「現場帳票って本当に使いやすいの?」7割が「Yes」と答え、その理由は「一目で全体を見渡せる設計」と「工程をまたいだ情報共有」にあった。

それでも9割が「改善したい」と感じる、製造現場の帳票をめぐる本音とは?

株式会社シムトップス

製造現場では、作業記録や点検・検査といった業務に紙の帳票が長年使われてきました。「現場帳票をどう変えるか」は、デジタル化を進める多くの企業が直面している課題です。ただ、その前に改めて問い直しておきたいことがあります。それは、「そもそも、今の帳票は使いやすいのか?」という疑問です。この問いに答えるべく、調査とインタビューを実施しました。

国内シェアNo.1*の現場帳票システム「i-Reporter」を提供する株式会社シムトップス(本社:東京都品川区、代表取締役:水野貴司)は、製造現場の業務に日常的に関与し、現場帳票を主に紙で運用している現場リーダー層110名を対象に、現場帳票のレイアウトに関する意識調査を実施しました。その結果、約7割(69.1%)が現在の帳票を「使いやすい」と評価する一方、約9割(90.0%)が「改善したい」と思った経験を持つことがわかりました。

  • 01|現場責任者の90.0%が紙帳票の改善意向を持つも、約6割が「現場の混乱が心配」で改善に踏み切れず

  • 02|帳票が使いにくい理由、約7割が「記入欄が小さくて書ききれない」と回答

  • 03|帳票改善の判断権限、約半数が「本社・管理部門」にあり、現場主導での見直しに壁

■現場帳票のレイアウト、約7割が「使いやすい」と評価調査概要

調査では、現在使用している紙帳票について「見やすさ」「書きやすさ」「わかりやすさ」の観点から使いやすさを質問したところ、「非常に使いやすい」が20.0%「やや使いやすい」が49.1%となり、合計で69.1%が「使いやすい」と回答しました。

製造現場で長年使われてきた帳票は、現場担当者たちが試行錯誤を重ね、業務の流れに合わせて改良を重ねてきたものです。その積み重ねが「使いやすさ」として根付いていることが、今回の調査からもわかります。

Q1. あなたは、現在使用している紙帳票について、「見やすさ」「書きやすさ」「わかりやすさ」の観点で、どの程度使いやすいと感じていますか。

Q1. 現在使用している紙帳票について、使いやすさをどの程度感じますか。(n=110)

  • 非常に使いやすい:20.0%

  • やや使いやすい:49.1%

  • あまり使いやすくない:21.8%

  • 全く使いやすくない:3.6%

  • わからない/答えられない:5.5%

■「使いやすい」理由の第1位は「一目で全体が見渡せるレイアウト」、
 工程をまたいだ情報共有も評価

では、現場帳票の何が「使いやすい」のでしょうか。使いやすいと回答した76名に理由を聞くと、「一目で全体が見渡せるレイアウトだから」が63.2%でトップ、次いで「項目名を見れば何を書くべきかすぐわかるから」が51.3%、「記入欄の大きさが書きやすいサイズだから」が42.1%と続きました。

注目すべきは5位の「前後の工程の情報を同時に確認できるから」(23.7%)です。製造現場においては、複数の工程をまたいで記録を引き継いだり、前工程の結果を参照しながら次の工程を進めたりすることが日常的に行われています。現場帳票型はこうした業務フローを一枚の帳票で支えられる点が、現場担当者に高く評価されています。

Q2. Q1で「非常に使いやすい」「やや使いやすい」と回答した方にお聞きします。使いやすいと感じる理由を教えてください。(複数回答)

Q2. 使いやすいと感じる理由を教えてください。(複数回答、n=76)

  • 一目で全体が見渡せるレイアウトだから:63.2%

  • 項目名を見れば、何を書くべきかすぐわかるから:51.3%

  • 記入欄の大きさが書きやすいサイズだから:42.1%

  • 記入する順番が、実際の作業の流れと一致しているから:31.6%

  • 前後の工程の情報を同時に確認できるから:23.7%

  • 自分の現場に合わせてカスタマイズされているから:17.1%

  • 新人に教えるときも説明しやすいから:13.2%

■現場の声:出荷検査・工程間連携に見る「現場帳票型」固有の価値

この「一覧性」と「工程横断性」が、製造現場で現場帳票が長年使われ続けてきた理由です。現場帳票システム「i-Reporter」を活用し、工場内の帳票デジタル化を段階的に推進してきたヤンマー建機株式会社様でも、その価値が実際の業務の中で出ています。

同社では、i-Reporterのような現場帳票型と、Webフォーム型を業務特性に応じて使い分けています。そのなかで、出荷検査業務については次のように語られています。

「出荷検査のような業務では、複数の検査項目を一つの画面で確認しながら入力する必要があります。画面を切り替えたくない業務においては、現場帳票型が唯一の選択肢です。」
(ヤンマー建機株式会社 システム担当 田中氏)

また、デジタル化導入時の現場受け入れについては次のような声も聞かれました。

「現場が長年使ってきたチェックシートをそのまま画面上に再現できるという点は、非常に魅力的でした。現場の方が新しい操作を一から覚え直す必要がないことが、スムーズな導入につながりました。」(ヤンマー建機株式会社 生産技術担当 沼田氏)

さらに、工程をまたいだ情報連携という点でも、現場帳票型の強みが実際の業務で出ています。

「前の工程の担当者が入力した内容を引き継いで、次の工程の担当者が同じ帳票に追記していくような運用は、Webフォーム型では実現が難しい。こうした工程をまたいだ情報共有ができる点が、現場帳票型を選ぶ決め手になっています。」(ヤンマー建機株式会社 生産技術担当 沼田氏)

ホワイトペーパー「現場帳票型とWebフォーム型を比較してみた」(シムトップス)でも、現場帳票型が提供する固有の価値として以下の3点が整理されています。

  1. 改善に向けた現場とのコミュニケーションが円滑:既存レイアウトを維持することで現場の心理的ハードルが低く、DX推進担当者と現場作業者の間での改善の話し合いがスムーズになる

  2. 多数の情報を1画面で同時に表示・確認できる:出荷検査など、関連情報を照らし合わせながら入力する業務に不可欠な一覧性

  3. 複数の作業工程にまたがり記録・閲覧ができる:製造プロセス全体を1枚の帳票で継続的に記録・参照でき、工程間の情報連携を実現

この結果は、現場の使用感だけでなく、業界全体の傾向とも合っています。シムトップスが2025年10月に実施した別の調査(「現場帳票デジタル化の方式選定に関する実態調査」n=111)では、現場帳票型が最も適している業務として「複数の作業工程にまたがり記録や閲覧が必要な業務」が64.0%で最多、「多数の情報を1画面で同時に表示し確認する必要がある業務」が48.0%と、工程横断性と一覧性の2点が一貫して高く評価されています。


また、同調査では現場帳票デジタル化後の課題として「工程間で情報がつながらない」(44.1%)、「入力中に関連する他の作業情報が確認できない」(40.5%)が上位に挙がっており、これらは工程連携や一覧性を持たないWebフォーム型を選んだ場合に生じやすい課題とも重なります。現場帳票型の「工程横断性」と「一覧性」は、紙の時代から現場が積み上げてきた使いやすさです。デジタル化した後も、現場が必要としているのはここです。

■それでも、9割が「改善したい」。進まない改善の実態

現場帳票の使いやすさが認められている一方で、改善意識も根強く存在します。「現在の紙帳票を『改善したい』と思ったことがあるか」という質問に対し、「頻繁に思う」が26.4%、「ときどき思う」が63.6%となり、合計90.0%が改善意向を持つことがわかりました。

「使いやすい」と「改善したい」は一見矛盾しているように見えますが、現場の感覚としては自然なことです。「今の帳票はだいたい使えているけど、もっとよくできるはずだ」という意識が、9割の現場に根づいています。

Q6. 現在の紙帳票を「改善したい」と思ったことはありますか。

Q6. 現在の紙帳票を「改善したい」と思ったことはありますか。(n=110)

  • 頻繁に思う(月に1回以上):26.4%

  • ときどき思う(年に数回程度):63.6%

  • 過去に一度だけ思ったことがある:1.8%

  • 思ったことはない:6.4%

  • わからない/答えられない:1.8%

改善したい箇所(上位3つ)として最も多かったのは「項目の並び順や構成」(46.5%)、次いで「項目の数(増やす/減らす)」(38.6%)、「記入欄の大きさや配置」(33.7%)でした。いずれも「レイアウト」に関わる課題であり、現場担当者が帳票の形そのものに対して具体的な改善イメージを持っていることがわかります。

■改善に踏み切れない理由:「変えたくない」のではなく
 「変えることで現場が混乱するのが心配」

では、なぜ9割が改善意向を持ちながらも、実際には改善が進まないのでしょうか。

改善が進まなかった理由(複数回答)として「変更による現場の混乱が心配だから」が59.4%で最多となりました。次いで「過去からの慣習で変えにくい雰囲気があるから」が42.6%、「変えると教育・周知のコストがかかるから」が24.8%と続いています。

さらに、帳票改善の判断権限を確認すると、「本社・管理部門が判断している」が46.4%で最多、「現場の責任者が判断している」の26.4%を大きく上回りました。現場に改善の意志があっても、決定権が本社側にあるという構造が、改善の足を遅らせています。

Q8. Q6で「頻繁に思う」「ときどき思う」「過去に一度だけ思ったことがある」と回答した方にお聞きします。改善したいと思っても、実際に改善が進まなかった理由を教えてください。(複数回答)

Q8. 改善したいと思っても、実際に改善が進まなかった理由を教えてください。(複数回答、n=101)

  • 変更による現場の混乱が心配だから:59.4%

  • 過去からの慣習で変えにくい雰囲気があるから:42.6%

  • 変えると教育・周知のコストがかかるから:24.8%

  • 改善を提案する場や仕組みがないから:24.8%

  • 他の業務が優先で手が回らないから:24.8%

  • 誰が判断・承認すべきかわからないから:16.8%

Q9. あなたの現場では、帳票の改善について、誰が判断・決定する立場にありますか。最もあてはまるものを選択してください。

Q9. 帳票の改善について、誰が判断・決定する立場にありますか。(n=110)

  • 本社・管理部門が判断している:46.4%

  • 現場と本社の両方で判断している:20.0%

  • 現場の責任者が判断している:26.4%

  • 誰が判断すべきか明確ではない:4.5%

■まとめ:現場が恐れているのは「変化」ではなく「慣れた形が変わること」

今回の調査で、帳票改善をめぐる製造現場の実態がつかめてきました。

約7割が「使いやすい」と評価する現場帳票。その理由として最も多く挙げられたのは「一目で全体が見渡せるレイアウト」(63.2%)であり、「前後の工程の情報を同時に確認できる」(23.7%)という工程横断性も評価されています。ヤンマー建機様のケースからも明らかなように、出荷検査や複数工程にまたがる業務では、現場帳票型が持つ一覧性と工程横断性は、他のデジタルツールにはなかなか代えられません。

同じ9割が「改善したい」とも感じています。改善が進まない最大の要因は「変更による現場の混乱が心配」(59.4%)。現場が怖いのは「変化そのもの」ではなく、「ずっと使い慣れた帳票の形が大きく変わること」にあります。

既存の帳票レイアウトや業務フローは「変えるべき壁」ではなく、現場が長年かけて積み上げてきた財産です。この財産を活かしながら、現場に余計な負担をかけずに少しずつ改善していく。それが、製造現場でデジタル化をうまく進めるための一番の近道だと考えています。

■現場帳票の「改善の場」も、i-Reporterと一緒に。
 コミュニティ「現場帳票カイゼン部」

弊社では、現場DX推進者1,200名超が集まるコミュニティ「現場帳票カイゼン部」を運営しています。「改善したいが、お手本がない」という現場の声に応え、他社の帳票ノウハウを持ち寄る共有プラットフォーム「うちの現場帳票」(2026年3月始動、30社以上が参加)や、現場帳票の使いやすさをデザインの観点から科学する活動なども継続的に展開しています。

i-Reporterは機能だけでなく、現場の改善ノウハウや知恵を持ち寄れる場も一緒に提供しています。

■現場帳票の電子化なら「i-Reporter(アイレポーター)」

弊社では、4,500社22万⼈以上が利⽤する国内シェアNo.1現場帳票システム「i-Reporter」の開発・販売を行っております。

i-Reporterの最大の特長は、現場が使い慣れた紙の帳票レイアウトを変えずに、そのままタブレット画面上に再現できることです。作業者は「昨日までと同じ感覚」で記入でき、59.4%の現場が心配する「変更による混乱」を起こさずに、記録の効率化・品質向上・デジタル化を進められます。

今回の調査で現場の強みとして浮かび上がった「一目で全体が見渡せる一覧性」と「前後工程をまたいだ情報連携」は、i-Reporterが標準機能として持っているものです。加えて、使いにくさの理由として挙げられた「記入欄が小さく書ききれない」(67.9%)という物理的な制約も、デジタル入力ならではの文字サイズ自動調整や入力補助機能で解消します。

現場が積み上げてきた使いやすさを崩さずに、業務効率化とデータ活用を一緒に実現できる。それがi-Reporterです。

▼ 本調査レポートのダウンロードはこちら
  https://application.i-reporter.jp/download.research17

 i-Reporter 公式サイト

  https://i-reporter.jp/

■調査概要①

  • 調査名称:現場帳票のレイアウトに関する意識調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2026年1月26日〜同年1月27日

  • 有効回答:製造現場の業務に日常的に関与し、現場帳票(作業記録・点検表・検査表など)を主に紙で運用しながら業務に用いている、現場リーダー層110名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

■調査概要②

  • 調査名称:現場帳票デジタル化の方式選定に関する実態調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2025年10月6日〜同年10月7日

  • 有効回答:現場帳票のデジタル化に関わった、製造業の現場責任者111名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪利用条件≫

  1. 情報の出典元として「i-Reporter」の名前を明記してください。

  2. ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

    URL:https://i-reporter.jp/


■株式会社シムトップスについて

会社名:株式会社シムトップス

本社住所:〒141-0021 東京都品川区上大崎2-25-2 新目黒東急ビル10階

代表者名:代表取締役社長 水野 貴司

設立年月日:1991年10月1日

資本金:1千6百5十万円

売上高:20億8千7百万円(2024年度売上)

従業員数 :計94名(2026年3月末時点)

<事業内容>

■個別受注生産向け生産スケジューラ、生産管理システムDIRECTORの開発/販売

■ノーコード現場帳票ペーパーレスソリューションi-Reporterの開発/販売

■各種i-Repoファミリー製品・サービスの開発/販売

■BOPプロセスエディタMPPCreatorの開発/販売

シムトップスは、1991年に国産生産スケジューラ専門会社の草分けとして誕生しました。

多くのお客様での生産スケジューリングや工程管理システムの構築、運用を通して得たノウハウを製品にフィードバックしながら、製造現場で使える生産スケジューラ、工程管理システム、IoTデータ収集ソリューション、「現場帳票」の電子化システムなどのパッケージ製品を開発し、お客様の現場DXを支援致します。

■企業サイト|https://www.cimtops.co.jp/

■アイレポちゃん(企業公式キャラクター)X(旧Twitter)アカウント|https://x.com/i_reporter_jp

■株式会社シムトップス公式Facebookアカウント|https://www.facebook.com/profile.php?id=61550755513117

* 出典:富士キメラ総研 2026年2月17日発刊 

業種別IT投資動向/DX市場の将来展望 2026年版 DX投資編
IV-13 現場帳票ペーパーレス化ソリューション 市場占有率46.5%

(2024年度のベンダーシェア・数量)

すべての画像


会社概要

株式会社シムトップス

7フォロワー

RSS
URL
https://cimtops.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区上大崎2-25-2 新目黒東急ビル10F
電話番号
03-5721-4610
代表者名
水野 貴司
上場
未上場
資本金
-
設立
1991年10月