ローミング遅延を解消した「ゼロローミング」を提供開始

途切れないWi-Fiが広げる、新しいビジネスの形を提案します!

株式会社ビーマップ

 株式会社ビーマップ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉野文則 以下、当社)は、HUAWEI社製アクセスポイントを利用した新機能「ゼロローミング」のリリースを、2025年末をめどに開始することになりましたのでお知らせいたします。

 当社は、HUAWEI社製アクセスポイントを活用し、従来のWi-Fi環境において課題とされてきた「ローミング遅延」を解消する新技術「ゼロローミング」を提供いたします。本機能により、ユーザーはWi-Fi接続先が切り替わる際に一切の遅延や途切れを感じることなく、常に最適なアクセスポイント(以下AP)に接続される体験を実現できるようになります。

ゼロローミングとは

 従来のWi-Fiでは、移動中にAPを切り替える際、一定の時間「いったん接続した前のAPを引きずる」「別のAPに近づいても、そちらへ接続が切り替わらない」状態が発生し、接続の遅延や切断、通信速度の低下といった問題が避けられませんでした。この度、提供することとなった「ゼロローミング」は、ユーザーが複数のAPの電波範囲の間を移動する際にも、遅延や切断を伴わずに、シームレスにもっとも近くのAPへの接続に切り替えることを可能にする新技術です。この「ゼロローミング」を実現する方法は2つあります。

・集中型アーキテクチャ

 1つのスイッチから複数のAP、複数のアンテナユニットを展開することで、施設内の隅々までアンテナを張り巡らした1つの仮想巨大APを構築したものとする構成です。施設内の空間全体に、常に最適な通信環境を提供。病院内の各病室など、一切の遅延や切断なしに高密度な通信を必要とするエリアに最適です。

・BSSID統一方式

 複数のAPで同じBSSIDを使い、同一SSIDを提供することで、ユーザー端末が自動的に最も適切なAPへ接続する方式。既存環境にも導入しやすく、オフィスや学校など、比較的小規模な施設でのスモールスタートに適しています。

 これらの方式を現場の要件に応じて柔軟に選択することで、あらゆる利用環境でゼロローミングの効果を発揮します。

利用シーンと期待される効果

 通信の品質と信頼性が求められる現場において、「APを引きずる」問題は、顧客満足度や業務効率に直結するリスクとなります。当社のゼロローミング技術は、これらの課題を根本から排除し、以下のような高品質なユーザー体験を、Wi-Fiを通じて提供します。

・移動しながらの動画視聴やオンライン会議でも通信が一切途切れない

・駅構内や大型施設内、さらには車両間でも、接続を維持したままスムーズに移動可能

・医療やセキュリティ現場など、通信の瞬断が許されない業務用途でも安定動作

 これにより、Wi-Fiの課題を単なる「通信品質の問題」から「業務支障のリスク」へと位置づけ直し、抜本的な解決策を提供します。

■BSSID統一方式によるゼロローミングを導入した、倉庫のイメージ

※Wi-Fi通信による指示に従い、倉庫内を搬送機が自動で移動するイメージ
 左:従来のAPでは、移動中に生じるAP切り替え時に数秒の通信停止が発生し、搬送機の動作にも影響する

 右:ゼロローミングにより、搬送機は移動中も常に最適なAPへ自動接続。一切の遅延や切断が発生しない

■当社代表取締役社長 杉野 文則よりコメント

 Wi-Fiを利用する中で、Wi-Fiの電波が弱い状態で繋がった上に、他のアクセスポイントへも切り替わらず、その結果、通信状態の悪い状態が続いて不便な思いをした経験は誰もがあると思います。

 これが、皆様の「Wi-Fiは使えない」という不満に繋がるケースが多々ありました。今回、ゼロローミング技術により、その不満が解消されます。工場の制御、移動しながらのオンラインミーティング等様々な分野で、この不便さが解消されます。

 これからも、弊社はWi-Fiをはじめとする無線通信技術の活用に力を注ぎます。引き続き、ご期待ください。

■今後の展開予定

 当社は2025年9月に稼働を開始した、HUAWEI社製APから取得されるデータを日本国内で処理するためのデータセンターを基盤とし、セキュアかつリアルタイム性の高い通信環境を全国で展開する体制を整えております。

 これまでリゾートホテルや鉄道事業者と連携し、観光・交通分野における通信断や遅延の課題を実証してまいりました。今後はこのゼロローミング技術を軸に、空港、商業施設、オフィスビルといった高集客・高回遊性エリアへの展開を加速いたします。

 特にオフィス環境では、会議室の移動時にZoomやTeamsが切れる、PCやスマホが“引っ張られる”といったストレスを解消できます。

 今後は、観光・流通・交通分野のみならず、オフィスや教育機関など日常的な業務・学習環境においても、より快適でストレスのない通信体験を提供してまいります。当社はこれらの取組を通じて、社会全体の利便性と快適性の向上に加え、新たな働き方やサービスモデルの創出に貢献してまいります。

 

≪参考≫HUAWEI社製APと国内データセンターの活用に関する、これまでのプレスリリース

・「日本初、人の動きを電波で検出するWi-Fi7センシング機能を搭載したHUAWEI社製APを発売&データセンター構築」(2025/4/15発表)

 https://www.bemap.co.jp/library_file/cms_file/25041501218.pdf

・「Wi-Fi7センシング機能を搭載した HUAWEI社製APを発売&スマートウォッチ連携機能も」

 (2025/6/9発表)

 https://www.bemap.co.jp/library_file/cms_file/25060901233.pdf

・「Wi-Fi センシングを活用したクラウドサービス 『BCloud(ビークラウド)with Wi-Fiセンシング』を開始」(2025/9/24発表)

 https://www.bemap.co.jp/library_file/cms_file/25092401260.pdf

・「Wi-Fiセンシングを応用して違法な隠しカメラを撃退!!」(2025/10/1発表)

 https://www.bemap.co.jp/library_file/cms_file/25100101262.pdf

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会社概要

株式会社ビーマップ

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URL
https://www.bemap.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区内神田2-12-5 内山ビル4F・5F
電話番号
03-5297-2180
代表者名
杉野 文則
上場
東証グロース
資本金
9億3262万円
設立
1998年09月