教育出版ビジネスの未来を高校生たちが考える ―― 旺文社が東京都立晴海総合高等学校の「探究II」授業に協力、“学び”について考えるきっかけに

株式会社旺文社

教育出版社の株式会社旺文社(東京都新宿区、代表取締役社長 粂川秀樹)は、2024年4月から9月にかけて、東京都立晴海総合高等学校で行われた企業連携型の探究学習に協力しました。

本授業が掲げた目標・課題に取り組んだ生徒たちからは、「“学び”について考えるきっかけになった」「進路・将来を考えるきっかけになった」との声が多く寄せられました。

■授業の目標と協力の背景

2022年度から始まった「総合的な探究の時間」によって、全国の高等学校が探究学習に取り組む中、東京都立晴海総合高等学校では、3年次に実施する「探究II」の授業において、「実社会の課題解決に協働して取り組み、社会への関心を高め他者理解を深める」といった目標が掲げられていました。

この取り組みには、実際に課題を提供する企業の協力が望まれたこともあり、旺文社はこのたび連携企業の一社として探究課題を提供し、2024年4月より継続的な授業協力を行いました。

旺文社は出版・教育情報事業において高校生を対象にしたコンテンツを多く扱っており、参考書や受験情報誌の利用者である高校生が取り組む「探究」の授業に連携することは、意義深い企業活動のひとつと捉えております。

■旺文社からの探究課題

〈旺文社が提示した課題〉

“分厚い本”の内容を、学ぶ人により役立てるには?

――より使いやすく、手に取りやすく。厚物書籍・雑誌の商品価値を、令和の時代に合わせてアップデートせよ

学習や情報収集のスタイルが多様化するなかで、教育出版社が提供する辞書・辞典や入試過去問集、進路・入試情報といった網羅的で大量のコンテンツを、今後どのような形で利用者へ届けるべきかといったテーマを、高校生に問いかけました。

授業では約40名の生徒が8チームに分かれて本課題に取り組み、2024年4月から9月の期間にかけて探究学習の成果を上げるべく、さまざまな切り口での仮説設定や調査・研究活動が行われました。

■授業期間中の特別講演

本取り組みの期間中には旺文社が同校を訪問し、出版社の仕事やビジネス展開事例を紹介する特別講演も実施しました。

▲講演会の様子
▲講演会後のフォロー授業

聴講した生徒たちからは、「普段使っている参考書がつくられる過程を知って愛着が湧いた」「探究課題の解決アイディアを考える上でのヒントになった」といった感想のほか、「将来就職を志望する出版業界にはデジタルサービスの仕事もたくさんあるとわかったので、今から多角的な知識を身につけたい」など、自分の進路について思いを馳せたという声も聞かれました。

■探究課題取り組みの成果発表

授業で取り組んだ成果の発表は、2024年9月21日に東京都立晴海総合高等学校で開催された、〈晴海祭〉におけるプログラムの一環として行われました。

▲成果発表会の様子

各チームからは、「辞書のコンテンツを使ったボードゲーム制作」「集中を促す香りをつけた書籍の商品化」といったユニークな企画のほか、「読者の目的に合わせて刊行する教材制作事業」「書籍を利用できる共同学習スペースの運営」など、事業のスケールを拡張したり、視点を変えたビジネスを提案したりといった、バラエティに富んだ発表がありました。

■探究課題に取り組んだ生徒の感想

成果発表を終えた生徒たちに、本活動に取り組んだ感想についてアンケートを取りました。

-企業課題に対する探究活動を通じて感じたこと

・学びは近くにあるけど、自分たちでも正解がわからないからそれを突き詰めていくのは難しいと思った。

・出版や教育という分野では今まで利用者という立場だったのが、今度はアイディアを出す側として参加できたことがとても楽しかった。

・最初はすぐにいい案が出るだろうと軽く考えていたが、話し合いを進めるうちに課題解決の難しさを学んだ。どうやったら利用者に喜んでもらえるかを考えることに、責任感や楽しさを感じることができた。

-授業や講演を通じて得られた新しい発見

・「商品そのものではなく商品を利用する周りの環境を変える」という発想も、課題解決には有効なのだとわかった。

・「ペルソナを決める・ターゲットを絞る」というのは、必ずしも顧客を少なくすることではなく、的確な商品設計に繋がるということ。

・企業の課題に対する解決策を考えるにあたっては、素人である自分たちであるからこそ生み出せるアイディアがあるなと思った。

■高校生の学びや進路を支える取り組み

同アンケートにおいて、「今回の活動は“学び”について考えるきっかけになったか」と質問したところ、生徒全員が「強くそう思う」あるいは「そう思う」と回答しました。

また、「今回の活動は自分の進路・将来を考えるきっかけになったか」という質問に対しては、7割以上の生徒が「強くそう思う」あるいは「そう思う」と回答しています。

旺文社が展開する出版・教育事業は、書籍やサービスの提供を含め、あらゆる形で高校生の学びや将来に深く結びついています。今回の授業協力を通して、高等学校ならびに高校生から直接得られたフィードバックを基に、旺文社は学びを支える書籍や学習サービス、進路・進学を支援する教育情報を一層充実した形でご提供できるよう、教育出版社としての取り組みを推進してまいります。

【参考:旺文社の学習支援・教育情報サービス】

*今回旺文社が提供した企業課題に特に関連したサービスをご紹介します。

・「旺文社 辞典アプリ」https://www.obunsha.co.jp/pr/hyojunjiten/appli.html

・「旺文社 入試正解デジタル」https://kakomon.obunsha.co.jp/

・「旺文社 大学受験パスナビ」https://passnavi.obunsha.co.jp/


■協力校のご紹介(東京都立晴海総合高等学校より)

21世紀の社会において、技術革新等により産業・就業構造が大きく変化することを予測し、将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる学習、生徒の個性を生かした主体的な学習、学ぶことの楽しさや成就感を体験させる学習を提供することをミッションとした学校が総合学科高校であり、そのフラグシップ的存在と言われる学校の一つが、私ども晴海総合高校です。

1996年に開校してから、間もなく30周年を迎えようとしています。大きな特徴は、単位制であること、そして普通科で学ぶ授業に加え、専門学科に設置されているような科目を自分の意思で選び学べることです。さらに本校においては、「ノーチャイム制」、「ノー放送制」であることも大きな特徴と言われています。

学びの中核にあるのは、キャリアガイダンス(「産業社会と人間」の授業内を中心に)と、探究学習(「探究I」「課題研究」「探究II」の各授業)です。これらの特徴的な学びの充実に欠かせないのは、企業様や上級学校様などを中心とした外部の方々の協力です。本校はこれからもさまざまな方々からのご協力を頂きながら、教育活動の充実に努めて参りたいと考えております。

◎東京都立晴海総合高等学校HPhttps://www.metro.ed.jp/harumisogo-h/


【会社概要】

学ぶ人は、変えてゆく人だ。

目の前にある問題はもちろん、人生の問いや、社会の課題を自ら見つけ、

挑み続けるために、人は学ぶ。

「学び」で、少しずつ世界は変えてゆける。

いつでも、どこでも、誰でも、学ぶことができる世の中へ。

私たちは、学ぶ人をずっと応援し続けます。

旺文社ブランドサイト URLhttps://www.obunsha.co.jp/pr/change/

社名 : 株式会社 旺文社

代表者 : 代表取締役社長 粂川 秀樹

設立 : 1931年10月1日

本社 : 〒162-8680 東京都新宿区横寺町55

TEL : 03-3266-6400

事業内容 : 教育・情報をメインとした総合出版と事業

URL : https://www.obunsha.co.jp/

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会社概要

株式会社旺文社

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URL
https://www.obunsha.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区横寺町55
電話番号
03-3266-6400
代表者名
粂川 秀樹
上場
未上場
資本金
-
設立
1931年11月