広島県安芸郡府中町が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始
〜新たなリユース施策導入で廃棄物削減へ〜
■背景・経緯
これまで府中町ではリユース推進のため、市民団体との共同開催によるリユース市や、環境をテーマにした小学校などへの出前講座など、リユースの啓発活動を積極的に行なってまいりました。しかしながら、ごみとして廃棄されるものの中には、まだ利用できるものが含まれていることも多く、リユース推進につながる新たな施策導入に可能性を模索しておりました。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してまいりました。そうした中で、府中町がマーケットエンタープライズに働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」※1を用いた今回の取組が実現いたしました。
※1 「おいくら」とは
おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2023年10月末日)の方にご利用いただいております。
ウェブサイト:https://oikura.jp/
■府中町の課題と「おいくら」による解決策
府中町では、ごみステーション(ごみの集積所)での収集と環境センターへの持ち込みによる大型ごみの収集を行なっておりますが、原則、町民が自身で不要品を搬出する必要があります。また、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品は、住宅内での回収を町で行なっていないため、「自宅の中まで引き取りに来てほしい」や、「2階より上にある不要品を運び出して、引き取ってほしい」などの声が寄せられておりました。「おいくら」は、希望すれば、自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型で重量のあるものでも、点数の制限無く、売却が容易にできるようになります。そのうえ、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も対象で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となります。なお、町民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、府中町の費用負担もありません。
■今後について
12月13日(水)15時(公開時間が前後する可能性があります)より、府中町ホームページ内(https://www.town.fuchu.hiroshima.jp/site/kankyousenta/34617.html)に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。府中町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながります。また、本取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができます。加えて、府中町民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながります。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいります。
■広島県安芸郡府中町
府中町は周囲を広島市に囲まれ、安芸郡の飛び地という全国的にみても特徴のある形態をしています。町域は、東西4.18キロメートル、南北5.20キロメートルあり、府中という名が示すように、昔、安芸の国府が置かれていたところといわれ、古代安芸国の政治文化の中心地であったと思われます。江戸時代の府中村とほぼ同じ区域のまま、1889年の市町村制施行により府中村となり、以後、町村合併の歴史もなく、1937年には町制を施行しています。
人口:52,815人(男:25,918人、女:26,897人)(2023年4月1日)
世帯数:23,908世帯(2023年4月1日)
面積:10.41平方キロメートル(2023年4月1日)
ウェブサイト:https://www.town.fuchu.hiroshima.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ710万人を達成しました。府中町の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で87にのぼります。
「おいくら」自治体向け ウェブサイト:https://oikura.jp/lg/
マーケットエンタープライズ ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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