10月16日は「世界食料デー」~国際NGOプラン・インターナショナルが、世界的な未曽有の食料危機に警鐘
世界79カ国で少なくとも3億4500万人が深刻な食料不安に直面、5000万人が飢餓の危機に瀕している
国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、10月16日の「世界食料デー」に際し、現在世界が直面している飢餓の危機を深く懸念し、今すぐ行動を起こさなければ、さらに多くの命が失われ、子どもたち、特に女の子たちの暮らしに壊滅的な影響が及ぶことに強い危機感を抱いていることを表明します。
国連WFPによると、現在、世界の79カ国で少なくとも3億4500万人の人々が深刻な食料不安に直面しており、5000万人が飢餓の危機に瀕しています。32カ国で5歳未満の子ども3600万人以上が急性栄養不良に苦しんでいるなか、国際社会が今すぐ行動を起こさなければ、さらに多くの命が失われ、状況がより悪化することが危惧されています。
現在、ガザとスーダンを中心に、南スーダン、マリ、ハイチなど多くの国々で、何百万人もの人々が壊滅的な飢餓に苦しんでいます。この食料危機は、異常気象、武力紛争、価格高騰などによる経済的ショックなど、さまざまな複数の問題が重なり合い、年々深刻化しているのが実情です。
中東、東アフリカ、中央アフリカ、西アフリカ、カリブ海諸国、南アジア、東ヨーロッパにおける暴力や不安定な情勢は、飢餓問題を深刻化させています。紛争が勃発している地域では食料の生産が中断し、人々は住む家や収入源を失っています。また、最も支援を必要としている人々への人道的アクセスが紛争により妨げられている状況です。
飢餓の原因そして影響
● 現在世界中で起こっている飢餓の危機は、地球温暖化による気候危機により農作物の生産システムや生計手段が破壊され人々の自給能力を弱体化させている結果です。
● 食料が不足すると、真っ先に学校を中途退学させられ、食事の順番が最後になるのはたいてい女の子です。世界最悪の飢餓のホットスポットでは、生き延びるため、娘に早すぎる結婚(児童婚)を強いる家族が増加しています。また、飢餓が原因で、大勢の女の子たちが児童労働やジェンダーに基づく暴力、性的搾取、望まない妊娠といった危険にさらされています。
プランは、SDGsのターゲット2.1に掲げられた「飢餓の撲滅」と、ターゲット2.2の「栄養不良の解消」を目指し、世界で最も飢餓が深刻な地域で、栄養支援、現金およびバウチャーによる支援、食料の配給、子どもの保護、学校給食プログラム、生活支援などのプログラムを急速に拡大し、壊滅的な打撃を受けている地域社会、特に女の子を支援するために活動しています。
■寄付募集中のプロジェクト
プラン・グローバルサポーター:
「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクト(スーダン)
https://www.plan-international.jp/join/global/10320.html
「地域主導型の小学校給食」プロジェクト(カンボジア)
https://www.plan-international.jp/join/global/10306.html
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
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