【摂南大学】住友ベークライトとの共同研究「哺乳センシングデバイス・システム」が「BabyTech® Awards 2025-26」で大賞を受賞

~「吸う力」の可視化で授乳の不安を解消、適切な授乳支援と自信度向上への貢献が高評価~

学校法人常翔学園

 摂南大学(学長:久保康之)理工学部電気電子工学科の西恵理准教授と、住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鍜治屋 伸一/以下、住友ベークライト)が共同研究により開発した「哺乳センシングデバイス・システム」が、優れたベビーテック製品を表彰する国内最大級のアワード「BabyTech® Awards 2025-26」の授乳と食事部門において、最高賞である「大賞」を受賞しました。

 本システムは、西准教授の精密なセンシング技術と、住友ベークライトの素材・製造ノウハウ、さらに慶應義塾大学医学部小児科学教室の監修による医学的検証を経て誕生した、産学医連携の成果です。今回の受賞は、科学的根拠に基づいた「新しい育児支援」を実現し、親子の心理的安全性を高めた点が高く評価されました。

                                     哺乳センシングデバイス・システム

【本件のポイント】

●住友ベークライトとの共同研究成果が「BabyTech® Awards2025-26」部

 門大賞を受賞

●赤ちゃんが母乳を飲む力である「吸てつ力」を数値化し、飲み方の特徴や発育の個性を客観的  

 に把握可能に

●慶應義塾大学医学部監修のもと実施した調査で、デバイス使用による「授乳への自信度」約3

 0%向上を確認

■「BabyTech® Awards」とは

 ベビーテック(BabyTech)とは、主に乳幼児の育児を支援するスマート家電やICTサービス、デバイスなどの総称です。

 株式会社パパスマイル主催の「BabyTech® Awards」は、国内で流通する優れたベビーテック商品を選出し、普及を促進することを目的に2019年から開催されている国内唯一の専門アワードです。各部門でもっとも優れた製品に「大賞」が授与されます。

URL:https://babytech.jp/babytech-awards-2025-26-top/

■「哺乳センシングデバイス・システム」の概要と特徴

 本システムは、新開発のセンサデバイスを用いて赤ちゃんの吸てつ状態を可視化する技術です。主観的な感覚に頼っていた授乳指導を、科学的な根拠に基づいた支援へと進化させます。

1.独自素材による柔軟なデバイス構造

 住友ベークライトの独自素材であるシリコーンゴム「DuraQ®導電ペースト」を採用。柔軟性に優れ、赤ちゃんにとって自然で快適な装着感を実現しました。安定的な波形データの取得により、高い実用性を備えています。

2.「舌の動き」と「運動性」を精密計測

 助産師がデバイスを手に装着し、センサーが付いた小指部分を赤ちゃんの口の中に挿入することで、本来備わっている原始反応である「吸てつ反射」を計測します。2つのフォースセンサにより、吸う力(舌の力)だけでなく、舌の運動性まで多角的かつ客観的に評価可能です。

3.総合的な授乳指標の提供

 デバイスの測定結果と、母親・助産師による「授乳チェックシート」を統合し、授乳指標を総合的に把握できるPCソフトウェアを開発。これらを見ながら、データに基づいた的確なアドバイスを受けることが可能です。

審査委員からの評価コメント(抜粋)

 審査委員会からは、本システムの独創性と社会的な意義について、以下の評価をいただきました。

  • 「哺乳に難しさを抱える赤ちゃんの課題解決に非常に有用。『吸う力』という発育の根幹から

    子育てを考える視点が素晴らしい」

  • 「客観的な数値による裏付けは、冷静な分析を可能にする重要な指標。育児の悩みに対する

    新しい開発アプローチを今後も継続してほしい」

  • 「吸う力の個人差や、なめる活動を通じた乳児期の発達という側面から注目している点にも、

    大きな将来性を感じる」

医学的エビデンスに基づいた育児支援

 慶應義塾大学医学部小児科学教室の監修のもと行った調査では、本デバイスを授乳指導に用いることで、通常の指導に比べ保護者の「授乳への自信度」が約30%向上することを確認。育児に対する不安の軽減や心理的安全性の向上に寄与し、母乳育児指導における有効なツールとなる可能性が示されました。

■西 恵理 准教授のコメント

 私自身が授乳期の悩みに直面し、「解決策を形にしたい」と本デバイスを着想したのは約10年前のことでした。5年前から住友ベークライト株式会社との共同研究が始まり、同社の堅実な取り組みや技術力に支えられ、一歩ずつ歩みを進めることで、この度の大賞受賞を実現することができました。これまでにご協力いただいた多くの被験者とそのご家族に、心より感謝申し上げます。

<プロフィール>

摂南大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 西 恵理(にし えり)

学位  :博士(工学)(大阪電気通信大学)

専門分野:ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学/計測工学(生活工学、生体医工学、計測工学)

低消費電力かつ高感度な光・電子デバイスの研究を専門とし、その技術をヘルスケアや育児支援へ応用。2015年より乳児の哺乳行動を定量化する研究に従事し、産学医連携を通じて工学技術の社会実装を積極的に推進している。

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会社概要

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URL
https://www.josho.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
大阪市旭区大宮5-16-1
電話番号
-
代表者名
西村泰志
上場
未上場
資本金
-
設立
1922年10月