新作ハイジュエリーコレクション「THE DUALISM OF MILAN」
ジュエリーに込められた、ミラノが持つ2つの魂
1967年のメゾン誕生の原点である街ミラノからインスピレーションを受け、ポメラートは新たな創造の旅に出ます。今回の発表が5作目となるハイジュエリーコレクションでは、ミラノの二面性と不屈の精神を讃えます。51点ものエクスクルーシブなジュエリーが揃う、ポメラートと深く結びついている生誕の地、ミラノとの絆の証となっています。
ポメラートのクリエイティブ・ディレクター ヴィンチェンツォ・カスタルドはミラノの調和的逆説──厳格で都会的なエッセンスと、豊かなクリエイティビティを宿した魂の共存──に尽きることのない魅力を見出しています。このコントラストこそが、「The Dualism of Milan」と名づけられたハイジュエリーコレクションを生み出す力となっています。
ヴィンチェンツォ・カスタルドは次のように語っています。「何よりもまず、この街の精神、合理主義的な建築、しなやかなラインを描く高層ビル、ショッピングアーケードの夜の雰囲気を織り交ぜたものを伝えたいと思いました。そして、ジオ・ポンティやメンフィスグループ作品のように、あらゆるクリエイションにおいて常に色彩に焦点を当ててきたミラノが持つ力を表現したかったのです」
本コレクションは互いを補い合う2つのテーマに分かれており、それぞれがポメラートならではの視点を通してミラノを解釈しています。ヴィンチェンツォ・カスタルドは続けます。「ミラノのこの2つの精神は、ポメラートの内なるアイデンティティと共鳴しています。それはジュエリー職人の完璧な知識、またハイジュエリーの制作に関わるすべての工程を完全にマスターしたポメラートの技術力の高さといった目に見えて分かる部分と、ストーンの色やジュエリーのシェイプが呼び起こす感情のような、クリエイションの中にある目に見えない部分の上に成り立っているのです」
ポメラートは今回もハイジュエリーの常識の殻を破り、現代の女性のためにモダンで生き生きとしたデザインを提案しています。プレシャスなストーンを採用した19種類のパリュールを通して、ミラノを象徴するスタイルコードが輝きを放ちます。流れるようなシェイプ、カボションカット、繊細なプロングセッティングがそれぞれのストーンの持つ自然の美しさを引き立て、身にまとうことのできる、時代を超越した芸術作品となっています。このコレクションは、ミラノの「Monochromatic Treasures(モノクロマティックトレジャー)」と「Milanese Color Prism(ミラネーゼカラープリズム)」の2つの章で構成されています。
Milan’s Monochromatic Treasures
ミラノの最も静謐な一面は、洗練されたデザイン、控えめなディテール、そしてモノクロマティックで繊細な色使いによって現れる美学を特徴としています。このまさにミラノらしい美的感覚の例として挙げられるのが、ポルタルッピが設計したミラノ・プラネタリウムです。そこでは厳格なラインがクラシカルなディテールを際立たせ、彫刻された同系色の星が瞬いています。カスタルドは正にこの精神に基づき、昼と夜の狭間に浮かぶ繊細なディテールと意外性に満ちたカラーパレットを持つ23点のハイジュエリーを生み出しました。
Milanese Color Prism
ミラノの最も華麗な一面は、ジオ・ポンティの作品のように、前例のないカラーコンビネーションで表現されることが頻繁にあります。ここでは、色と光がハーモニーを奏でる中、ジェムストーンが主役を務めます。青みあるピンクが色鮮やかなスピネル、エレクトリックブルーのタンザナイト、瑞々しいグリーンのトルマリン。コレクションの第2章では、ポメラートが自然界から最も鮮やかで希少なストーンを厳選し、ピュアな色彩の喜びを放つジュエリーを生み出しています。不規則で有機的なカットと意外性に満ちたストーンの組み合わせは、ミラネーゼデザインの技巧を尽くした独創性を反映しています。
本コレクションで、ポメラートはミラノの真髄をとらえ、最もプレシャスな素材を通じてこの街の美しさとダイナミズムを永遠のものにしています。それは、ポメラートとミラノの間にある決して切れることのない絆の証です。ポメラートのクリエイティブ・ディレクター ヴィンチェンツォ・カスタルドは最後にこう語りました。「ミラノには一見正反対に見える2つの顔があります。1つは明確な形があるもので、もう1つは目に見えないものですが、それぞれに個性を持つこの2つを組み合わせることで、このハイジュエリーコレクションはミラノの真の姿を、深く、多面的に見せてくれるのです」
コレクションについて
Milan’s Monochromatic Treasures
Moonstones-ミラノの街をたびたび包み込む霧にインスピレーションを受けたこのMoonstonesは、メレダイヤモンドに照らされたムーンストーンの美しさを表現しています。ポメラートならではの精神が、11石のカボションを通して輝きます。合計211.50カラットものムーンストーンに、ホワイトダイヤモンドのパヴェを施したリンクをあしらったローズゴールドのチョーカー。ポメラートのシグネチャーであるプロングがそれぞれのストーンを包み込み、大胆でありながら洗練された輝きを放ちます。チョーカーを引き立たせる2種類のリングは、それぞれカボションカットのムーンストーン(1つは41.91カラット、もう1つは32.79カラット)を主役に据え、ローズゴールドにダイヤモンドをあしらったプロングで留めています。「Moonstones」のラインアップを締めくくる2種類のイヤリングは、オーバルカットのムーンストーンにダイヤモンドパヴェが施されたゴールドのディスクを冠しています。
Planetario-天球を讃えるこの「Planetario」は、ミラノの空の下で星を眺める気分を表現しており、ポルタルッピが設計したミラノの象徴的なプラネタリウムに敬意を表しています。嵐を思わせる色合いの23粒もの希少なタヒチアンパールがローズゴールドのチェーンの周りを巡ります。ダイヤモンド、グレーサファイヤ、グレースピネルのきらめきによってパールの漆黒の光が強調され、そして宝石の取り外し可能なペンダントにつながり昇華されています。これは天空と地上のつながりを表現しています。「Planetario」のルックを完成させるリングとイヤリングは、タヒチアンパール、ダイヤモンドパヴェを施した天体、そしてプレシャスストーンが採用され、惑星が互いの軌道に引き寄せられるように並んでいます。
Planetario notturno-ポメラートの芸術性を象徴するこのチョーカーは、ブランドが最も得意とする2種類の金細工技法が融合しています。グルメチェーンリンクと、有機物のようにセッティングされた不規則なダイヤモンドのパヴェです。2つのパーツから成るこのジュエリーの魅力は、シルクのように肌になじむローズゴールドのリンクと、ダイヤモンドとストームグレーのスピネルを散りばめたローズゴールドのディスクの大胆な構造とのコントラストにあります。この星座の中にランダムに配置された8つの濃炭色のスピネルは夕暮れの空を想起させ、宇宙原初の 混沌を思い起こさせます。イヤリングはブルーやパープルのスピネルと輝くグレーサファイヤが交互に配され、さらに眩いダイヤモンドのパヴェがジュエリー全体に煌めきを放ちます。
Cielo stellato-ミラノ プラネタリウムを彩る星のモザイクにオマージュを捧げた「Cielo stellato」。洗練されたローズゴールドチェーンの中心には、グレーサファヤとスピネルの配された天体が中心を形成し、周りを取り囲むのはホワイトダイヤモンドの有機的なリンクです。正確な幾何学と自由なフォルムのコントラストが、このネックレスに魅力あふれる躍動感をもたらしています。ブローチは星形のモチーフで、ローズゴールド、ダイヤモンド、グレーサファイヤ、スピネルを組み合わせています。
Arengario-ドゥオーモ広場にある象徴的なアレンガリオ宮に敬意を表し、ポメラートはミラノの合理主義建築のエッセンスを取り入れたネックレスを制作しました。熟練の職人がローズゴールドのパーツを手作業で丁寧に編み込んでいます。ホワイトダイヤモンドのパヴェで飾られた洗練されたローズゴールドチェーンをベースに、中心には ローズゴールドの格子がブラウンとホワイトのダイヤモンドによって複雑に交差し格子デザインとなって輝きます。ダイヤモンドのファセットは、アレンガリオ宮の歴史的ファサードを照らす太陽のように光をとらえます。
Galleria-ミラノの荘厳なヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、夜になると、そびえ立つガラスと鉄の建造物が神秘的かつ魅惑的な雰囲気を醸し出します。その謎めいた輝きからインスピレーションを得て、ポメラートの最もアイコニックなデザインの一つ、「Princess」ネックレスにアレンジを加えました。ローズゴールドのチェーンにパヴェダイヤモンドとベルベットのようになめらかなグレースピネルをあしらったこのネックレスは、ガッレリアの有名なガラスドームをイメージして八角形に配置されたグレースピネルを中心に据えました。リングには、ダイヤモンドのパヴェの重ねたファセットカットのグレースピネルが光をとらえて生き生きと輝きます。さらにパリュールが完成させるイヤリングが揃います。
Il salotto di Milano-メゾンならではのミラネーゼスタイルの真髄が見事に凝縮された、モノクロームの魅力あふれるアイコニックなネックレス。意表を突く魔法のようなテクスチャーの組み合わせにより、ローズゴールドチェーンと、グレーサファイヤパヴェを散りばめたグルメチェーンが一体となっています。これらが中央に配したグレーサファイヤの輝くゴールドサークルを通して絡み合います。20.72カラットのグレーがかったグリーントルマリンがペンダントトップのように吊り下げられ、光をまといます。
Asimmetrico-センシュアルかつスカルプチュアルな「Asimmetrico」は、ローズゴールドのプレートをつなぎ合わせてしなやかなラインを作り出し、まるで肌に触れる布のようです。シーザー・ペリが手掛けたミラノを象徴する建築の流れるようなラインにインスピレーションを受けたチョーカーは、動くたびに優雅に波打ち、ポメラートが培ってきたゴールドへの卓越した技を物語ります。また、パヴェダイヤモンドのみで構成されたもう1つのバリエーションでは、2,924ものダイヤモンドが首元を煌めかせます。絶妙なアシンメトリーが美しいこれらのネックレスにマッチングするカフスとイヤリングは、大胆でありながらフェミニンな魅力をさらに引き立てます。
Milanese Color Prism
Spinelli di fuoco-ポメラートが作り上げた、胸元を飾る燃えるような色合いが美しいプラストロンネックレスは、メゾンのカラーストーンへの情熱を表現しています。この作品は、レッド、ピンク、パープル、バイオレット、グレー、オレンジ、アンバー、スカーレットという希少なスピネルを精緻に合わせ、ホワイトダイヤモンドを1列に配した斬新なローズゴールドのチェーンに包み込むように配しています。合計365カラットに及ぶ238ものカボションカットされた スピネルを、それぞれのストーンのために特別にデザインされた、クローズドセッティングとプロングセッティングの 両方を駆使したユニークな方法によって留めて、他にはない流れるようななめらかさを実現しています。この作品を完成させるのはマルチカラースピネルとホワイトダイヤモンドをあしらった2種類のイヤリングです。
Barocco-ターコイズにフューシャピンク、そしてグラスグリーンと、色鮮やかな万華鏡を思わせるネックレスは、まさに色彩の祭典です。クリエイションの中心には34カラット近いパライバトルマリンが配され、その美しさはネックレスの自由なフォルムデザインによってさらに引き立てられています。ポメラートのシグネチャーとも言えるバロックカットのジェムストーン一つひとつは、まるで自然の力によって形作られているかのようです。アクアマリン、ルベライト、ツァボライト、タンザナイト、マンダリンガーネット、パライバトルマリン、そしてブルージルコンがローズ ゴールドのチェーンの最前列を彩り、さらにダイヤモンドのパヴェが施されたローズゴールドのリンクが散りばめられています。ネックレスの放つ自由奔放なエネルギーと、洗練されたセッティングの芸術性が共存することで、 ポメラート独自の個性を生み出しています。
Gemme superlative-カラーモザイクがネックレスの上で舞い踊りながら、メゾンの比類なき創造力と技術を浮かび 上がらせています。ストーンの中にストーンを入れたデザインがユニークなこのジュエリーは、色鮮やかなカラーパレットを織りなすオーバルカットが施されたタンザナイト、マンダリンガーネット、アクアマリン、レッドスピネル、ピンクスピネル、ペリドット、イエロートルマリン、インディゴライト、ルベライト、モルガナイトが、それぞれパヴェフレームに収まるように巧みに配置され、独特の構図を作り出しています。ルビー、サファイヤ、ガーネット、スピネル、タンザナイト、ジルコン、ルベライト、パライバトルマリンが中央のストーンを取り囲み、同系色の光の輪がそれぞれのストーンの美しさを一層高めています。この色彩は、2種類のダイヤモンドピースによって引き立てられています。ひとつはブラウンとホワイトのダイヤモンドで作られたカメオがセットされた三連リング、そしてマッチングとなるイヤリングです。
Il Grande Blu-「青いネックレスをデザインしました。ブルーはインスピレーションの源であり、また優れたバランスを生み、見つけ出す原動力でした」というジオ・ポンティの言葉に着想を受けたこのタンザナイトのパリュールは、色彩とフォルムに対するポメラートのビジョンを体現しています。チェーンチョーカーに踊るようにあしらわれた5つのパープルブルーのバロックカットのタンザナイトは、見えない爪によって留められ、作品全体を飾るブルーとバイオレットのサファイヤパヴェが、その彩りを強調しています。自然から成るストーンの美しさを引き出す自由なフォルムのシルエットは、ダイヤモンド、ブルーサファイヤとバイオレットサファイヤのパヴェで26.86カラットのタンザナイトを囲んだリングにも反映されています。さらにチェーンリンクのイヤリングでパリュールが完成します。
Indigolite Blue-ブルーとエレクトリックグリーンの中間というこの上なく美しい色合いで輝きを放つジェム、インディゴライトの希少な美しさ。ポメラートは、この稀有なストーンの壮麗な魅力を生かし、エレガントなパリュールの中心に据えました。ローズゴールドのグルメネックレスには、レクタンギュラーカットが施された9.98カラットのインディゴライトをセンターにあしらい、203ものインディゴライトと約2,000のダイヤモンドのパヴェがその輝きを際立たせています。さらにこの作品の存在感を高めるのは、クッションカットが施された13.67カラットのインディゴライトをダイヤモンドで囲んだリングです。そして、ダイヤモンドをあしらったローズゴールドにそれぞれ3カラットを超える2石のインディゴライトをセットしたイヤリングでパリュールが完成します。
Green Tourmalines-合計52.46カラットのグリーントルマリン3石をグルメチョーカーにあしらいました。天使のように愛らしいグリーンカラーのストーンは、チョーカーに施された1,786のホワイトダイヤモンドのパヴェによって一層際立ち、作品全体を包み込んでいます。トルマリンの不規則なカットと、ダイヤモンドをセッティングしたリンクの精密さが、印象的なコントラストを生み出しています。このテーマをさらに発展させるのは、ダイヤモンドパヴェと10.77カラットのグリーントルマリンをあしらったローズゴールドのグルメリングです。パリュールを完璧なものにするのは、ホワイトダイヤモンドパヴェと4石のグリーントルマリンが光を受けて輝く、チェーンリンクのイヤリングです。
Pink rubellites-ポメラートのハイジュエリーコレクションの中でも熱狂的な支持を集める人気の高いジュエリーの一つであるメゾンのアイコニックなプリンセスネックレス。今回の「Pink rubellites」は紫がかった赤いルベライトが主役です。チェーン制作の名手として知られるポメラートは、さまざまなスタイルのチェーンを組み合わせることで、そのノウハウを余すところなく披露しています。17.07カラットのルベライトを484ものレッドスピネルのパヴェが囲み、さらにダイヤモンドパヴェが施された2つのリンクによりローズゴールドのネックレスとつながっています。このジュエリーをさらに彩るのは、32.36カラットのパイロープ・スペサルティンガーネットをブルーとバイオレットのサファイヤパヴェで取り囲んだローズゴールドのリングです。作品を締めくくるのは、ダイヤモンドパヴェと2つの ルベライトをあしらったローズゴールドチェーンリンクのイヤリングです。
Precious Pavé-「Precious Pavé」のカフ、リング、イヤリングには、ポメラートの持つパヴェの技術が存分に発揮されています。一つひとつのストーンが精巧にセッティングされ、他にはない柔らかさを感じさせます。ローズゴールドのブレスレットは、460ものブラウンダイヤモンドがまばゆいほどの光を放ち、さらに1,145のホワイトダイヤモンドがその輝きを一層際立たせています。このジュエリーをより華やかにさせているのは、ホワイトダイヤモンドとブラウンダイヤモンドのバンドリングとフープイヤリングです。さらに、鮮やかな色彩が弾けるような247ものピンクサファイヤと44のブラックトルマリンがあしらわれレオパード柄を思わせるデザインのカフスは、ホワイトダイヤモンドで縁取られています。マッチングリングにあしらわれているのは4.89カラットのピンクスピネルです。グリーンのブレスレットは、165のツァボライトと44のアメシスト、そしてホワイトダイヤモンドのパヴェが光輝きます。この作品に合わせるピースは3.45カラットのツァボライトが魅力的なリングです。
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