KRPが目指すサステナブルな会議室の未来へ ペットボトル飲料提供から紙パック飲料提供へ切り替え
~国際的ニーズに応え、MICE誘致を促進~
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背景と目的
近年、国際会議の主催者や参加者の間で、サステナブルな会議・イベント運営への関心が急速に高まっています。MICE*1 開催地として選ばれるためには、都市や施設がサステナビリティ対応を強化することが競争力向上の要となります。当社会議室・ホールにおいて消費されるプラスチック量を削減し、資源循環を推進することで、MICEの会場選定における当社会議室・ホールの競争力を高めるとともに、京都のMICE誘致戦略に貢献することを目指しています。
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これまでの取り組み
京都議定書発祥の地である京都市では、アジアの都市として初めて観光・イベント・会議開催の視点から都市のサステナビリティを定量・定性評価する国際指標であるグローバル・デスティネーション・サステナビリティ・インデックス*2に参画するなど、サステナビリティへの配慮に取り組まれています。当社はその趣旨に賛同し、会議室・ホールにおいても、サステナビリティに関するさまざまな取り組みを実施してきました。
2025年大阪・関西万博を契機に、日本のイベント・MICEを進化させようと策定されたガイドブック*3によると、MICEに関わりの強いテーマとして、環境(脱炭素、資源循環)、人権(労働安全衛生、ダイバーシティーエクイティ&インクルージョン)、社会効果の3つが設定されており、当社会議室・ホールでは、特に環境やダイバーシティへの対応、社会効果に注力して参りました。
■会議室エリアの環境配慮への取組
・再生可能エネルギー導入(年間使用電力量の35%以上)
・建物の屋上設備に放射冷却素材「SPACECOOL®」を導入し、エネルギーの効率化に活用
・会議室・共用部照明器具のLED化
・会議参加者へマイボトル持参を呼びかける実証実験「KRPマイボトル・エコチャレンジ」を実施(2023年7月、2024年7月)
■会議室エリアのダイバーシティ対応
・車いすトイレにオストメイト機能を追加
・案内表示の日英併記対応、ピクトグラム活用
・色弱者の方に配慮した案内表示のカラーユニバーサル対応化(順次実施)
・多様化する宗教や文化、健康上の理由等の食制限に配慮したケータリングメニューの提供
・ムスリム参加者向けサービスとして礼拝マットとコンパスの貸出
■会議室エリアの社会効果
・KRP地区や周辺エリアにて開催する地区最大のイノベーションの祭典「KRPフェス」
・KRP地区と地域の賑わいを創出するための「KRP夏のナイトマルシェ」を開催
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ケータリングサービスにおけるペットボトル飲料提供の終了
KRPでは収容人数最大350名、大小様々な全30室の会議室・ホールを貸し出しており、ケータリングサービスの一環でペットボトル飲料を提供してきました。
これまで、ごみの分別やリサイクルにも取り組んできましたが、さらに一歩進め、プラスチック使用量の削減を目指し、このたび、2024年12月1日よりペットボトル飲料から紙パック飲料提供と、リユース可能なウォータータンクでの提供に切り替えます。本取り組みを通して、当社ホール・会議室における年間約10,000本のペットボトル使用削減を見込んでいます(2019年度実績)。
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今後について
KRPでは、持続可能な会議施設の実現を目指し、利用者の利便性向上に加え、環境保護や文化多様性への配慮など、サステナビリティに関する様々な施策に積極的に取り組んでいます。国際会議の誘致を強化するため、2024年10月17日、18日にインテックス大阪で開催される「Japan MICE EXPO 2024」の出展を予定し、こうした取り組みを国内外の国際会議主催者にも広く発信します。京都を拠点としたMICE誘致施策を推進し、サステナブルな会議施設としての魅力を発信します。
今後もサステナブルな会議施設として運営を継続するとともに、誰もが安心して参加できる会議室づくりを目指してまいります。
*1 MICE:企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称
*2 グローバル・デスティネーション・サステナビリティ・インデックス:観光・イベントの視点から「都市の環境戦略とインフラ」、「社会的持続可能性」、「イベント関連産業の取り組み」、「DMO/コンベンションビューローの戦略と取り組み」の4 分野70 項目で定量・定性評価をする都市のサステナビリティ国際指標
*3出典:イベント・MICE関係者のための使いやすいサステナビリティガイドブック(制作:イベント・MICEサステナブル運営コンソーシアム)
URL:https://jp-cma.org/files/others/sustainable_event_mice_guidebook.pdf
■京都リサーチパークとは:
全国初の民間運営によるサイエンスパークとして1989年に開設。京都府・京都市の産業支援機関などを含めて510組織・6,000人が集積。オフィス・ラボ賃貸、貸会議室に加え、起業家育成、オープンイノベーション支援、セミナー・交流イベント開催など、新ビジネス・新産業創出に繋がる様々な活動を実施。「ここで、創発。~Paving for New Tomorrow~」をブランドスローガンとして、イノベーションを起こそうとする世界中の方々に、魅力的な交流の舞台、事業環境を提供することを通じて、世界を変える新たな事業が生まれることに貢献します。
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