【飛騨高山・岐阜県高山市】車田で田植え
全国で2カ所しか残っていない円形の水田

車輪のような丸い田んぼ「車田」の田植えが岐阜県高山市松之木町で行われました。
車田の田植えの習俗は県の重要無形民俗文化財に指定されており、全国でも高山市松之木町と新潟県佐渡島にしか残っていない貴重な伝統文化です。
車田は、江戸時代初めころにはよく知られていたと考えられており、高山城三代城主、金森重頼は「見るもうし植(うえる)も苦し車田の 廻々(めぐりめぐり)て早苗とる哉(かな)」という和歌を詠んでいます。また、江戸時代中期のようすを伝える「飛州志(ひしゅうし)」には、かつては伊勢神宮への神供米(じんくまい)を作ったという言い伝えがあることなどが述べられています。

今年は5月11日、厳粛な神事の後、田植えが始まりました。宮笠を被った保存会13人が、中心から円を描くようにコシヒカリの苗を植えました。夏の風雨や暑さにも負けず、豊かに実って、無事に秋の収穫が迎えられることを願っています。


【本件に関するお問い合わせ】
高山市役所文化財課
住所:〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2-18
電話:0577-35-3156
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