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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【プレスリリース】ユニセフ・イノベーション 災害支援の課題、クリエイティブに解決を

公益財団法人日本ユニセフ協会

空飛ぶ通信気球 ©UNICEF/2014空飛ぶ通信気球 ©UNICEF/2014



※本信は ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集
したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_73628.htmlでご覧いただけます


【2014年5 月27日 ニューヨーク発】

ユニセフと、チリのSocialab(*)は、27日、災害発生直後の緊急事態下で活用できる
革新的なアイディアを世界中から募ったイノベーション・コンテスト、“The First
72 Hours Challenge” (『最初の72時間:イノベーション・チャレンジ』)の優勝者を
発表しました。


『最初の72時間:イノベーション・チャレンジ』は、昨年12月から今年4月までの4カ月間、
世界中の個人、学術機関、企業、団体を対象に、災害発生時によりよい緊急対応ができる
ためのアイディアを募集したもので、特に、災害発生から72時間以内の緊急支援で活用
できるイノベーティブなアイディアを募集していました。コンテストへの参加者は、
緊急支援に必要とされる4分野(電力、保健ケア、情報と通信、水と食糧)のから一つを
選び、現状の課題を解決する、イノベーティブなアイディアを提案しました。

本日発表された今コンテストの優勝は2つのプロジェクト。スウェーデンからのInstanetは、
緊急下でもインターネットなどの通信を回復できる、エンジン付きのパラシュート用いた
システム。そして、ニュージーランドからのAguapalletは、通常の2倍の容量の飲み水を
運搬できるパレット(品物を運搬・貯蔵するための台)です。何百もの応募から選ばれた
この2つのプロジェクトは、各1万5,000米ドルの開発資金が提供され、7月からチリにある
Socialabで実用化にむけ動き出す予定です。


Socialab の代表であるジュリアン・ウガルテ氏は、「わたしたちは、可能性に満ち溢れる
この2つのプロジェクトの開発に関われることに、とてもワクワクしています。そして、
このコンテストの場で、様々なアイディアを共有してくださったすべてのみなさまに、
祝辞を述べたいと思います」と話しました。

この“イノベーション・チャレンジ”には、世界5大陸50カ国からおよそ300もの
プロジェクトが参加しました。それらのプロジェクトを、緊急支援、イノベーション、
民間ビジネス、そして子どもの権利の専門家約30人が評価しました。




<空飛ぶ通信気球 「Instanet 」>
スウェーデンから参加したInstanetは、携帯電話と情報通信装置を載せた気球。緊急事態下
における通信ネットワークを確保し、失われた通信経路の回復を可能にするシステムです。
また、緊急事態下で行方不明になったり、連絡がつかなくなった人々の位置情報を得る
ために不可欠な、携帯電話の通信情報のトラッキングも行うことができます。

Instanetを発案したクリエーターの一人、ジョアキム・ラルソン氏は、「『最初の72時間:
イノベーション・チャレンジ』は、創造力を活用して課題に挑戦する機会を、世の中に
提供しました。最も重要なのは、創造力が発揮される“理由”です。クリエーティブな
ことを考えるのは確かにそれだけで楽しいのですが、それを社会に役立てられる機会に
遭遇すれば、人は、自らの創造力を最大限に発揮することができるのです」と語ります。


<通常の2倍の容量の飲み水を運搬 「Aguapallet 」>
Aguapalletは、水容器としても使える運搬に用いるパレットです。それほど多くの
スペースを必要とせず、既存の配布システムを用いて、大容量の飲み水を運ぶことが
できます。

「私たちがこのプロジェクトを開始したのは、人々の生活に良いインパクトを与え、
一過性ではなく永久に残っていくようなものを提案したかったからです」と、Aguapallet
開発チームのモワラ氏とシャウン・クレイル氏が語ります。「今ある課題を、未来の世代が
解決していることについて、私たちは世界の人々によく考えてほしいのです。
ニュージーランドの都市クライストチャーチで発生した2011年6月の地震を目の当たりにし、
人生にとって何が大切かに気付きました。家族を守るためには、屋根がある居場所、
食糧、そして水が必要です」


ユニセフ本部のマック・グロビンスキーは、「Aguapalletはテクノロジー主導のアイディア
ではなく、実際に緊急事態下に身を置かれた人々の気持ちに寄り添い、周囲にある限られた
資源でできるもの、として考えられたものです。一方、Instanetは最先端のテクノロジーと
真新しい素材を活用したアイディアにより、重要なソリューションを提案しています」と
述べ、異なるアプローチによって生み出されたそれぞれのアイディアを評価しました。


* * *

■Socialabについて
Socialabは、世界で起きている貧困問題などの解決を目指す社会起業家のためのプラット
フォームで、異なる業界、業種で働く人々をつなぎ、ともに社会の問題を解決するために
行動を起こすことを促進しています。米州開発銀行(IDB)の多数国間投資基金(MIF)、
モビスター・チリ(Movistar Chile)などの共同創設機関から支援をうけています。

■関連サイト (すべて英語)
・「Instanet」 の図案、コンセプト等  http://www.socialab.com/ideas/ver/15870
・「Aguapallet」 の図案、コンセプト等  http://www.socialab.com/ideas/ver/15846
・『最初の72時間:イノベーション・チャレンジ』 キャンペーンサイト
http://www.first72hours.org/
・ユニセフ・イノベーションユニット http://www.unicef.org/innovation




■今件に関する問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室  TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036
Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Rita Ann Wallace ユニセフ本部(ニューヨーク)Tel +1-212-326-7586 rwallace@unicef.org

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種類
その他
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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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