テラデータ、オンプレミスでAIを即時利用可能にする新たなソリューション:Teradata AI Factoryをリリース
NVIDIAとの共同開発により、信頼性の高いAIを、コストを所定予算内に抑えつつ、強固なセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンスを実装
サンディエゴ発 – 2025年7月31日 Teradata(NYSE: TDC)は本日、クラウドベースのAI機能(予測AI、生成AI、エージェント型AIを含む)を、セキュアなオンプレミス環境に統合し、企業がハイブリッドクラウド環境でオンプレミスとクラウドAIの連携を容易に実現できる新たなAIソリューション「Teradata AI Factory」の提供開始を発表します。
Teradata AI Factoryは、データパイプライン、アルゴリズムの実行、ソフトウェアインフラストラクチャなどの重要なコンポーネントを単一の拡張可能なシステムに統合したハイブリッドクラウド環境を提供することで、信頼性の高いAIを通じた迅速なイノベーションを、オンプレミス環境においても安全にクラウドと連携して実現するように設計されています。ソフトウェア、ハードウェア、およびTeradataと最新のサードパーティ製ツールを予めパッケージ化してシームレスに統合したことで、コンプライアンスや予算超過のリスクを軽減しながら、複雑化する一方のAIオペレーションを簡素化して、効率を高めます。また、Teradata の提供するAIマイクロサービスにNVIDIA GPUを組み合わせたことで、AIアプリケーションをより短期間で開発できるようになります。Teradata AI Factoryは、NVIDIA Enterprise AI Factoryの検証済み設計に基づいて構築され、医療、金融、政府など規制の厳格な業界や、AI戦略により大きな自律性が求められるあらゆる企業に最適です。
今、企業はAIに何を求めているでしょう?地政学的リスクにより世界情勢は混迷を深め、市場の不確実性が高まる中、企業は、 AIの果たす役割に一層期待を深め、データ主導のビジネスへの転換と、信頼でき、かつ安全にデータを活用できるインフラ整備の強化を図ろうとしています。
こうした企業のAIに対する期待は、インフラの機能的な強化のみならず、GPU投資の未回収や予測不能なクラウドコストの超過が招く財務状況の悪化等の課題解決に対する期待も含みます。特にエンタープライズ規模のハイブリッドクラウド環境においては、急速に複雑化するAIエコシステムがこれらの課題をさらに深刻にしています。こうした喫緊の課題に直面する、企業がいま求めているのは、ガバナンスとコストの両面に対応でき、しかもカスタマイズなどを必要とせず、すぐに利用可能ないわゆる「ターンキー型」のソリューションです。Teradataの提供するオンプレミス型AIソリューションは、リスク軽減、リソース管理の最適化、監視機能の強化を提供することで、これらの課題に対応し、不確実な時代においても信頼できるビジネス成果を実現します。
主要なメリット
Teradata AI Factoryは、オンプレミス環境で信頼性の高いAIを大規模に展開するための包括的なソリューションを提供します。オンプレミス環境のセキュリティと制御、コスト効率に優れた分析パフォーマンス、ハードウェアとソフトウェアのシームレスな統合(Teradata Enterprise Vector Storeを含む)を実現し、NVIDIA NeMoマイクロサービスを活用しRAGパイプライン機能を提供するTeradata AI マイクロサービスを統合しています。
● 機密データを企業のオンプレミス環境内に堅持し、リスクとコンプライアンス問題を軽減
Teradata AI Factoryは、データ漏洩、知的財産権の喪失、規制遵守違反などの脆弱性を軽減します。GDPRやHIPAAなどのコンプライアンス基準に準拠しており、データ活用におけるプライバシー保護規制が厳しい業界に最適です。データをローカルで処理することで、より高いセキュリティと運用整合性を実現し、より多くの制御を求める組織に理想的なソリューションです。
● コスト超過せず、効率的なリソース管理でAIパフォーマンスを最大化
Teradata AI Factoryは、データ移動の削減、遅延の低減、効率の向上を実現するローカルアーキテクチャにより、価格対性能比で他社より優れたパフォーマンスを提供します。顧客はAIモデルをCPU上で実行したり、GPUで加速させることが可能で、意図しないクラウド運用コストの超過を回避しつつハードウェア投資を最大化できます。このアプローチは、長期的な財務持続可能性を確保しつつ、一貫した運用コストとスケーラブルなプライベートAIによるイノベーションを実現します。
● AI投資リターン(または「AI投資効果」)を最大化する、即実行可能な統合機能を搭載
ハードウェアとソフトウェアのシームレスな統合により、カスタム設定の必要性を排除し、組織はAIプロジェクトを迅速に拡大し、運用複雑性を削減できます。Teradata AI マイクロサービスとNVIDIA NeMoを組み合わせることで、埋め込み、検索、再ランク付け、ガードレールを統合したRAGパイプライン機能を提供し、すべてのデータに対する自然言語クエリを可能にします。これにより、大規模なデータからより迅速で高度なインサイトを導き出すことができます。
Teradata AI Factoryのコンポーネントには以下のものが含まれます:
● AI 向けに最適化されたデータ基盤: Teradata AI Factoryは、TeradataのIntelliFlexプラットフォームを基盤に構築されたオンプレミスAIソリューションで、AIワークロード向けに最適化されています。AIアプリケーションに混在する構造化データと非構造化データの統合を実現するTeradata Enterprise Vector Storeを組み込んでいます。
●ソフトウェア・インフラストラクチャ: 新たに提供するAI Workbench は、ClearScape Analytics などのライブラリや関数にアクセス可能なセルフサービス型ワークスペースを提供します。モデルライフサイクル管理、コンプライアンス、ワンクリック LLM デプロイメントの組み込みサポートに加え、JupyterHub、ModelOps、Airflow、Gitea、Devpi などのツールにより、デプロイメントを効率化し、開発者の障壁を低減します。
● アルゴリズム実行: AI Factoryは、プラットフォーム分析において予測型および生成型アルゴリズムの実行を大規模かつ高パフォーマンスで実現します。Teradata AIマイクロサービス経由で顧客のGPUに接続し、NVIDIAとの連携により、高パフォーマンスなAIワークロード、モデル開発の高速化、Teradataのオープンエコシステム内でのネイティブRAG処理を可能にします。
● データパイプライン: モダンなデータ取り込みツールと、QueryGridなどのTeradataの独自ソリューションを組み合わせることで、システム間でのデータ移動と接続を効率的に行えます。Open Table Formats (OTFs)、オブジェクトストア、PDFなどの複雑な形式に対応するNVIDIAツールのサポートにより、堅牢なエンドツーエンドのデータパイプラインを構築できます。
Teradataの製品最高責任者Sumeet Aroraは次のように述べています。「オンプレミスソリューションへの市場の関心が高まっています。Teradataは、ビジネスにとって真に価値あるAIのためのデータ基盤として市場で高い評価を得ています。最高水準の速度(パフォーマンス)、予測可能なコスト(リソース効率)、およびゴールデンデータレコード(既にTeradata上に存在している可能性のあるデータ)との統合などの機能を備えています。Teradata AI Factoryは、これらの強みを単一のソリューションに統合し、オンプレミス環境を利用する企業がAI運用を推進し運用要件を満たし、AIのROIを加速するためのソリューションを提供します」
Gartner®が2025年3月に発表したレポートによると、「2028年までに、企業の20%以上がデータセンター内でAIワークロード(トレーニングまたは推論)をローカルで実行するようになる見込みで、2025年初頭時点の2%から大きく増加する」とされています。(How to Determine Infrastructure Requirements for On-Premises Generation AI” by Chandra Mukhyala, Jonathan Forest, Tony Harvey - 2025年3月5日)
提供状況
一般提供を開始しています。
Teradataについて
Teradataは、より良い情報が人と企業を成長させると信じています。Teradataが提供する最も包括的なAI向けクラウドデータ分析基盤は、信頼できる統合されたデータと信頼できるAI/MLを提供し、確実な意思決定、迅速なイノベーション、価値あるビジネス成果を実現します。詳しくは、Teradata.jpをご覧ください。
[2025年6月24日にTeradata Corporationより発表されたプレスリリースの抄訳です]
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Teradataのロゴは、米国テラデータ・コーポレーションの商標です。Teradataは、米国テラデータ・コーポレーションまたは関連会社の米国およびその他各国における登録商標です。
■本件に関するお問い合わせ
日本テラデータ株式会社 広報担当 有賀(ありが)
E-Mail: asako.ariga@teradata.com | http://www.teradata.jp
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