テラデータ、自律型AIエージェントの構築・管理を実現するTeradata AgentBuilderをリリース

統合データ×MCP Server×オープンソース連携で文脈適合性とハイブリッド展開を両立

日本テラデータ

Teradata(NYSE: TDC)は本日、エンタープライズ向けに自律的かつ文脈に応じたインテリジェントAIエージェントを迅速に開発・運用できる包括的機能群「Teradata AgentBuilder」の提供開始を発表します。Teradata AgentBuilderは、信頼性の高いデータ、先進的な分析機能、ハイブリッド環境対応インフラを提供するTeradata Vantageと、FlowiseやCrewAIといったオープンソースフレームワークをシームレスに統合し、マルチエージェントシステムの設計、実装、管理を加速します。また、Teradata AgentBuilderには、複雑なビジネス課題を解決するAIエージェントの実装を加速し、迅速な効果をもたらすタスク駆動型テンプレート「Teradata Agents」が含まれます。Teradata Agentsには、自然言語をSQLクエリに変換するTeradata SQL Agent、機械学習パイプラインを自動生成するTeradata Data Science Agent、リアルタイム監視と予防保守を行うTeradata Monitoring Agentが含まれており、各領域で迅速な価値創出を実現します。

エージェント型AIへの関心が高まる一方で、自律型エージェントの実用化には重大な障壁が存在します。具体的には、断片化・サイロ化されたデータによるハルシネーションや信頼性の低い出力、文脈関連性を制限する組み込みビジネス知識の欠如、プロンプト駆動型ワークロードによるパフォーマンスボトルネックとコスト増大、導入リスクを高める不十分なガバナンスなどが挙げられます。Teradata AgentBuilderは自律型AIエージェントの開発・本番運用するための機能を提供し、クラウドとオンプレミス環境を横断して安全かつ自律的に動作する複数のエージェントを構築・管理することを可能にします。

Teradata AgentBuilderの主な特徴: 

コンテキスト統合とドメイン知識の埋め込み: Teradata Vantage上の統合データプラットフォームとModel Context Protocol (MCP) Serverを活用し、業務ルールやドメイン専門知識をエージェントのワークフローに直接組み込みます。

ハイブリッドデプロイの柔軟性:パブリッククラウドおよびオンプレミス環境へのシームレスな展開をサポートし、企業のセキュリティ、コンプライアンス、パフォーマンス要件に最適化します。

オープンソースフレームワーク連携:FlowiseやCrewAI向けのコネクタを標準提供し、ワークフロー制御、メモリ管理、推論、エージェント間協調など自律システム開発に不可欠なコンポーネントを構築する、柔軟なモジュール化されたビルディングブロックを提供します。LangChainやLangGraphとの連携も近日対応予定です。Teradataのエンタープライズグレードのスケーラビリティ、ガバナンス、パフォーマンスと組み合わせることで、継続的に学習し知識ベースを進化させる実用的なエージェント型AIアプリケーションへの道筋を加速します。

タスク特化型Teradata Agents:高付加価値ユースケース向けに設計された下記のようなエージェントテンプレートを提供します。これらのエージェントは継続的に学習・適応し、説明可能かつビジネスに整合した成果を自律的に提供します。

Teradata SQL Agent:高度な技術エージェントが自然言語で表現された質問や要求を、Teradataデータウェアハウステーブルに対して実行可能なSQLクエリに変換します。スキーマやテーブル定義の発見、クエリ文の検出・修正・最適化が可能です。このエージェントは、マルチエージェントシステムにおいてオープンソースフレームワークと併用可能です。

Teradata Data Science Agent:自然言語リクエストから完全に実行可能な機械学習(ML)パイプラインを生成するTeradata提供の技術エージェントです。LLM(大規模言語モデル)、Teradata MCPツール(MCPサーバーの一部)、言語学の力を組み合わせ、MLワークフローの各ステップにおける多段階推論、文脈理解、アクション実行を支援し、レポートやインサイトを生成します。

Teradata Monitoring Agent: Teradataデータベース、サーバー、サブシステムを継続的に監視・管理するために設計されたインテリジェントな自動化ツールです。リアルタイムテレメトリとシステムインサイトを活用することで、システムの健全性をプロアクティブに維持し、異常がエスカレートする前に検出し、企業全体のパフォーマンスを最適化します。


この基盤を支えるTeradata MCP Serverは、Teradata AgentBuilderのインテリジェントエージェント機能を提供する中核インフラです。Teradata MCP Serverは、開発者やAI実践者に対して以下の機能を提供します:

  • キュレーションされたプロンプト、コンポーネント、リソースによる効率的なデータアクセス

  • 多段階推論や動的学習をサポートする深い意味的アクセス

  • セキュアかつスケーラブルにエンタープライズ標準へ整合するガバナンス

これにより、エージェントはデータに基づく精密なクエリ・推論・実行を行い、ハイブリッド環境全体で自律的かつ信頼性の高いAI運用を実現します。

Teradataの最高製品責任者(CPO)Sumeet Aroraは次のように述べています。「AgentBuilderは自律型企業に向けたエージェント型AIの進化において重要な進展です。オープンソースフレームワークの柔軟性と、TeradataのAIナレッジプラットフォーム、そして企業データへの深い意味的アクセスを提供するMCPサーバーを組み合わせることで、自律性と拡張性を備えつつ、ビジネス目標・ガバナンス基準・専門知識と深く整合したインテリジェントエージェントの構築を支援します。さらにクラウドとオンプレミス環境をシームレスにサポートすることで、テラデータを差別化する柔軟性、統合性、文脈理解型インテリジェンスを実現しています。これは単なるデータの問題ではなく、次世代AIを駆動する信頼性・透明性・完全性を備えた知識の提供なのです」

提供時期
Teradata AgentBuilderは、2025年第4四半期にプライベートプレビューとして提供開始予定です。また、特別先行体験(ハンズオン機会を含む)を2025年10月6日~8日にロサンゼルスで開催されるTeradata Possible 2025で提供します。

Teradataについて

Teradataは、より良い情報が人と企業を成長させると信じています。Teradataが提供する最も包括的なAI向けクラウドデータ分析基盤は、信頼できる統合されたデータと信頼できるAI/MLを提供し、確実な意思決定、迅速なイノベーション、価値あるビジネス成果を実現します。詳しくは、Teradata.jpをご覧ください。

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会社概要

日本テラデータ株式会社

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URL
http://www.teradata.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂2丁目23番1号 アークヒルズ フロントタワー14F
電話番号
-
代表者名
大澤 毅
上場
海外市場
資本金
-
設立
2007年04月