.com/
<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新を推進しています。その事業分野は、脱炭素/エネルギー、先進モビリティ、情報通信、EMC、ソフトウェア開発、防衛、情報セキュリティ、ライフサイエンスなど多岐にわたり、クリーンエネルギーや自動運転の開発などトレンド分野への最新計測ソリューションの提供や、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力しています。新規事業投資やM&Aによる成長戦略のもと国内外事業を拡大し、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/
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