【台湾情報】生産額11%減、販売額12%減、23年第3四半期台湾電子・半導体生産用機械設備製造業の概況 <ワイズ機械業界ジャーナル2023年11月第5週号発行>

〜台湾機械・電子・半導体・自動車・エネルギー業界の最新動向を分析する〜

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2023年11月第5週号を発行しました。今週号では半導体業界、機械業界、半導体設備業界とエネルギー業界の動向を紹介します。

<最新刊目次>

  • 2023年第3四半期台湾電子・半導体生産用機械設備製造業の生産販売と輸出入概況

  • 台湾機械産業2024年の見通し 

  • AMC制御装置の凱諾科技、TSMCに5割供給

  • 台湾洋上風力発電開発政策が地場サプライチェーンに追い風

<2023年第3四半期台湾電子・半導体生産用機械設備製造業の生産販売と輸出入概況>

一、産業概況

生産額は11%減、販売額は12%減 

 台湾電子・半導体生産用機械設備製造業の2023年1~8月の生産額は1031億8200万台湾元で前年同期比11.38%減、販売額は1018億2400万元で12.32%減だった。外需、内需ともに低迷した。

 外需では、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが続き、製造業の設備投資意欲が低下した。また、個人消費の低迷で電子業界が在庫調整に追われ、メーカーの多くが設備調達を延期したり、設備投資額を引き下げたりした。

 内需では、電子業界の在庫調整により、需要が鈍化し、赤字に転落した大手液晶パネルメーカーが設備投資額を引き下げた。 

二、カテゴリー別の販売概況

フラットディスプレイパネル生産設備・部品業は45%減
1.半導体生産設備・部品業

 半導体生産設備・部品業の23年1~8月の販売額は729億6100万元で、前年同期比4.47%減少した。 第1四半期(1~3月)は▽22年に設備投資を拡大した半導体メーカー向けの出荷が拡大した、▽米中対立を受けてシンガポールに工場を設置した半導体メーカーからの調達規模が拡大したことで、販売額が前年同期を上回ったが、台湾の半導体メーカーが景気の先行きについて慎重な見方に転じ、設備投資額を下方修正したことから、第2四半期(4~6月)以降は販売額が前年同期比マイナスに転落した。 

2.フラットディスプレイパネル生産設備・部品業

 フラットディスプレイパネル(FDP)生産設備・部品業の23年1~8月の販売額は52億3600万元で、前年同期比45.68%減少した。


3.プリント基板生産設備・部品業

 プリント基板(PCB)生産設備・部品業の23年1~8月の販売額128億6000万元で、前年同期比0.99%増加した。7月から販売額が回復した。


 4.その他電子生産設備・部品業

 その他電子生産設備・部品業の23年1~8月の販売額は107億6700万元で、前年同期比38.04%減少した。電子メーカーの多くが在庫調整に追われ、設備調達を減らしたためだ。


三、輸出入概況

日本からの輸入額27%減

 台湾当産業の23年1~9月の輸入額は4807億元で、前年同期比19.58%減少した。主要相手国5カ国は上位から順に▽オランダ、▽日本、▽米国、▽シンガポール、▽ドイツだった。

 オランダからの輸入額は1388億4700元で、前年同期比15.01%減少した。1~4月はファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資拡大でオランダの半導体製造装置大手、ASMLの極端紫外線(EUV)露光装置の調達が増加し、オランダからの輸入額は前年同期比42.78%増加していたが、5月からEUV露光装置の調達が先送りされた。(後略)


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業種
サービス業
本社所在地
中華民国台北市襄陽路9號8F 富邦銀行襄陽分行大樓
電話番号
-
代表者名
吉本康志
上場
未上場
資本金
7000万円
設立
1996年11月