導入自治体は90に 取手市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始
〜リユース施策を初導入で廃棄物削減へ〜
■背景・経緯
取手市では、2020年8月3日に「取手市気候非常事態宣言」を表明し、市民に対して4R(リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ)の取組への参加を呼びかけ、ごみ減量による地球温暖化対策を推進しております。しかしながら、近年は、人口増加などにより、ごみの量が急増し、ごみ処理施設の焼却能力は限界に近づいております。そのため、取手市では、ごみの減量化が急務と捉え、廃棄物削減へとつながるリユース促進の施策導入の可能性を模索しておりました。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してまいりました。そうした中でマーケットエンタープライズが働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」※1を用いた今回の取組が実現いたしました。
※1 「おいくら」とは
おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2023年10月末日)の方にご利用いただいております。
ウェブサイト:https://oikura.jp/
■取手市の課題と「おいくら」による解決策
取手市では、粗大ごみの戸別収集を行なっておりますが、大型や重量のあるものでも、原則、自宅の外へ不要品を運び出す必要がありました。そのため、市民からは「不要品の外への運び出しを請け負ってほしい」という声が多数寄せられておりました。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになります。加えて、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も対象で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となります。なお、市民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、取手市の費用負担もありません。
■今後について
12月18日(月)15時(公開時間が前後する可能性があります)より、取手市ホームページ内(https://www.city.toride.ibaraki.jp/kankyo/kurashi/gomi/kategomi/sodaigomi.html)に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。取手市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながります。また、本取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができます。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながります。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいります。
■茨城県取手市
取手市は、茨城県の南端に位置し、利根川とその支流である小貝川の二大河川が流れる、水と緑に恵まれた地域です。茨城県の南部の玄関口としてばかりでなく、東京都・成田市・つくば市を結ぶ交通の要となっており、首都圏の都市の中でも、交通の利便性と自然環境に恵まれた環境にあります。
人口:105,971人(男52,230人、女53,741人) (2023年10月1日)
世帯数:51,099世帯(2023年10月1日)
面積:69.94平方キロメートル
ウェブサイト:https://www.city.toride.ibaraki.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ710万人を達成しました。取手市の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で90にのぼります。
「おいくら」自治体向け ウェブサイト:https://oikura.jp/lg/
マーケットエンタープライズ ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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