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H&M
会社概要

H&M Foundationと香港政府、そして最大手の紡績企業がスポンサー支援する最新リサイクル技術が実用化へ!本格的なファッション業界の変革に向けて大きく前進

日本の技術や知見も最大限に活用される

H&M

小型コンテナ「衣類から衣類へのリサイクル・システム」小型コンテナ「衣類から衣類へのリサイクル・システム」9月3日、香港にて非営利財団H&M Foundation (H&Mファウンデーション) とHKRITA(香港繊維アパレル研究開発センター)は、今までに類を見ない布地のリサイクル施設を2つ公開しました。
まず、ジュネーブ国際発明賞金賞の受賞歴を誇る熱水処理によるリサイクル技術が、産業での実用化を目指して大型の機械として生まれ変わり大手工場に導入されました。
そして、H&M FoundationとHKRITAおよびNovetex(ノヴェテックス)のコラボレーションで生まれた小型コンテナ「衣類から衣類へのリサイクル・システム(Garment-To-Garment Recycling System)」がThe Mills(ザ・ミルズ)にて公開されました。
これらはH&M FoundationとHKRITAとの革新的なパートナーシップの結果であり、布地リサイクルの研究を突き進め、循環型ファッション業界に向けて発展のスピードを上げることで、地球と私たち生活環境を保護することを目的としています。

小型コンテナ「衣類から衣類へのリサイクル・システム」小型コンテナ「衣類から衣類へのリサイクル・システム」

なお、この熱水処理のリサイクル技術の開発には、日本の愛媛大学と信州大学も携わっており、また、「衣類から衣類へのリサイクル・システム」には、島精機製作所の機械も導入されており、日本からも参加する形で実現したプロジェクトとなります。

島精機製作所の機械が導入島精機製作所の機械が導入

コットンとポリエステルの混紡布地は、アパレル市場で最も需要があります。しかし品質を保ちながら個々の繊維を分離させることは困難とされていました。この現状を踏まえて、2016年にH&M FoundationとHKRITAは、この解決を目指して、4年間に渡るパートナーシップを結びました。そしてわずか1年にして、HKRITAは、熱水処理によりコットンとポリエステルを分離し、個々の繊維の品質を下げずにリサイクルさせることを実現させました。アパレル業界最大の挑戦である、混紡布地のリサイクルがついに実現したことは、廃棄物ゼロの「100%循環型ファッション業界」を目指すための飛躍的前進と言えます。

熱水処理によるリサイクル技術が大型機械に熱水処理によるリサイクル技術が大型機械に

そして1年後となる2018年9月3日には、香港特別行政区(HKSAR)の林鄭月娥(リンテイ・ゲツカ)香港行政長官が出席する記念セレモニーにおいて、このリサイクル技術が、産業スケールの大型機械となって披露されることになりました。今回の目的は、世界中のファッション・ブランドやステークホルダーを招待し、各社の業務において、この技術を見て、テストを行い、導入を勧めることです。非営利団体H&M Foundationはグローバルなファッション業界の変化を促すために働きかけを行っております。そのためHKRITAはその結果を業界全てが利用できるよう広くライセンスし、より大きなインパクトの促進を目指しています。

「これは新しいファッション業界に向けた重要な一歩です。この技術をスケールアップし、ファッション業界で自由に利用できるようにすることで、限られた天然資源への依存を減らし、世界の増え続ける人口に対して衣服の提供を続けることが可能となります」(H&M Foundation イノベーション・リード、エリック・バン)

H&M Foundation イノベーション・リード、エリック・バンH&M Foundation イノベーション・リード、エリック・バン

さらに、小型コンテナの「衣類から衣類へのリサイクル・システム」が、The Millsの建物内で公開されました。消費者は不要な服を持ってきて、コンテナ内の機械が、自分の衣服をリサイクルして新しいファッションを生み出す様子を見学できます。
この設備はHKRITAとH&M Foundation、そしてNovetex社の共同プロジェクトとして生まれました。

The Millsはファッション業界やファッション・テックのハブ(コミュニティーの拠点)をコンセプトとし、ファッション・テックのスタートアップが、投資家やサプライヤー、エンドユーザーと接点を作る場として利用される予定で、実りあるコラボレーションが期待されます。また、イノベーションと文化の活性化を目指し、イベントや展示会を通して、一般客の間でも認知を高めることを目指しています。

「実際に見てみることが一番大切です。消費者は、不要な衣服が新たな資源として生まれ変わる様子を自分の目で見れば、リサイクルについてより深く理解し、自身の行動がもたらす影響を認識することもできます」(H&M Foundation イノベーション・リード、エリック・バン)

「革新的なリサイクル技術の開発に成功した後、それらを産業での実用化に移すための努力を続けてきました。これにより主要な産業の一つであるファッション業界を活性化させることを目指します」(HKRITA 最高経営責任者、エドウィン・ケー)

HKRITA 最高経営責任者、エドウィン・ケーHKRITA 最高経営責任者、エドウィン・ケー

H&M Foundationは、4年間に渡りHKRITAに580万ユーロ(約7.5億円)の投資を見積もっています。この投資は、H&Mが全世界で展開する古着回収サービスの余剰金がH&M Foundationに寄付されたことで可能となりました。H&M  Foundationは余剰金の50%を、リサイクル技術の開発に寄付し、残りの50%を社会貢献活動に寄付しています。

H&M FoundationとHKRITAのパートナーシップについて
2016年9月、H&M FoundationはHKRITAと協力して、580万ユーロ(約7.5億円)の寄付金を用いて、リサイクル研究プロジェクトに取り組むことになりました。HKRITA が研究の運営を管理し、さらに研究から得た成果の市場利用を目指します。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金 (The Innovation and Technology Fund) も、相当額の研究資金と支援を提供しています。4年間 (2016-2020)で、プロジェクト投資額は3000万ユーロ(約39億円)に達すると見られ、テキスタイル・リサイクルにおいて、史上最大規模で最も広範囲に渡る取り組みの1つとなります。パートナーシップの詳細についてはhmfoundation.comをご覧ください。

■H&M Foundationについて
H&Mを創業し主要オーナーであるステファン・パーション一族が設立した世界規模の非営利財団。そのミッションはコミュニティや人々、革新的なアイディアに投資することで長期的にプラスの変化を生み出し、生活環境を改善することです。世界中の組織と提携し、「教育」、「清潔な水」、「平等」、「地球の保護」の4つの分野において、2030年までに国連のSDGs(Sustainable Development Goals)の目標の達成を目指しています。また、緊急支援にも注力しています。加えて、 財団は緊急援助も提供することができます。ステファン・パーション一族は2013年以来、15億スウェーデンクローナ(2億米ドル相当)を財団に寄付しました。
http://hmfoundation.com

■HKRITAについて
HKRITA (The Hong Kong Research Institute of Textiles and Apparel)は、公的資金を受けて2006年に創設された研究機関です。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金(ITF)がスポンサーする5つの機関のひとつです。HKRITAはテキスタイルとアパレル業界における、サステイナビリティおよび社会の改善を目指して様々なリサーチや取り組みを行っています。
http://www.hkrita.com/about-us

■イノベーション・テクノロジー基金(ITF)について
イノベーション・テクノロジー基金 (ITF) は、イノベーション・テクノロジー委員会によって運営され、経済活動の付加価値、生産性、競争力を高めることを目指しています。香港特別行政区政府は、ITFを通じて、香港企業のテクノロジーレベルの向上、ビジネスへの革新的なアイディアの採用を、推奨、支援することを願っています。

■Novetexについて
香港を拠点にする世界最大規模の紡績会社。ビジネスのあらゆる活動において、サステイナビリティと環境ポリシー、そしてクリーン・プロダクションをヴィジョンに掲げています。

■The Millsについて
ファッション業界やファッション・テックのハブ(コミュニティーの拠点)として、中国Nan Fung(ナン・ファン)社により設立されました。スタートアップ企業が、投資家やサプライヤー、エンドユーザーと接点を作る場として利用される予定で、実りあるコラボレーションが期待されます。また、イノベーションと文化の活性化を目指し、イベントや展示会を通して、一般客の間でも認知を高めることを目指しています。
http://www.themills.com.hk/en/


 

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H&MRSS
URL
https://www2.hm.com/ja_jp/index.html
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町33-6 渋谷フラッグ6F
電話番号
0120-866-201
代表者名
アネタ・ポクシンスカ
上場
海外市場
資本金
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設立
-
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