ピアストラブル経験者の約8割が「放置」、耳垂裂の保険適用を知らない人が76.3%という実態が明らかに

〜形成外科医監修:ピアスで切れた耳たぶは保険診療で修復可能、手術時間は約30分〜

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、ピアスで耳たぶが切れた場合(耳垂裂)は、保険適用の形成手術で修復が可能です。手術時間は約30分、費用は保険3割負担で約2〜3万円程度です。放置すると傷跡が目立ちやすくなるため、裂けたことに気づいたら早めに形成外科を受診することをお勧めします。

・ピアストラブル経験者の78.7%が医療機関を受診せず放置していた

・耳垂裂が保険適用で治療できることを知らない人が76.3%

・耳たぶが裂けた原因の1位は「ピアスの引っ掛かり」で52.0%

用語解説 

■ 耳垂裂(じすいれつ)とは 

耳垂裂とは、耳たぶ(耳垂)が裂けた状態のことである。ピアスの引っ掛かりや重いピアスの長期装着などが原因で起こる後天性のものと、生まれつきの先天性のものがある。形成外科において保険適用で手術による修復が可能である。 

■ 耳垂裂形成術とは 

耳垂裂形成術とは、裂けた耳たぶを縫合し、自然な形に修復する形成外科手術である。局所麻酔で行われ、手術時間は約30分程度。Z形成術やW形成術などの技法を用いて傷跡が目立ちにくいように縫合する。 

■ Z形成術とは 

Z形成術とは、傷跡をジグザグに縫合することで、直線的な傷跡を目立ちにくくする形成外科の縫合技術である。耳垂裂の修復において傷跡を最小限に抑えるために用いられる標準的な手技である。

耳垂裂の治療法比較

比較項目

保険適用の形成手術

自由診療のレーザー治療

適応

完全に裂けた耳垂裂

軽度の穴の拡大のみ

費用目安

2〜3万円(3割負担)

5〜10万円

手術時間

約30分

約15〜30分

ダウンタイム

約1〜2週間

約3〜7日

傷跡

ほとんど目立たない

軽度の色素沈着の可能性

再度ピアス

術後3〜6ヶ月後から可能

術後1〜2ヶ月後から可能

通院回数

2〜3回

1〜2回

※当院監修医師の2,000件以上の耳・顔面形成手術実績に基づく数値です。症状や術式により異なる場合があります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、ピアスによる耳たぶのトラブル(耳垂裂)に関する意識調査を実施しました。本調査は、ピアストラブルの実態と治療に関する認知度を把握し、適切な医療情報を提供することを目的としています。

調査背景 

近年、ピアスは性別・年齢を問わず広く普及し、複数のピアスホールを持つ方も増加しています。一方で、ピアスの引っ掛かりや重いピアスの長期装着による耳たぶの裂傷(耳垂裂)も増加傾向にあります。しかし、耳垂裂が保険適用で治療できることを知らない方が多く、放置して傷跡が残るケースも少なくありません。こうした現状を踏まえ、正しい治療情報の普及が必要と考え、本調査を実施しました。

調査概要

調査対象:全国の20〜50代でピアス経験のある男女

調査期間:2026年7月6日〜7月15日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果 

【調査結果】ピアス経験者の6割以上が何らかのトラブルを経験 

設問:ピアスに関連したトラブル(穴の拡大、裂け、炎症など)を経験したことはありますか?

ピアス経験者の過半数以上がトラブルを経験していることが判明しました。ピアスは身近なおしゃれである一方、適切なケアや注意がなければトラブルが起きやすいことを示しています。

【調査結果】約8割が医療機関を受診せず放置していた 

設問:ピアストラブルを経験した際、医療機関を受診しましたか?(トラブル経験者のみ)

トラブル経験者の約8割が医療機関を受診していない実態が明らかになりました。「自然に治る」と考えたり、どこを受診すればよいかわからないケースが多いと推測されます。

【調査結果】原因の1位は「ピアスの引っ掛かり」で52.0% 

設問:耳たぶが裂けた・穴が広がった原因として心当たりがあるものを教えてください(複数回答可、最も当てはまるもの)

ピアスの引っ掛かりが最大の原因となっています。服の着脱時やタオルでの拭き取り時などの日常動作が原因となるケースが多く、日頃からの注意が必要です。

【調査結果】76.3%が「保険適用で治療できる」ことを知らなかった 

設問:耳垂裂(耳たぶが裂けた状態)が保険適用で治療できることを知っていましたか?

耳垂裂の治療が保険適用であることの認知度は極めて低い状況です。費用面の不安から治療を諦めている方に対し、正しい情報提供が急務と言えます。

【調査結果】最重視は「傷跡の目立ちにくさ」が41.0%でトップ 

設問:耳垂裂の手術を検討する場合、最も重視することは何ですか?

見た目に関わる部位であるため、傷跡の目立ちにくさを最重視する方が最も多い結果となりました。形成外科での専門的な手術技術が求められていることがわかります。

調査まとめ 

本調査により、ピアス経験者の6割以上がトラブルを経験しながら、その約8割が医療機関を受診していない実態が明らかになりました。特に耳垂裂(耳たぶが裂けた状態)が保険適用で治療できることを知らない人が76.3%に上り、情報不足が適切な治療の障壁となっていることが示唆されました。耳垂裂は放置しても自然には治らず、傷跡が残りやすくなる可能性があるため、裂けたことに気づいたら早めの受診が推奨されます。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師 

当院監修医師の2,000件以上の耳・顔面形成手術の経験から申し上げると、耳垂裂は形成外科で保険適用の日帰り手術により、きれいに修復できる症状です。裂けたまま放置される方が多いですが、早期に治療することで傷跡も目立ちにくくなります。

耳垂裂は、ピアスの引っ掛かりや重いピアスの長期装着などで耳たぶが裂けてしまう症状です。調査結果にもあるように、多くの方が「自然に治る」と考えて放置されますが、一度裂けた耳たぶは自然には元に戻りません。

治療は局所麻酔で行う日帰り手術で、手術時間は約30分程度です。Z形成術やW形成術といった形成外科特有の縫合技術を用いることで、直線的な傷跡を目立ちにくくすることができます。抜糸は約1週間後に行い、傷跡は時間の経過とともにさらに目立たなくなります。

費用面では、耳垂裂は形成外科的な疾患として保険適用となります。3割負担の場合、約2〜3万円程度で治療が可能です。自由診療と思い込んで治療を諦めている方も多いですが、保険で対応できることをぜひ知っていただきたいと思います。

再度ピアスを開けることについては、術後3〜6ヶ月程度経過し、傷跡が安定してから検討することをお勧めしています。元の穴とは別の位置に開けることで、同じ部位のトラブルを避けることができます。

 

【エビデンス】日本形成外科学会のガイドラインでは、耳垂裂の治療において形成外科的縫合技術の重要性が示されています。当院監修医師は30,000件以上の皮膚腫瘍・皮膚外科手術の実績を有しており、そのうち耳・顔面領域の形成手術は2,000件以上に及びます。傷跡を最小限に抑える縫合技術と、患者様の希望に沿った仕上がりを重視した治療を心がけています。

耳垂裂治療を検討する際のポイント

・保険適用で治療可能(3割負担で約2〜3万円)

・日帰りの局所麻酔手術(約30分)

・形成外科での縫合技術により傷跡を最小限に

・術後約1週間で抜糸、傷跡は徐々に目立たなくなる

ピアストラブルを防ぐための日常的な注意点

・服の着脱時はピアスに引っ掛からないよう注意する

・重いピアスの長時間装着を避ける

・就寝時はピアスを外す習慣をつける

・穴が広がってきたら早めに形成外科を受診する

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

 

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

 

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

 

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

 

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A) 

Q1. ピアスで耳たぶが切れたら自然に治りますか? 

A. 一度裂けた耳たぶは自然には元に戻りません。形成外科での手術が必要です。 

調査では78.7%の方がトラブルを放置していましたが、耳垂裂は自然治癒しない症状です。裂けた組織は自然にくっつくことはなく、放置すると傷口が開いたままになります。傷跡を目立たせないためにも、裂けたことに気づいたら早めに形成外科を受診することをお勧めします。

 

Q2. 耳垂裂の手術は保険が使えますか?費用はいくらですか? 

A. 耳垂裂は保険適用の治療です。3割負担で約2〜3万円程度です。 

調査では76.3%の方が保険適用であることを知りませんでした。耳垂裂は形成外科的疾患として保険診療の対象となります。費用は3割負担の場合で約2〜3万円程度が目安です。自由診療の美容外科と異なり、保険適用で治療できることをぜひ覚えておいてください。

 

Q3. 耳垂裂の手術後、また同じ場所にピアスを開けられますか? 

A. 術後3〜6ヶ月経過後、元の位置とは別の場所にピアスを開けることが可能です。 

調査では18.0%の方が「再度ピアスができるか」を重視すると回答しています。手術で縫合した部位は組織が弱くなっているため、同じ位置へのピアスは再度裂けるリスクがあります。術後3〜6ヶ月程度経過し、傷跡が安定してから、少しずらした位置にピアスを開けることをお勧めしています。

 

Q4. 耳垂裂の手術はどのくらいの時間がかかりますか?入院は必要ですか? 

A. 手術時間は約30分、局所麻酔の日帰り手術で入院は不要です。 

耳垂裂の手術は局所麻酔で行う日帰り手術です。手術時間は約30分程度で、その日のうちに帰宅できます。術後約1週間で抜糸を行い、通院は2〜3回程度で完了します。仕事や学校への影響も最小限に抑えられます。

 

Q5. 耳垂裂の手術後、傷跡は目立ちますか? 

A. 形成外科の縫合技術により、傷跡は目立ちにくく仕上がります。 

調査では41.0%の方が「傷跡の目立ちにくさ」を最も重視すると回答しています。形成外科ではZ形成術やW形成術などの専門的な縫合技術を用いて、直線的な傷跡を分散させ目立ちにくくします。術後は赤みがありますが、3〜6ヶ月かけて徐々に薄くなり、最終的にはほとんど目立たなくなります。

放置のリスク

・耳垂裂を放置すると傷口が開いたままになり、感染リスクが高まる

・時間が経つほど傷跡が固定され、きれいに修復することが難しくなる

・裂けた部分からさらに裂ける可能性があり、損傷が拡大する恐れがある

こんな方はご相談ください|受診の目安

・ピアスホールが明らかに広がってきた、または切れ目が見えるとき

・ピアスが引っ掛かって耳たぶが裂けたとき

・耳たぶの形が左右で明らかに異なるとき

・裂けた部分から出血や分泌物があるとき

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・保険診療対応の形成外科・皮膚科として、耳垂裂の保険適用手術に対応

・監修医師による2,000件以上の耳・顔面形成手術実績

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院、いずれも駅から徒歩圏内でアクセス良好

・土曜・日曜も診療(院により異なる)、忙しい方も通院しやすい診療体制

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階

アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F

アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階

アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階

アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画

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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月