介護予防事業所向けソリューション“ロコモヘルパー”が2016年度福祉製品「かわさき基準(KIS)」に認証
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)が販売する運動機能測定システム“ロコモヘルパー”は、2016年度の川崎市独自の福祉製品認証基準「かわさき基準(KIS)」に認証されました。
■ 「かわさき基準(KIS)」の認証公募
川崎市は産業と福祉の融合で新たな活力と社会的価値を創造するウェルフェアイノベーションを進めています。その大きな柱の1つとして、川崎市独自の福祉製品の認証基準「かわさき基準(KIS※1)」を福祉製品の活用促進とそこから生まれる価値創造による新たな社会モデルの構築に取り組んでいます。
「かわさき基準(KIS)」の認証公募は毎年行われ、川崎市は高齢者や障害のある方の「自立支援」を中心概念※2とし、①新たな在宅ケアモデルの実現、②施設や家庭内での介護・介助負担の軽減、③ダイバーシティの街づくりの推進、のいずれかを解決する製品の募集を行っています。また、高齢者や障害者への多様なサービス・製品を創出し開発やKIS認証製品の導入経費の補助を行っています。
■ 運動機能測定システム“ロコモヘルパー”について
介護予防事業所は、厚生労働省の「ロコモティブシンドローム(運動器症候群、以下ロコモ)」啓発活動にあわせて、ロコモの判断基準となる開眼片足立ち・椅子の立ち座りなどの運動を定期的に測定し、高齢者やその家族に運動指導をしています。
“ロコモヘルパー”は、運動測定業務を効率化・見える化する運動機能測定システムです。キヤノンITSメディカル株式会社が開発した本システムは、高齢者がマーカー等を装着することなく運動測定を自動化し、介護予防従事者(ケアマネジャー、理学療法士、介護スタッフ)の業務効率化とその測定結果の動画やレポートで情報共有を実現します。
■ 「かわさき基準(KIS)」認証理由
“ロコモルパー”は、介護・介助者負担の軽減、ダイバーシティ社会のまちづくりの推進に期待できる製品であると評価され、2016年度の「かわさき基準(KIS)」に認証されました。
認証の評価ポイントは以下のとおりです。
●介護スタッフによる運動機能測定の内容・結果を見える化することで、測定対象者の機能訓練に対するモチベーションの向上や、介護スタッフの業務の効率化が期待できる製品である。
●理学療法士、介護スタッフは「自動で客観的な測定を実現するツール」であり、モニター評価時には、「その場で映像を確認しながらフィードバックしていくことが可能でリハビリテーションにも大変有用」との評価があった。
●介護スタッフの意見を反映しながら製品化を進めている。
川崎市は、「かわさき基準(KIS)」の認証制度のモニタリング評価を通じ、優良メーカーと現場とコミュニケーションを図ることで商品開発に生かせる体制づくりを推進していきます。
また、キヤノンMJグループは、今後、認証された本製品の拡販による活用事例の蓄積、機能発展を進め高齢化に伴う社会課題に貢献していきます。
※1「かわさき基準(KIS)」とは、利用者にとって最適な福祉製品のあり方を示した独自の基準であり、自立支援を中心概念としています。
※2「かわさき基準(KIS)」における理念は、福祉先進国であるスウェーデンにおける福祉の基本方針、理念を参考としつつ、日本の「介護保険における理念」も包含しながらその現状を踏まえ、「8つの理念」として整理されています。 「8つの理念」とは、人格・尊厳の尊重、利用者の意見の反映、自己決定、ニーズの総合的把握、活動能力の活性化、利用しやすさ、安全・安心、ノーマライゼーションです。
●報道関係者のお問い合わせ先
:キヤノンマーケティングジャパン株式会社 広報部 パブリックリレーションズグループ 03-6719-9093(直通)
● 一般の方のお問い合わせ先
:キヤノンITSメディカル株式会社 事業企画部 03-6701-3612(直通)
● 運動機能測定システムホームページ
:http:www.canon-itsmedi.co.jp/solution/welfare/locomohelper.html
● キヤノンMJ公式YouTubeチャンネル
:
● 報道関係者用ホームページ
:canon.jp/e-pr
<運動機能測定システム“ロコモヘルパー”の特長>
1.高齢者の運動測定を省力化、簡単に自動測定
ロコモヘルパーでは、Microsoft社の赤外線深度センサーカメラ「Kinect」が認識した利用者の骨格情報を入力情報とするため、利用者は運動測定のために特別なセンサーを着用する必要はありません。運動による骨格の動きから、運動種目ごとの「片足立ちの時間・高さ」「歩行速度」「椅子立ち座り回数」などを自動測定・評価・記録します。また、介護スタッフのスキルに依存しない客観的なデータ収集を実現できるだけでなく、介護スタッフの測定業務における作業負荷を軽減し、その効率化を実現します。
2.評価レポート作成を自動化
前回の測定結果と対比したレポートを自動で作成できます。従来は、測定記録を紙やパソコンなどに手入力し、運動機能の改善動向のレポートを作成していましたが、この一連の業務を自動化により効率化します。また、レポートはExcelで保存でき、介護スタッフの個別フリーコメント入力もできます。
3.運動測定の録画で記録を保管
運動測定の記録に加え、測定状況を録画する機能を標準で搭載しているため、測定数値と測定動画を対で保管します。運動測定記録を動画で振り返ることができるので、測定後に介護スタッフによる解析・照合・確認が円滑に行えるようになります
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