オンライン診療/服薬指導ブース「テレキューブクリニック」を発表
企業の健康経営と地域医療格差解消を同時に実現 オンライン診療受診施設に対応(予定)し、医療アクセスの革新を推進
株式会社ブイキューブ(本社:東京都港区、代表取締役社長:間下 直晃、以下 ブイキューブ)は、企業の健康経営推進と医療過疎地域の医療アクセス向上を同時に実現する、防音個室型オンライン診療ブース「テレキューブクリニック」を発表いたします。
本製品は、企業の従業員が移動不要で病院・クリニック・薬局に行くことが可能となり、プレゼンティーズム・アブセンティーズムの解消の一つとして健康経営推進を目的に、福利厚生サービスとしての利用が可能です。また、2025年の医療法改正で新設される予定のオンライン診療受診施設に対応(予定)し、自治体の良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制構築のための行政サービスとしても展開してまいります。

製品ページ:https://jp.vcube.com/telecube-clinic
■テレキューブクリニックリリースの背景
日本では医師の地域偏在により、山間地域や離島などの医療過疎地域において適切な医療へのアクセス格差が拡大しています。厚生労働省の調査によれば、医師が少ない地域では人口10万人あたりの医師数が全国平均の半分以下となっており(*1)、住民が適切な医療を受ける機会が制限されています。このような日本における医師の地域偏在の課題は、長きにわたり認識されており、解消に向けた議論、法改正等が進んでいます。しかしながら、令和6年1月の医師偏在指標によると、最も医師が少ない地域の指標は、全国平均と比較しておよそ73ポイントも離れており(*2)、適切な医療へのアクセス格差が解消されていないことが分かります。
また、昨今、企業においては、従業員の健康管理が重要な経営課題となっています。特に注目されるのは「プレゼンティーズム(Presenteeism)」と「アブセンティーズム(Absenteeism)」です。プレゼンティーズムとは、従業員が職場に出勤しているものの、何らかの健康問題によって業務の能率が低下している状況を指します。これに対して、アブセンティーズムは、従業員が病気や健康問題により欠勤してしまう状態を指します。どちらの状況も企業経営に深刻な影響を及ぼしますが、プレゼンティーズムは勤怠管理上は問題がないように見えるため、客観的な損失把握が困難です。しかし、実際には企業経営に与える損失額は、医療費よりも大きく、アメリカをはじめとした諸外国でも注目されています。超少子高齢社会、人口減少社会に突入した日本において、これらの問題は取り組むべき課題の一つです(*3)。
ですが、多忙なビジネスパーソンが通院のために業務を中断することは難しく、健康管理が後回しになるケースが少なくありません。こうした社会課題に対し、ブイキューブは、どこにでも設置でき、手軽に医療へアクセスできる防音個室型オンライン診療ブース「テレキューブクリニック」を開発いたしました。
参考:
*1 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kinkyu/index.html
*2 https://www.mhlw.go.jp/content/001188442.pdf
*3 https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000171483.pdf
■テレキューブクリニックの特長

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プライバシーが守られる個室設計
高い遮音性と遮蔽性を備えた完全個室設計により、周囲の視線や音をきにすることなく診療に集中できます。デリケートな症状の相談も、安心して医師と話せる環境が整っています。 -
オンライン診療受診施設への対応(予定)
2025年に予定されている医療法改正に対応予定のオンライン診療受信施設です。診療所としての登録は不要で、郵便局・公民館・駅ナカ・職場・介護事業所などにも設置が可能です。 -
医師とすぐつながる診療体制
診療ブースだけでなくオンライン診療サービスも一体で提供しています。内科・皮膚科・婦人科・精神科など、多様な診療科に対応しており、必要な時にすぐ医師に相談できる体制を整えています。 -
予約から服薬までアプリで完結
診療予約からオンライン診療、処方、薬の受け取りや配送手配まで、すべてをスマートフォンやパソコンで完結。時間や場所を選ばずスムーズに医療サービスを受けることができます。
<製品概要>
製品名 :テレキューブクリニック
提供開始:2025年5月1日
外形寸法:幅1,200mm × 奥行1,200mm × 高さ2,200mm(1人用の場合)
主な機能:
・完全個室型オンライン診療ブース(1人用〜複数人数用あり)
・オンライン診療/服薬指導サービス(対応診療科は応相談)
・ディスプレイ、スマホ/タブレットスタンド、空気清浄機、血圧計、体温計
・オンライン診療受診施設への対応 ※予定
・多言語対応(日・英・中・韓)※予定
料金体系:個別にお問い合わせください
■テレキューブクリニック導入シーンならびにメリット
テレキューブクリニックは以下のようなシーンで導入いただけます。
・企業の福利厚生サービスとして
オフィス内に設置することで、従業員は通院のための外出時間を削減でき、業務効率の向上と健康経営の推進につながります。「健康経営優良法人」認定取得にも貢献します。
・自治体の医療アクセス改善として
医療過疎地域に設置することで、地域住民に質の高い医療サービスを提供します。都市部の専門医への遠隔アクセスが可能となり、地域医療の格差解消に貢献します。
・商業施設の集客・付加価値向上として
商業施設内に設置することで、来店客に対する新たな価値提供と集客力向上につながります。買い物ついでに健康相談や診療を受けられる便利さが魅力です。
■取締役副社長COO 水谷潤 のコメント
当社は『誰もが境遇に左右されることなく、同じ機会を平等に得ることができる社会=Evenな社会』の実現をコア・ミッションとし、医療分野における課題解決とイノベーションの創出に取り組んでいます。
山間地域や離島における医療過疎の問題は、物理的距離や医療機関の不足により、適切な治療機会へのアクセスを阻害し、健康格差を拡大させる大きな要因です。一方で都市部では、多忙なビジネスパーソンが通院の手間を避けるあまり、健康管理が後回しとなるケースも少なくありません。私たちはオンライン診療という新たな枠組みを通じて、こうした地域的・時間的障壁を克服し、誰もが必要な医療を確実に受けられる環境を構築したいと考えています。
テレキューブクリニックは、この理念を具現化した製品であり、企業の健康経営と地域医療格差の解消という2つの社会課題の解決に貢献します。特に自治体向けには特定オンライン診療受診区分に対応し、地域住民が公的医療保険を適用したオンライン診療を受けられる環境を整備します。
このビジョンを実現するため、当社は今後も医療機関・医療機器メーカー・オンライン診療プラットフォーマーなどとの戦略的アライアンスを推進してまいります。「Evenな社会」を目指し、社会のインフラとなるべく日々挑戦を続けます。
■今後の展開
2026年度末までにテレキューブクリニックを全国500カ所に設置することを目標としています。企業向けには人的資本経営の観点から従業員の健康管理を支援し、自治体向けには医療過疎地域の医療アクセス向上に貢献してまいります。
また、多様なオンライン診療プラットフォームと連携し、利用者がかかりつけ医や専門医と円滑につながる環境を整備します。今後は、健康診断や予防医療など、診療以外のヘルスケアサービスとの連携も強化していく予定です。
【ブイキューブとは https://jp.vcube.com/】
ブイキューブはビジュアルコミュニケーションのリーディングカンパニーとして、1998年の創業以来、あらゆるシーンに対応する、時代にフィットしたコミュニケーションサービスを提供してきました。「Evenな社会の実現」というミッションのもと、「コミュニケーションを科学し、未来を共創する」というビジョンを目指し、少子高齢化社会、長時間労働、教育や医療格差などの社会課題を解決し、すべての人が機会を平等に得られる社会の実現へ貢献してまいります。
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