高校生が自分の未来像を探求し、近年再注目のZINE(個人雑誌)制作で表現
~キッザニアとアントレプレナーシップ教育の専門家によるプログラム「Future Life Design Lab」STEP1実施報告レポート~
こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画・運営を行うKCJ GROUP 株式会社(以下 KCJ GROUP)は、探究×対話型ワークショップシリーズ「コスモポリタンキャンパス」の一環として、高校生を対象にしたプログラム「Future Life Design Lab」(以下 プログラム)を2024年11月23日(土)から2025年2月8日(土)までの期間で全8日間、「未来の生き方を考える」をテーマに開催しています。本プログラムは、アントレプレナーシップ教育の専門家である東京大学および大阪公立大学の教員と協創するもので、「STEP1:未来の自分像を創る」「STEP2:社会と自分の未来を描く」の2段階で構成されており、前半の「STEP1」(以下 ワークショップ)が、2024年11月23日(土)~12月21日(土)に東京大学本郷キャンパスおよびキッザニア東京(東京都江東区)にて実施されました。
本ワークショップでは、事前応募で参加した約40名の高校生が「Learning」「Experience」「Creation」「Sharing」の4つのステップを経て、それぞれ未来の自分像について考え、ZINE(※1)制作を通じて表現しました。こども達は、参加者同士はもちろん、東京大学の教員や学生、「好き」を仕事にする社会人、編集者など、さまざまな立場の大人との対話を通して、自身の思考の幅を広げたり深めたりしました。
なお、本プログラムは一般財団法人 三菱みらい育成財団(所在地:東京都千代田区、理事長:宮永俊一、以下 財団)(※2)の2024年度助成事業に採択されており、同財団が設定した5カテゴリーのうち「カテゴリー2」(※3)にて助成を受けるものです。KCJ GROUPは今後も、企業や自治体、教育機関と連携し、未来を担うこども達の活発な交流による「課題発見力」「自己表現力」が育まれるよう、さまざまな趣向を凝らした活動を実施してまいります。
※1:近年再注目されている表現方法。写真やイラストを取り入れ、表現したいことを自由に雑誌風にまとめた個人雑誌のこと。
※2:一般財団法人 三菱みらい育成財団は、三菱グループ創業150周年にあたり22世紀を創る人材育成を目的に、2019年に設立。10年間、助成先である教育関係者が自ら開発した教育プログラムを継続的に実施。たえず改善することで、次世代の教育プログラムとして定着させていく活動をサポートしています。https://www.mmfe.or.jp/
※3:教育事業者等が行うより先進的、特徴的、効果的な「心のエンジンを駆動させるプログラム」
■STEP1実施概要
タイトル:「Future Life Design Lab」~未来の生き方を考えるプログラム~
メイン講師:松井 克文 特任研究員(東京大学産学協創推進本部)、杉山 昂平 特任研究員(東京大学大学院情報学環)、山田 裕美 特任講師(大阪公立大学国際基幹教育機構)
ワークショップ内容:
【DAY1:Learning】 11月23日(土) @東京大学
こども達は自分自身の未来の姿を考えるにあたり、「自分の興味・好きなこと」を見つけるための学習論を学んだ後、グループに分かれ、自分の過去と感情を見つめ直すワークや、「好き」を仕事にしている社会人との交流を行いました。
・東京大学特任研究員である杉山氏による講義にて、「興味には『人に影響されて大事に思うもの(認知)』と『自分が好きなもの(感情)』の2種類がある。これまで関わってきた対象を見直したり、これから関わる対象を広げたりする中で、自分に生じる小さな感情を拾い集め、自分にとって何が重要か考えると良い」と学びました。(写真左)
・講義内容を早速実践し、ワークシートを使って、過去の出来事と、そこから生まれた感情を思い出の写真や記録から振り返り、書き出しました。(写真中央)
・「自動運転技術の歩行者検知AIをだます奇想天外な歩き方をした人が勝ちのゲーム」等の実験的なゲームを開発するゲームクリエイターなど、「好き」を仕事にする社会人3名と対話し、刺激を受けました。(写真右)
【DAY2:Experience】11月28日(木) @キッザニア東京
自分の未来像と仕事を結びつけるため、フィールドワークとしてキッザニア東京で職業体験を行い、振り返りとして体験を通じて生まれた感情や、その感情の理由に着目しながら、自分が心惹かれる業界・職業を考えました。
東京大学特任研究員である松井氏とともに、振り返りシートを用いて、体験した仕事に対する感情を「意外か・想定外か」「ポジティブか・ネガティブか」でマッピングし、参加者同士で記入内容と学びをシェアしました。
【DAY3:Creation】12月15日(日) @東京大学
写真やイラストなど、ビジュアルを使って表現する方法を学んだ後、自分の好きを表現するZINEを製作する作業を行いました。フリーランスの編集者として活動する瀬下翔太氏(写真左)や、東京大学のフリーペーパー制作サークルbiscUiTに所属する現役学生4名(写真右)がメンターとして、こども達のZINE制作をサポートしました。こども達は真剣な表情で、DAY2で撮影した体験中の写真のほか、自分で用意した思い出の写真やこだわりの画像などを組み合わせていました。
【DAY4:Sharing】12月21日(土) @東京大学
DAY3で制作したZINEをお互いに発表、交流しました。完成したZINEには、自分の趣味を誌面いっぱいにレイアウトしたものや、キッザニアでの体験や過去の自分の経験を整理したものなど、それぞれの個性が自由に表現されていました。
こども達の学びをサポートするため、メイン講師3名に加え東京大学や法政大学で起業活動やクリエイター活動を行う学生・大学院生7名がメンターとして参加しており、話を聞いたこども達は「自分の興味を追求する活動が大学生活と両立できるんだ」と励みになったようでした。
<受講生の感想>
・普段関わることのない人たちと交流ができ、自分について見つめ直すきっかけになった。
・自分の好きを隠さず貫くことはかっこいいと思った。いろんな生き方があることを知って、道は一本ではないとわかった。
・どんどん新しいものに手を着けることもいいことだけど、今自分の持っているものや知識でより自分を磨けることができると気付くことができた。
・「手を動かして考える」ことが大事だなということはずっと感じていたが、ZINE作りで文字を書くだけでない手の動かし方や考え方をさせていただき、自分の思考の幅が広がった感じがした。
STEP1で考えた個人の未来像をもとにグループで未来の社会を考える、「STEP2:社会と自分の未来を描く」は2025年1月26日(日)~2月8日(土)の期間で、東京大学およびKDDI DIGITAL GATEを会場に実施いたします。
※10月17日発表内容:
https://www.kidzania.jp/corporate/common/pdf/241017_FutureLifeDesignLab.pdf
※対話×探究型ワークショップ「コスモポリタンキャンパス」の様子は、下記からもご覧いただけます。
・キッザニアSDGsサイト : https://www.kidzania.jp/sdgs/report/020/
・キッザニア【公式】YouTubeチャンネル :https://youtu.be/rFOpqFUgcF8
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像