アクセンチュア最新調査――多くのCEOは自社ITシステムに強い自信を持つ一方、イノベーションの創出に苦戦
テクノロジー活用で先行する企業の収益成長率は、出遅れた企業の2倍以上になることが判明
【スイス・ダボス発:2020年1月21日】アクセンチュア(NYSE: ACN)の最新グローバル調査によると、大多数の最高経営責任者(CEO)は、現在の自社ITシステムに対して強い自信を持つ一方で、成長に資するイノベーションの創出に苦戦していることが分かりました。
本調査レポート「Your Legacy or Your Legend? A CEO’s Guide to Getting the Most Out of New Technologies」は、日本を含む20カ国における8,300社以上を対象にしたIT活用状況の結果をまとめたもので、調査対象者には885名のCEOが含まれます。本調査は、アクセンチュアがこれまで実施した中で最大規模であり、クラウドやアナリティクスなどのほか、人工知能(AI)やブロックチェーン、拡張現実などの新興テクノロジーが調査対象となっています。
アクセンチュアは、調査において「テクノロジーの導入状況」、「テクノロジーの活用度」、「組織文化への浸透度」の3点それぞれに関して企業のスコアを算出しました。その結果、テクノロジー投資と導入の意思決定を適切に行い、テクノロジーの潜在的価値を最大限に引き出している企業は、わずか10%であることが判明しました。本調査では、これら上位10%の企業を先行企業、下位25%を出遅れ企業と定義しました。先行企業は、新興テクノロジーを積極的に導入し、組織全体でのイノベーションを妨げる障壁を取り払うことで、出遅れ企業に比べて2倍以上の収益成長率を実現できていることが分かっています。
また、調査対象となったCEOの80%が「イノベーション強化に向けて適切なテクノロジーを導入している」と回答し、70%が「自社はイノベーションに向けた投資の知識を豊富に持っている」と回答しました。
アクセンチュアの最高技術責任者(CTO) 兼 最高イノベーション責任者(CIO)であるポール・ドーアティ(Paul Daugherty)は次のように述べています。「大多数の企業は、テクノロジーがもたらす潜在的な価値を引き出せておらず、大幅な増収の機会を将来的に逸してしまう恐れがあります。本レポートでは、企業がテクノロジーの潜在的価値と実際に得られる価値のギャップを埋め、成長を加速するための戦略的な投資のあり方を、CEOの方々に向けて紹介しています」
アクセンチュアは、本調査の一環で、先行企業が持つ5つの特徴を特定しました。本レポートでは、それぞれの頭文字を組み合わせて「PATHS」と名付けています。
・広範なテクノロジー活用(Progress):
先行企業は、新興テクノロジーを活用して、組織全体におけるビジネスプロセスの高度化を図っています。例えば、個別業務に対して、クラウドやAIを導入するのではなく、複数のビジネスプロセスを考慮して導入することで、テクノロジーの価値を高めています。
・柔軟なITシステムの構築(Adaptation):
先行企業は、イノベーションの源泉として、レガシーシステムからの脱却や、クラウドサービスの活用などを進めることで、ビジネス環境の変化に追随できるITシステムを構築しています。
・適切な導入手順の策定(Timing):
先行企業は、基盤となるテクノロジーを特定した上で、組織全体への影響を考慮しながら導入を進めるなど、テクノロジーの適切な導入手順を策定しています。
・人間とマシンの協働(Human+Machine Workforce):
先行企業は、テクノロジーを活用することで、業務効率化を図ると同時に、従業員に新たなスキルや能力を与え、エンゲージメントを高めています。このためには、テクノロジーとの協働のあり方を学ぶための体験型トレーニングを、従業員一人ひとりに合わせて提供することも肝要です。
・ビジネス戦略とIT戦略の融合(Strategy):
先行企業は、より多くの成長機会を見出すために、ビジネス戦略とIT戦略を積極的に融合させ、戦略に沿ったテクノロジー投資を行っています。
アクセンチュア リサーチ部門ITおよびビジネス領域担当マネジング・ディレクターのジェームズ・ウィルソン(James Wilson)は次のように述べています。「企業は、あらゆる新興テクノロジーを最大限に活用できる仕組みを全社的に構築しない場合、競合他社に後れを取り、業績低下を招く可能性もあります」
本レポートの詳細は、https://www.accenture.com/jp-ja/insights/future-systems/enterprise-innovation-model をご覧ください。
調査方法
アクセンチュアは、企業がイノベーションを推進する上で、テクノロジー活用がもたらす潜在的な価値と実際に得られた価値の乖離を理解することを目的に、日本を含む20カ国、20の業界における8,300社以上を対象に調査を行いました。調査では「テクノロジーの導入状況」、「テクノロジーの活用度」、「組織文化への浸透度」という3つの重要な側面に関して企業のスコアを算出しました。アクセンチュアは、本調査に基づいて、2019年10月に「Full Value. Full Stop. How to scale innovation and achieve full value with Future Systems」というレポートも公開しています。
アクセンチュアについて
アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供する50万5,000人の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com を、アクセンチュア株式会社の詳細は www.accenture.com/jp をご覧ください。
本調査レポート「Your Legacy or Your Legend? A CEO’s Guide to Getting the Most Out of New Technologies」は、日本を含む20カ国における8,300社以上を対象にしたIT活用状況の結果をまとめたもので、調査対象者には885名のCEOが含まれます。本調査は、アクセンチュアがこれまで実施した中で最大規模であり、クラウドやアナリティクスなどのほか、人工知能(AI)やブロックチェーン、拡張現実などの新興テクノロジーが調査対象となっています。
アクセンチュアは、調査において「テクノロジーの導入状況」、「テクノロジーの活用度」、「組織文化への浸透度」の3点それぞれに関して企業のスコアを算出しました。その結果、テクノロジー投資と導入の意思決定を適切に行い、テクノロジーの潜在的価値を最大限に引き出している企業は、わずか10%であることが判明しました。本調査では、これら上位10%の企業を先行企業、下位25%を出遅れ企業と定義しました。先行企業は、新興テクノロジーを積極的に導入し、組織全体でのイノベーションを妨げる障壁を取り払うことで、出遅れ企業に比べて2倍以上の収益成長率を実現できていることが分かっています。
また、調査対象となったCEOの80%が「イノベーション強化に向けて適切なテクノロジーを導入している」と回答し、70%が「自社はイノベーションに向けた投資の知識を豊富に持っている」と回答しました。
アクセンチュアの最高技術責任者(CTO) 兼 最高イノベーション責任者(CIO)であるポール・ドーアティ(Paul Daugherty)は次のように述べています。「大多数の企業は、テクノロジーがもたらす潜在的な価値を引き出せておらず、大幅な増収の機会を将来的に逸してしまう恐れがあります。本レポートでは、企業がテクノロジーの潜在的価値と実際に得られる価値のギャップを埋め、成長を加速するための戦略的な投資のあり方を、CEOの方々に向けて紹介しています」
アクセンチュアは、本調査の一環で、先行企業が持つ5つの特徴を特定しました。本レポートでは、それぞれの頭文字を組み合わせて「PATHS」と名付けています。
・広範なテクノロジー活用(Progress):
先行企業は、新興テクノロジーを活用して、組織全体におけるビジネスプロセスの高度化を図っています。例えば、個別業務に対して、クラウドやAIを導入するのではなく、複数のビジネスプロセスを考慮して導入することで、テクノロジーの価値を高めています。
・柔軟なITシステムの構築(Adaptation):
先行企業は、イノベーションの源泉として、レガシーシステムからの脱却や、クラウドサービスの活用などを進めることで、ビジネス環境の変化に追随できるITシステムを構築しています。
・適切な導入手順の策定(Timing):
先行企業は、基盤となるテクノロジーを特定した上で、組織全体への影響を考慮しながら導入を進めるなど、テクノロジーの適切な導入手順を策定しています。
・人間とマシンの協働(Human+Machine Workforce):
先行企業は、テクノロジーを活用することで、業務効率化を図ると同時に、従業員に新たなスキルや能力を与え、エンゲージメントを高めています。このためには、テクノロジーとの協働のあり方を学ぶための体験型トレーニングを、従業員一人ひとりに合わせて提供することも肝要です。
・ビジネス戦略とIT戦略の融合(Strategy):
先行企業は、より多くの成長機会を見出すために、ビジネス戦略とIT戦略を積極的に融合させ、戦略に沿ったテクノロジー投資を行っています。
アクセンチュア リサーチ部門ITおよびビジネス領域担当マネジング・ディレクターのジェームズ・ウィルソン(James Wilson)は次のように述べています。「企業は、あらゆる新興テクノロジーを最大限に活用できる仕組みを全社的に構築しない場合、競合他社に後れを取り、業績低下を招く可能性もあります」
本レポートの詳細は、https://www.accenture.com/jp-ja/insights/future-systems/enterprise-innovation-model をご覧ください。
調査方法
アクセンチュアは、企業がイノベーションを推進する上で、テクノロジー活用がもたらす潜在的な価値と実際に得られた価値の乖離を理解することを目的に、日本を含む20カ国、20の業界における8,300社以上を対象に調査を行いました。調査では「テクノロジーの導入状況」、「テクノロジーの活用度」、「組織文化への浸透度」という3つの重要な側面に関して企業のスコアを算出しました。アクセンチュアは、本調査に基づいて、2019年10月に「Full Value. Full Stop. How to scale innovation and achieve full value with Future Systems」というレポートも公開しています。
アクセンチュアについて
アクセンチュアは「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供する世界最大級の総合コンサルティング企業です。世界最大の規模を誇るデリバリーネットワークに裏打ちされた、40を超す業界とあらゆる業務に対応可能な豊富な経験と専門スキルなどの強みを生かし、ビジネスとテクノロジーを融合させて、お客様のハイパフォーマンス実現と、持続可能な価値創出を支援しています。世界120カ国以上のお客様にサービスを提供する50万5,000人の社員が、イノベーションの創出と世界中の人々のより豊かな生活の実現に取り組んでいます。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com を、アクセンチュア株式会社の詳細は www.accenture.com/jp をご覧ください。
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