「お金」に着目してみた新しいアート特集。 Pen 2月15日号「いまこそ知りたい！アートの値段。」好評発売中

『Pen』 2月15日号（2月1日発売）ＣＣＣメディアハウス

『Pen』 2月15日号（2月1日発売）648円（税別）デジタル版463円（税別）

昨年秋、サザビーズで落札されたバンクシーの絵が、直後に額縁内の装置で裁断されたニュースは記憶に新しいところ。この破壊行為で作品の価値はさらに高まったと噂されています。美術館で観ていると忘れがちですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵も伊藤若冲の絵も誰かが購入して、いまに受け継がれてきました。つまり、売買もアートにとっては重要です。気になる「お金」に着目して、アートをいつもとは違う角度から見直します。

＜特集の見どころをピックアップ！＞

【アート界に影響力をもつ人々、「POWER100」】
イギリスの美術誌『アートレヴュー』が毎冬発表している、アート界に影響力をもつ100人のランキングが「パワー100」です。いわばアート界での「番付表」で上位を賑わせているのはどんな人なのか、『アートレヴュー』の編集長に解説してもらいました。

【ハーブ＆ドロシー夫妻のアートを愛する人生】
ニューヨークの小さなアパートで暮らしていた、ハーブ＆ドロシー夫妻は、ドキュメンタリー映画でも広く知られるコレクター。郵便局員のハーブと図書館司書のドロシーがこつこつと買い集めた現代アートは、最終的に4700点以上の秀逸なコレクションになりました。Penはドロシー・ヴォーゲルさんをニューヨークに訪ね、夫妻のアートに捧げた情熱について聞きました。

【日本の美術を支えた、賛仰のコレクター列伝】
日本では、茶の湯を通して名物道具や古美術品を蒐集した井上馨や根津嘉一郎など、いま私たちが美術館や展覧会で楽しんでいる名品を買い支えたコレクターの姿を追います。

【アートの価値や芸術家の地位は、どう変化したか？ 西洋編／日本編】
古代から、アートの値段は政治や経済と密接に関わっていました。西洋編と日本編に分けて、当時の芸術家の地位や絵の価格を、政治情勢を絡めながら読み解きます。ルネサンス期の傑作、ロレンツォ・ギベルティの『天国の門』の総工費は、いまのお金に換算すると４兆円相当、当時から高給取りだったレオナルド・ダ・ヴィンチの金銭事情、はたまた、江戸時代は蕎麦２杯分のお金で錦絵（浮世絵）が買えたなど、興味深い芸術と人のエピソード満載です。

【著名なアーティストが、注目する作品はコレだ！】
アートを観ることはあっても、買うのは縁遠いと思っていませんか。束芋や岩崎貴宏など、国内外で活躍する作家７名が期待のアーティスト13組を教えてくれました。価格付きで掲載しています。

ほかにも、二大オークション会社「クリスティーズ」と「サザビーズ」についてや、オフィスにアートを置いて「感性のスパルタ教育」をしているという、アパレル企業の社長であり日本有数のアート・コレクター、石川康晴社長インタビュー、さらに、古美術商の店主が伝授する日本美術の買い方のコツも紹介。アートとお金の関係を知って、ますますアートの魅力にはまること必至の特集です。

Pen最新号はこちら。→ https://www.pen-online.jp/magazine/pen/468-art/