直島誕生――過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録
世界各地から観光客が押し寄せる「現代アートの聖地」誕生までの経緯を、10年の沈黙を破り仕掛け人がついに明かす
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(取締役社長:干場 弓子、本社:東京都千代田区)は『直島誕生――過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』を7月12日に発売します。
■“現代アートの聖地”はなぜ、どのようにして生まれたのか?
「直島プロジェクト」主担当が初めて明かす圧巻のドキュメンタリー
「一生に一度は訪れたい場所」として、国内のみならず世界中から観光客がこぞって押し寄せる、瀬戸内海に浮かぶ島・直島。そこは、人口3000人ほどの小さな島ながら、草間彌生や宮島達男、安藤忠雄ら錚々たるアーティストたちの作品がひしめきあう「現代アートの聖地」となっている。
世界に類を見ないこの場所は、いったいなぜ、どのようにして生まれたのか?
今まで、その知名度とは裏腹にほとんど語られてこなかった誕生の経緯を、1991年から15年間、ベネッセで直島プロジェクトを担当し、「家プロジェクト」や地中美術館などの画期的な作品群・美術館を生み出した仕掛け人が、2006年に島を離れて以降初めて、自らの経験をもとに語り尽くす。
そこには、暗闇のなかでも諦めずがむしゃらに挑戦し続けるひとりの人間の姿があり、その苦闘の末に生み出されるのは、あらゆる理不尽を飲み込み時代を超えて受け継がれる奇跡のようなアートの数々である。
■世界が注目する「現代アートの聖地」直島とは?
岡山県と香川県の間、瀬戸内海に浮かぶ人口約3000人の島。
草間彌生や宮島達男、内藤礼、大竹伸朗ら日本を代表する現代アーティストによる大型の作品群が林立するほか、ウォルター・デ・マリアやジェームズ・タレル、ブルース・ナウマンなど世界的な現代アーティストらの作品も数多く展示され、「現代アートの聖地」として世界的に知られている。なかでも、モネ『睡蓮』をデ・マリアとタレルのインスタレーション、安藤忠雄氏による建築とともに構成した「地中美術館」は建築ファンや現代アートファンから根強い人気を誇る。2010年からは直島を中心とした「瀬戸内国際芸術祭」が開催され、多くの観光客を集めている。
【本文より】
「それはまるで、一流のアスリートがオリンピックという晴れの舞台で世界記録を出すような瞬間である。単なる一流選手の個人の記録を超え、なにか時代を画する、時代を次のフェーズに動かしていくような奇跡のような記録を残す。そういう作品を、アーティストが直島で制作することを望んだ。そうでもしなければ、あの小さな島に誰かが注目してくれることなどないと思ったのだ。」(「おわりに」より)
【目次】
PROLOGUE はじまりの直島
第1章 「直島」まで
第2章 絶望と挑戦の日々
第3章 暗闇のなかを突っ走れ
第4章 現代アートは島を救えるか
第5章 そして「聖地」が誕生した
EPILOGUE まだ見ぬものを求めて
安藤忠雄氏による特別寄稿
直島に関する参考資料
【著者情報】
秋元雄史(あきもと・ゆうじ)
東京藝術大学美術館長・教授、練馬区立美術館館長
1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、作家として制作を続けながらアートライターとして活動。新聞の求人広告を偶然目にしたことがきっかけで1991年に福武書店(現ベネッセコーポレーション)に入社、国吉康雄美術館の主任研究員を兼務しながら、のちに「ベネッセアートサイト直島」として知られるアートプロジェクトの主担当となる。2001年、直島のアイコン的作品である草間彌生『南瓜』を生んだ「Out of Bounds」展を企画・運営したほか、アーティストが古民家をまるごと作品化する「家プロジェクト」をコーディネート。2002年頃からはモネ『睡蓮』の購入をきっかけに「地中美術館」を構想し、ディレクションに携わる。開館時の2004年より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務する。それまで年間3万人弱だったベネッセアートサイト直島の来場者数が2005年には12万人を突破し、初の単年度黒字化を達成。その後、2006年に財団を退職して直島を去るが、落ち着く間もなく翌年、金沢21世紀美術館館長に就任。国内の美術館としては最多となる年間255万人が来場する現代美術館に育て上げる。10年間務めたのち退職し、現在は東京藝術大学大学美術館長・教授、および練馬区立美術館館長を務める。著書に『おどろきの金沢』(講談社)、『日本列島「現代アート」を旅する』(小学館)、『工芸未来派 アート化する新しい工芸』(六耀社)等がある。
【書籍情報】
タイトル:直島誕生――過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録
定価:1,600円(税抜)
発売日:2018.7.12
判型:四六判・ソフトカバー/400P
ISBN:978-4-7993-2321-2
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ディスカヴァーサイト:http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799323212
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