2024年 社長年頭挨拶
- 次期中期経営計画を見据え、さらなる変革を -
新年おめでとうございます。
昨年2月に社名変更と機能統合を発表し、今日、約3,700人の電通総研グループとして、最初の営業日を無事に迎えることができました。短い期間にもかかわらず準備を進めてくれた社員の皆さんに改めて感謝します。
2023年は企業のデジタル投資意欲が引き続き高かったことも背景に、当社の業績は順調に推移しており、6期連続での過去最高業績が近づいています。4つのセグメント全てが増収となり、電通グループとの協業も人事やESG領域等で進展しました。
2024年は中期経営計画の最終年度です。昨年7月にその目標値を上方修正しましたが、長期経営ビジョン「Vision 2030」で掲げるゴールを見据えると、まだ道半ばです。多様な人材、多彩なテクノロジー、多種のソリューションを持ち、企業や社会の進化を本当の意味で実現できる存在となるべく、さらに成長を加速させる必要があります。そのために、2025年からの新たな中期経営計画の3年間が非常に重要です。
先日、2024年3月の株主総会をもって岩本次期社長へ交代することを発表したのも、経営の世代交代を図り、新社長を中心にその次期中期経営計画を策定すべきと考えたからです。新たに女性3名を含む、4名の執行役員と1名のフェローも加わります。新体制の下、社員一丸となり、高い目標に向かって邁進していきたいと思います。
名和 亮一として最後の年頭挨拶の締めくくりに、改めて「変容と幹(かん)」という言葉に触れたいと思います。
これは、「大事にすべき幹は守りつつ、変えていくべきものはどんどん変えていこう」という意味です。社長に就任した時から5年間繰り返し伝えてきましたが、この間、多くの社員が、たくさんの変容にチャレンジしてくれた結果、素晴らしい業績を挙げることができました。
しかし、今後も同じ状況が続くとは限りません。お客様からの需要に応えるために、一人ひとりへの負荷は高まっています。システムインテグレータの枠を超えて成長を目指すということは、より多くの企業と競合することを意味します。自ら掲げた高いゴールを目指すには、従来の延長線上に留まらず、変わり続ける勇気がさらに必要なはずです。
岩本次期社長には、その変革を先頭に立ってけん引してもらいます。国際間情報処理ネットワークで創業し、システムインテグレータとして成長してきた我々にとって、電通総研としてスタートする2024年は第三の創業期ともいえる節目となります。この1年が、「Vison 2030」の実現へさらに加速する年となるよう、大胆な変容にトライしていきましょう。
代表取締役社長
名和 亮一
■電通総研について https://www.dentsusoken.com
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future~人とテクノロジーで、その先をつくる。~」という企業ビジョンの下、「システムインテグレーション」「コンサルティング」「シンクタンク」という3つの機能の連携により、企業・官庁・自治体や生活者を含めた「社会」全体と真摯に向き合い、課題の提言からテクノロジーによる解決までの循環を生み出し、より良い社会への進化を支援・実装することを目指しています。
テクノロジーや業界、企業、地域の枠を超えた「X Innovation(クロスイノベーション)」を推進し、これからも人とテクノロジーの力で未来を切り拓き、新しい価値を創出し続けます。
* 2024年1月1日、電通国際情報サービス(ISID)は、電通総研へ社名を変更しました。
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