いまどきママの「本音」調査 ”子ども優先”のウラに、深刻な悩みを抱えるいまどきママたち

出産を後悔した事があるママは4割以上。 悩みは「両親(義理の両親)との関係」「セックスレス」「夫のモラハラ」「育児うつ」等。 「生理的欲求」すら満たされていないママは1割強も存在。

博報堂こそだて家族研究所*1は、インターネット広告・メディア運営事業の株式会社インタースペースと協働で、インタースペース社が運営するママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム*2」(http://mamastar.jp/)にて、「ママリサ~いまどきママリサーチ~」を行っています。この度、いまどきのこそだて世代における「ママの本音に関する意識実態調査」を行いました。ママといえども、ひとりの人間。誰にも言えない悩みあり、うちに秘めた気持ちや欲望あり。いまどきママたちのそうした裏側はどんなものなのでしょうか。以下、調査結果の主なポイントをご紹介します。
<調査結果のポイント>
■「自分がしたいこと」と「子どもがやりたいこと」の優先比率は、「子ども優先」が約7割。
■「『子どもを生まなければよかった』と思ったことがある」ママは約4割。複数回あるというママは3割超える。
■「『離婚』を本気で考えたことがある」ママは、約8割(既に離婚済み含)。「今まさに考えている」は1割を超える。
■ママたちの「悩み」TOP3は「両親(義理の両親)とのかかわり(33.4%)」「セックスレス(20.1%)」「夫のモラハラ(19.9%)」。次いで「育児うつ」が17.2%。
■ママたちの「欲求」は満たされているかー「生理的欲求」は1割強、「安全欲求」は約3割が満たされておらず、「社会的欲求」「承認欲求」は5割前後、「自己実現欲求」は約6割が満たされていない。「0歳児ママ」は「生理的欲求」「自己実現欲求」の満たされ度は他の年齢の子どもを持つママよりも低いが、「自己承認欲求」の満たされ度は高い。
■ママたちの「欲求」はどこに向いているのかー「一番欲しいもの」TOP3は、「自由に使えるお金(33.2%)」「安定した仕事や収入(24.9%)」「自分のための自由な時間(21.1%)」。お金と時間の自由が欲しい。


*1「博報堂こそだて家族研究所」 http://www.hakuhodo.co.jp/archives/announcement/24207
晩産化・少子化、共働き世帯の増加、夫や祖父母の育児参加など、近年大きく変わってきた「こそだて家族」を研究する専門組織です。「妊娠期から小学生の子どもを持つ家族」を対象にした研究調査、企画立案などを行っています。
*2「ママスタジアム」 http://mamastar.jp/
 月間800万人以上のユーザーに利用される日本最大級のママ向け総合情報サイト。
育児や家族に関することから、話題の社会問題やファッション・美容までママの日常を取り巻くあらゆることについて活発な情報交換がなされています。 またママに役立つコラム、気になる情報を編集部がママ目線で日々配信しています。

<調査概要>
○調査手法:ママスタジアムでのインターネット調査
○対象者:ママスタジアムユーザーの同居子どもがいるママ n=413名
(本人年齢 ~20代44名、30代232名、40代以上137名)
○対象地域:全国
○調査時期:2019年5月13日~5月20日


<調査結果 詳細>
■「自分がしたいこと」と「子どもがやりたいこと」の優先比率は、「子ども優先」が約7割。

「自分がしたいと思うこと」VS「子どもがやりたいと思っている・言っていること」の優先比率を聞いてみると、約7割のママが「子供優先」。中でも「自分:子ども=2:8」「自分:子ども3:7」というママが4割程度を占め、普段、多くのママが子どもを優先していることがわかります

■一方で、「『子どもを生まなければよかった』と思ったことがある」ママは約4割。複数回あるというママは3割超える。
「これまでに『やはり子どもを生まなければよかった』と思ったことがありますか?」という質問に対して、「数えきれないほど何回もある」が7.0%、「何回かある」が26.6%、「一回だけある」が6.8%で約4割のママが出産を後悔したことがある、という結果に。「0歳児ママ」「1-2歳児ママ」においては、「一回もない」の割合が高く、育児をしてきた経年数で出産を後悔する機会は多くなることがわかります。育児に奮闘する中で様々な壁に直面し、「もしも、子どもがいなければ・・・」と思うママも少なくはない様です。

■「『離婚』を本気で考えたことがある」ママは、約8割(既に離婚済み含)。「今まさに考えている」は1割を超える。
「これまでに『離婚』を本気で考えたことがありますか?」と言う質問には、「今まさに考えている」が10.2%。「数え切れないほど何回もある」が22.5%、「何回かある」が33.4%、「一回だけある」が7.3%で、「もう離婚している」という7.0%と合わせると、実に8割以上のママに離婚検討経験があることになります。「数えきれないほど何回もある」と答えたママは、「有職ママ」に多く、「一回もない」と答えたママは「専業ママ」に多いのは、経済的に自立しているかどうかが関係しているのかもれません。

■ママたちの「悩み」TOP3は「両親(義理の両親)とのかかわり(33.4%)」「セックスレス(20.1%)」「夫のモラハラ(19.9%)」。次いで「育児うつ」が17.2%。
ママたちの「悩み(過去/現在)」を聞いてみると、トップは、「両親(義理の両親)とのかかわり」で33.4%。ついで、「セックスレス」が20.1%、「夫のモラハラ」19.9%と続きます。「義理の両親」との関係について悩んでいるママは多いようです。2位に挙がってきたのが「セックスレス」。子どもができて、お互いの関係性が変わったことや、育児に追われて時間がなくなったことで、セックスレスになることが多いようです。同じく夫関連で3位と6位にランクインしているのが、「夫のモラハラ」(19.9%)「夫のDV」(7.3%)。そして、4位、5位にランクインしている「育児うつ」(17.2%)「産後うつ」(13.8%)ですが、子どもを育てていく上で悩みを抱え、精神状態を悪くするママも少なくはないことがわかります。さらに、「夫による子供への虐待やネグレクト」が7%、「自分による子供への虐待やネグレクト」が6.1%となり、育児に行き詰まるママたちのSOSが、調査にも現れる結果となりました。

■ママたちの「欲求」は満たされているかー「生理的欲求」は1割強、「安全欲求」も約1割が満たされておらず、「社会的欲求」「承認欲求」は2割強、「自己実現欲求」は約3割強が満たされていない。「0歳児ママ」は「生理的欲求」「自己実現欲求」の満たされ度は他の年齢の子どもを持つママよりも低いが、「自己承認欲求」の満たされ度は高い。
5つの段階的な欲求(※)別にママ達の欲求がどの程度満たされているかを見ていくと、まず最も基礎的な「生理的欲求(お腹がすいたから食べたい/眠いから寝たい/トイレに行きたいなど)」は、76.2%。次に、「安全欲求(危険を感じることなく、安心・安全な生活を送りたいという欲求)」は73.6%が満足していると回答しています。
さらに、「社会的欲求(家庭以外の社会で自分の居場所が欲しい、社会の役に立ちたいという欲求)」は、53.0%、「承認欲求(人から認められたい、必要な存在であると思われたいという欲求)」は、48.5%と、これらの欲求を満たされてるママ達は、およそ半数程度となりました。最も高度な欲求である「自己実現欲求(仕事で認められたい、趣味や特技で成果を出したいというような理想的な自分・人生を求める欲求)」は39.0%が満たされています。原始的な欲求すら満たされていないママ達が1割強存在するのに対し、最も高次の自己実現欲求が満たされているママが約4割弱もいるという結果となりました。
さらに見ていくと、各欲求の満足度は、子どもの年齢によって、大きく左右されることがわかります。たとえば、「0歳児ママ」は赤ちゃんの面倒を見るのに忙しすぎて寝る暇がなかったり、トイレに行く暇がなかったり、という話はよく聞きますが、現に「生理的欲求」の満たされ度が63.8%と、全体平均よりも10ポイント位上低い結果になっています。

「自己実現欲求」も「0歳児ママ」が最も低く、赤ちゃんのお世話で自分の理想像を求めるどころではない様子がよくわかります。一方で、「自己承認欲求」が満たされていると回答した人は53.4%と、全体の中で最も高い結果となりました。赤ちゃんから「自分が必要とされている感」は計り知れないものなのでしょう。

Q.以下のそれぞれの欲求は、現在どの程度満たされていますか? (※調査では、項目のカッコ内までの文言を提示して聴取)

 










(※)5つの段階的な欲求は、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化した「マズローの欲求5段階説」を参考に設定。

(下図参照)


■ママたちの「欲求」はどこに向いているのかー「一番欲しいもの」TOP3は、「自由使えるお金(33.2%)」「安定した仕事や収入(24.9%)」「自分のための自由な時間(21.1%)」。お金と時間の自由が欲しい。
ママたちの「一番欲しいもの」を聞いてみると、トップは「自由に使えるお金」で33.2%、ついで「自分のための自由な時間」24.9%。「安定した仕事や収入」で21.1%。1位と3位にランクインしているお金に関しては現実的な欲求が高いようです。また、1位の「自由に使えるお金」と2位の「自由な時間」を足し上げると、「自由を求めるママ」は半数を超えます。経済面、時間面での自由を求めるママたちが多い結果は、現実では満たされていないことの現れと思われます。
ママ達の不満の矛先が子どもに向いてしまったり、離婚を検討することになる前に、ママが適度に欲求を叶えられる環境を、パパや周囲の人たちが作ってあげる必要がありそうです。
 

 

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