ひとり暮らしの親の6人に1人が直面する「スマホリタイア」

家事や車の運転と同様に、加齢とともにスマホ操作が難しくなっていく実態が明らかに

株式会社チカク

株式会社チカク(以下、チカク)は、スマホを利用している(または利用していた)ひとり暮らしの親を持つ50〜60代の男女198名を対象に、「親のスマホリタイア」に関する実態調査を実施いたしました。

調査の結果、ひとり暮らしの親の「6人に1人」が、事実上スマホを使いこなせなくなる【スマホリタイア】に直面していることがわかりました。また、家事や車の運転と同様に、加齢とともにスマホ操作が難しくなっていく実態も明らかになっています。

※本調査における「スマホリタイア」とは、スマホの解約だけでなく、加齢に伴い従来のスムーズな操作が難しくなったり、機能の一部や自力での利用を諦めざるを得なくなったりする状態(実質的なリタイア)を指します。

■ 調査背景(発端は記者からの問題提起)

本調査は、ある記者の方から「デジタルに慣れ親しんだ世代なら、80〜90代になってもスマホを使い続けられるのでは?」と問題提起をいただいたことが発端です。

弊社では、日頃から高齢者やそのご家族をサポートする中で、リテラシー不足以上に加齢に伴う認知機能・身体機能の低下でスマホの操作が難しくなっていく現実に接しています。

スマホの操作が難しい原因をリテラシーの問題として誤解されている現状に改めて問題意識を抱き、実態を明らかにすべく、本調査を実施いたしました。

■ 調査結果サマリー

  • ひとり暮らしの親の「6人に1人」がスマホリタイア層に該当。車の運転や家事といった日常生活の活動と同様に、スマホの操作も難しくなっていく様子がうかがえる。

  • スマホリタイア層の過半数(52.9%)が、その時期を「80代」と回答。

  • その最大の理由はリテラシー以上に、認知機能の低下(61.8%)と身体機能の衰え(目・耳44.1%、手元操作35.3%)。

  • 親のスマホリタイア(実質的なリタイア含む)後、「これまで通り連絡を取り合えている」のはわずか35.3%にとどまる。また、90代以上(N=7)の85.7%が「固定電話」に依存。

  • 親のスマホリタイア(実質的なリタイア含む)により、「スマホ操作の繰り返し説明(67.6%)」「連絡不通時の不安(47.1%)」「何度も誤操作で電話がかかってくる(47.1%)」「急遽の安否確認訪問(35.3%)」といった負担を子世代が抱えている。 

■ まとめ

本調査から、認知機能・身体機能などの加齢に伴う自然な身体の変化は誰もが直面する壁であり、これまでデジタルに慣れ親しんでいた方でも、結果としてスマホの操作が難しくなっていく様子が明らかになりました。

我が国では2040年にひとり暮らしの高齢者が1,000万世帯を超えると推計されています。こうした中で、高齢者の認知機能・身体機能の変化に応じた連絡手段のアップデートや、子世代の負担を減らすサポート体制の整備が、今後ますます重要になると思います。

本調査がこうした課題の認識・理解の一助になれば幸いです。


■ 調査概要

調査名:「親のスマホリタイア」実態調査

調査期間:2026年8月4日〜10日

調査対象:スマホを利用している(または利用していた)ひとり暮らしの親を持つ50〜60代男女198名

回答方法:インターネット調査

※全体の回答数N=198のうち、スマホの操作や連絡が難しくなった(または諦めた)層(n=34)を対象に、詳細な原因や変化を集計しています。

■ 調査結果詳細

Q1:親の日常生活の活動変化(N=198)【SA】

あなたの親御さんの以下の日常生活の活動が、「以前(その活動をスムーズに行えていた頃)」と比べて、現在、どう変化しているか、お答えください。

ひとり暮らしの親の「6人に1人」(17.2%)がスマホリタイア層であることがわかりました。

また、親の年齢別で見ると、高齢になるにつれ、車の運転や家事といった日常生活の活動と同様に、スマホの操作も難しくなっていく様子がうかがえます。「スマホの操作が難しい」のはリテラシーの問題ではなく、日々の暮らしの変化と同じ自然な身体の衰えが背景にあると言えそうです。

※「以前と変わらず問題なくできている」「以前より頻度は減ったが問題なくできている」「以前よりできなくなってきている(難しくなってきた)」「以前はできていたが現在はできなくなっている(やめた・諦めた)」「もともとやっていない」「わからない」の回答選択肢の中から「以前よりできなくなってきている(難しくなってきた)」「以前はできていたが現在はできなくなっている(やめた・諦めた)」の割合を年齢別に記載。 

親の日常生活の活動変化

Q2:親がもっともスムーズにスマホを使えていた時期の利用機能(N=149)【MA】

親御さんがもっともスムーズにスマホを使えている(または使えていた)時期において、利用できていた機能をすべてお選びください。

スマホをもっとも使えていた時期でも、「電話機能」(91.7%)が圧倒的多数で、「メール機能」(59.9%)「LINEアプリ(メッセージのやり取り)」(51.0%)と続きますが、いずれも6割未満にとどまっています。

※Q1で「もともとやっていない」「わからない」を除いた回答者に質問しています。 

親がもっともスムーズにスマホを使えていた時期の利用機能

Q3:親のスマホ操作が難しくなった(諦めた)年齢(N=34)【SA】

親御さんのスマホの操作やスマホでの連絡が難しくなった(または諦めた)のは、親御さんが何歳頃でしたか。

スマホの操作に難しさを感じ始めた(または諦めた)時期は「80代(80〜89歳)」が最多(52.9%)となりました。

この年代が心身の変化を実感し、これまでのデジタルツールとの付き合い方を見直す一つの転換期になっていると言えそうです。

親のスマホ操作が難しくなった(諦めた)年齢

Q4:親のスマホ操作が難しくなった(諦めた)原因(N=34)【MA】

親御さんのスマホの操作やスマホでの連絡が難しくなった(または諦めた)原因・きっかけとして、あてはまるものをすべてお選びください。

最大の原因はシステムや用語の理解度(リテラシー)以上に、「認知機能の低下(61.8%)」や「身体機能の低下(目・耳44.1%、手元操作35.3%)」といった自然な身体の変化でした。

親のスマホ操作が難しくなった(諦めた)原因

Q5:親が現在利用している連絡ツール(N=34)【MA】

親御さんのスマホの操作やスマホでの連絡が難しくなった(または諦めた)後、現在利用している連絡ツールは何ですか。

「スマホを使いづらいまま継続」(61.8%)が最多で、「実家の固定電話」(41.2%)が続きます。スマホをだましだまし使いながら、機能制限や家族のサポートが必要な状態(実質的なリタイア)である様子がうかがえます。

親が現在利用している連絡ツール

また、90歳以上(N=7)では85.7%が固定電話を頼りにしており、高齢になるにつれ、固定電話への依存度が高まる様子がうかがえます。

親が現在利用している連絡ツール(全体と90歳以上の比較)

Q6:親との連絡のとり方の変化(N=34)【MA】

親御さんのスマホの操作やスマホでの連絡が難しくなった(または諦めた)後、親御さんとの連絡のとり方はどのように変化しましたか。

スマホリタイア後の連絡の取り方は、「直接実家を訪問」(38.2%)、「これまで通り連絡できる」(35.3%)「子から一方的に連絡」(26.5%)と続きます。

親との連絡のとり方の変化

また、90歳以上(N=7)では、「定期的な直接訪問」(57.1%)、「子から一方的に連絡する」(57.1%)が半数を超え、双方向のやり取りが難しくなる様子がうかがえます。

親との連絡のとり方の変化(全体と90歳以上の比較)

Q7:子世代の日常生活における負担(N=34)【MA】

親御さんのスマホの操作やスマホでの連絡が難しくなった(または諦めた)ことで、子のあなた自身の日常生活において、以下のような経験や負担はどのくらいありますか。それぞれあてはまるものをお答えください。

「スマホ操作の繰り返し説明(67.6%)」「連絡不通時の不安(47.1%)」「何度も誤操作で電話がかかってくる(47.1%)」「急遽の安否確認訪問(35.3%)」など、親のスマホリタイアが子世代に時間的・心理的な負担を強いている様子がうかがえます。

子世代の日常生活における負担

Q8:自身が80〜90代になった時のスマホ利用への自信(N=198)【SA】

あなたが80〜90代になっても、スマホの操作を現在同様に使える自信はありますか?

「自信はある」(50.5%)と「自信はない」(49.5%)がほぼ半数ずつにわかれる結果となりました。

自身が80〜90代になった時のスマホ利用への自信

■ 参考

親のスマホリタイアに寄り添う見守りサービス「ちかく」について

スマホの操作が難しくなった高齢者でも、簡単に家族とつながれる見守り機能付テレビ電話サービスです。

Wi-Fi不要(SIM内蔵)で設置でき、親側の操作不要で着信時に自動で切り替わり、テレビの大画面で家族とコミュニケーションができます。

また、親の起床が確認できないとアプリに通知が届いたり、テレビの前にいるかどうかがわかる在室検知などの見守り機能も充実しています。

東京都練馬区、立川市、愛知県一宮市、兵庫県たつの市など、一部の自治体では、導入費用の助成を行っています。

「ちかく」端末

■ 株式会社チカク

チカクは、「高齢者も使える」ではなく、「高齢者が使える」プロダクトを追究しているエイジテック(高齢者向けテクノロジー)スタートアップです。 

スマホで撮影した動画や写真を実家のテレビに送信し、高齢者が普段使用しているテレビで視聴できる「まごチャンネル」(Wi-Fi設定不要)を開発・提供。

また、NTTドコモとの協業で、スマホと実家のテレビ間でビデオ通話ができ、親の在室状況などの見守り機能も搭載した「ちかく」(Wi-Fi設定不要)を開発・提供しています。

・代表取締役:梶原健司

 ・所在地:東京都渋谷区東2-14-7

 ・設立:2014年3月12日

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会社概要

株式会社チカク

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URL
http://www.chikaku.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区東2-14-7
電話番号
-
代表者名
梶原 健司
上場
未上場
資本金
7155万円
設立
2014年03月