警察庁 特別防犯支援官伍代 夏子支援官、城島 茂支援官、松本 利夫支援官を表彰

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。
 この度、警察庁特別防犯支援官として、広報啓発活動に積極的に参加し、顕著な功績を残した支援官に対して表彰式が実施され、伍代夏子特別防犯支援官、コロッケ特別防犯支援官(※)城島茂特別防犯支援官、松本利夫特別防犯支援官が表彰を受けました。(※コロッケ氏は日程の都合がつかず不参加)

■警察庁生活安全局長から表彰状を授与

 警察庁においては、平成30年11月より、幅広い世代に対して高い発信力を有する著名人の方々に「警察庁特別防犯支援官」を委嘱し、特殊詐欺の被害防止に向けた広報啓発活動を推進してきました。

 最初の委嘱から6年が経過したことに鑑み、特に積極的にご活動いただいた伍代支援官、コロッケ支援官、城島支援官、松本支援官に対し、警察庁生活安全局長からの表彰及び階級の昇任を行いました。

 特別防犯支援官としての活動時に着用する礼服の階級章について、伍代支援官とコロッケ支援官は、警視相当の銀星3つから、警視正相当の金星1つへ、城島支援官と松本支援官は警部補相当の銀星1つから警視相当の銀星3つへ、それぞれ昇任することとなりました。

 表彰式では、生活安全局長から支援官に表彰状が授与され、「引き続き国民の皆様が被害に遭わないような行動をとっていただけることの機運が広がっていくことを期待しております」とのコメントが送られました。

■全文公開! 支援官からのメッセージ

伍代支援官「国際電話を使ってかけてくる詐欺が最近多くなっています。国際電話は、無料で簡単に申込みさえすれば止めることができるんです」


 私は2018年にこのプロジェクトチームの一員として特別防犯支援官を拝命いたしまして以来、全国で特殊詐欺防止のために啓発活動を続けてまいりました。

当初は、ストップオレオレ詐欺、オレオレ詐欺に皆さん気をつけてくださいということを訴えていたのですが、それから6年の間にいろいろな手口が次から次へと生まれ、覚えるだけでも大変で、被害が少なくなるどころか、増えており、本当に心苦しく思っております。

最近はアプローチの角度を少し変えまして、被害に遭いそうな方たちに直接呼びかけるだけではなく、その周りからサポートしたらどうだろうということで、「犯人となるべく電話で話させないようにする」ための活動をしています。特に、国際電話を使って詐欺の電話をかけてくるという手口が最近多くなっています。その国際電話というのは、無料で簡単に申し込みさえすれば止めることができるんです。

そのように家族でサポートし、その手続きをしてもらうことに加えて、私達も戸別訪問に取り組んでおります。手続きのサポートを私達がすることで、被害に遭わないで済む方をどんどん増やしていきたいという思いで、そのような活動を最近は始めております。

今日は本当に大きなご褒美をいただきましたので、これを励みにまたコツコツと地道に啓発活動を続けていく所存です。今日は本当にありがとうございました。頑張ります。

(国際電話の利用休止により詐欺の電話を止める対策について)

最近、特殊詐欺の被害がすごく多い、物騒になったと色々な情報を耳にするので、特殊詐欺についてはよくご存じだと思うのですが、まさか自分のところにかかってこないだろう、かかってきても私は絶対にだまされない、自分は大丈夫と思っている方、すごく多いと思います。

ですが、その油断がよくないんです。

自信があったとしても、犯人とは話さない方がいいです。

犯人は本当に話がうまいので、大丈夫、大丈夫と思っているうちにずるずる巻き込まれてしまい、本当にだまされてしまいます。

まず話さないこと。というのは、電話がかかってこないようにすること、これが一番です。

国際電話の着信、これは申込みも無料で、簡単にストップできます。

国際電話の着信を止めてしまえば、犯人と話さなくて済み、少しは被害が減るのではないか、という対策をしているところです。

固定電話への国際電話の着信は国際電話不取扱センターに申込みをすれば止めることができますし、携帯電話への着信も、着信規制が可能なアプリもございます。

それもご家族の方や自治体や、自治会の方、ご近所の方でサポートして、申込みをし、とにかく電話が架かってこないようにしていただくことが一番いい方法だと思います。

城島支援官「「お金」というキーワードが出たら、まず注意。おかしいな、詐欺じゃないかな、と思ってください」

このたびのこの表彰と、そして昇進を受けまして、身に余る光栄でございます。

私自身もSOS47としてお声掛けをいただきまして、参加させていただき、啓発活動を行っておりますが、まさに当初はいわゆるガラケーというんでしょうか、そこからスマートフォン、アナログからデジタルへ、と時代の流れが移り変わっております。そうした中で、うちの母もそうなんですが、アナログからデジタルに移行せざるを得ず、親世代もスマホを持つようになりました。

その中で操作の仕方とか、ネット、SNSとは何ぞやというような世代でも詐欺に巻き込まれてしまうような時代でありますが、SNSをわかっている世代でも、ロマンス詐欺だったり、SNS型の投資詐欺だったりと、いろんな手口で巻き込まれている状況です。私自身も50代ではございますが昔のままではいられません。

その時代背景とともに、自分自身も知識、そして犯罪防止のために何ができるか考え、アップデートをしながら、啓発活動を防止対策とともに国民の皆様に対して呼びかけていきたいと思っております。

これからも精進させていただきます。 本当にどうもありがとうございました。

(全国的に被害が深刻なSNS型投資・ロマンス詐欺について)

数年前は特殊詐欺=オレオレ詐欺というイメージでしたが、非常に多様化しておりまして、まさに今、SNSを利用した投資型詐欺、ロマンス詐欺という恋愛関係に持ち込む詐欺、色んなパターンが増えてきました。

その中で気をつけるべきことは、最初は色んな入り方があるかと思いますが、必ず共通しているのは、「お金を振り込んでほしい」とか「投資をしてほしい」とか「お金」関連の話が出るということです。

「お金」というキーワードが出たら、まず注意。おかしいな、詐欺じゃないかな、と思ってください。

知り合いならまだしも、一回も会ったことのない方とのSNSのやり取りでいきなりお金の話が出ること自体がおかしいというのは常識で分かるのですが、このロマンス詐欺というのは、恋愛感情に乗っかってやってきます。「恋の病はお医者様でも治せない」と言うくらいですから、どうしてもまっすぐしか見えなくなってしまいがちです。

その場合はやはり、家族とか友人に相談するというのが必須です。

儲け話に「絶対」はありません。ほんとに儲かるなら人に教えずにその人が一人でやっていると思います。

恋愛感情でお金の話が出たらおかしいんじゃないか、ということを念頭に置いてほしいと思います。

また今、SNSでダイレクトメッセージ、直接メッセージが届くような機能がありますが、知らない人からのメッセージは届かないようにする受信設定もありますので、そのような設定をすることをおすすめします。

 やり方が分からない方も多いと思いますが、家族内や友人内で教え合う、そういったコミュニケーションを取っていただくことをおすすめします。

松本支援官「詐欺の手口を学んで、それを皆さんと共有し、詐欺に遭わないようにしていくことが大切」

私も2018年からSOS47のメンバーに入らせていただいて、そこから約6年になります。

この特別防犯支援官という名は、自分のただの肩書きだけではなく、特殊詐欺に対して絶対に許さないという強い意志を込めた証だと思っております。

特殊詐欺は、今もなお多くの被害が出ています。

その中で、1人1人が被害を受けると奪われるものはお金だけではなく、その大切な人の未来や、築き上げてきた幸せなど全てを奪ってしまいます。

「私は騙されない」「僕は騙されないんだ」というところの隙を狙って特殊詐欺の犯人は攻めてきます。

そういった部分の一種の油断を、これからも意識のアンテナを張って、そして詐欺の手口を学んで、それを皆さんと共有し、詐欺に遭わないようにしていくことが大切なんじゃないかなと思っております。

これからも特殊詐欺の被害ゼロを目標として、活動を全力で頑張っていきたいなと思います。よろしくお願いします。

(最近特徴的な詐欺の手口について)

「捜査二課の○○です」といった、警察官をかたる詐欺が非常に増えています。

そういった電話からLINEなどに誘導し、警察手帳や逮捕状といったそういう画像を送ってきて、「あなたの口座は犯罪に使われています」など、不安をあおることを言うような巧妙な手口が増えています。

中には、インターネットバンキングなどで一千万円以上の被害が出てしまっている方もいらっしゃいます。

警察官は、そういったメッセージアプリで警察手帳や逮捕状の画像を送ることは絶対にありません。

そういった金銭等の話が出たときには、誰かに相談したり、警察署に行ったりしてください。一人では決めないでください。

【開催概要】
■催事名:SOS47特別防犯支援官表彰式

■実施日:2025年3月5日(水)
■実施会場:警察庁
■出席者:警察庁 特別防犯支援官 伍代夏子氏

     警察庁 特別防犯支援官 城島茂氏

     警察庁 特別防犯支援官 松本利夫氏

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会社概要

URL
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/bohankyoshitsu/sp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都千代田区霞が関2丁目1番2号
電話番号
-
代表者名
杉良太郎
上場
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資本金
-
設立
2018年04月