ドリーム・アーツ、SmartDBへAI機能を実装　DAPA構想第一弾、業務プロセスにAI融合で組織全体のパフォーマンス向上　-“AIを意思決定プロセスに溶け込ませる”を実現-

大企業向けクラウドサービスの株式会社ドリーム・アーツ（東京本社：東京都渋谷区、広島本社：広島県広島市、代表取締役社長：山本 孝昭、以下 ドリーム・アーツ）は、このたび大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB(R)（スマートデービー）」において、独自のAI活用構想「DAPA(R)（DreamArts Practical AI）：ダーパ（※1）」に基づく新たなAI機能および関連サービスを発表します。

SmartDB(R)は、これまで現場主導による自律的な業務デジタル化と、ITスペシャリストによる高度な設計を伴う業務システム構築の両面で、多くの大企業の業務改革を支援してきました。 今回の現実的かつ実践的なAI機能の搭載により組織全体のパフォーマンス向上をさらに加速させます。 2025年内にテストユーザーとの先行プロジェクトを開始、2026年4月に全ユーザーへのサービス提供開始を予定しています。
※1 ドリーム・アーツ、大企業におけるAI活用の新たな独自コンセプト「DAPA」発表

https://www.dreamarts.co.jp/news/press-release/pr250626/

■DAPA構想の具現化、“AIを意思決定プロセスに溶け込ませる”を実現

SmartDB(R)は、大企業向けノーコード内製化ツールとして、多くの業務改革を支援してきた豊富な実績があります。 「デジタルの民主化（※2）」を通じて各業務の効率化を実現するだけでなく、部門横断のプロセスや基幹システムのフロント領域といったミッションクリティカルな分野：MCSA（※3）にも対応。 重大な経営課題である“業務システムの内製化”に対しても、ITのスペシャリストの知見と現場による市民開発の融合で組織に変革をもたらしています。

しかし、大企業の業務プロセスでは、意思決定そのものよりも付帯手続き(フォーマットへの記入等)、確認作業(内容確認、抜け漏れ確認等)、ミスによる差し戻し、さらにプロセスステップ毎の"待ち時間" に多くの貴重な人手と時間が浪費される現実に直面してきました。

そういった課題を解決するため、このたび当社は、“AIを業務プロセス＝意思決定プロセスに溶け込ませる”というDAPA(R)構想の基本方針に基づき、AIのリアルタイム連携やプロンプトのデータベース化をはじめとする実践的なAI機能群をリリースします。 これにより必然的な付帯手続きの無駄を排除し、組織全体のパフォーマンスをブーストするとともに、現場主導のAI活用を安全かつ継続的に進化させる基盤を提供します。

                                      
【イメージ：意思決定プロセスにAIが溶け込む】

※2 現場部門（非IT部門）が自らデジタルを活用し、全社のデジタル化を加速させること
https://www.dreamarts.co.jp/democratization/

※3 MCSA：「ミッションクリティカル領域のシステム（MCS）を実践的に支える」というドリーム・アーツのコンセプトやシステムそのものを指す。

https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/mcsa/

 

■ SmartDBに蓄積された実績とAI融合の必然性

SmartDB(R)はユーザーや組織のマスター管理、細かなアクセス権制御、承認経路管理といった機能を標準で備えており、大企業に求められる高いセキュリティ要件にも十分に対応しています。 さらにSmartDB(R)には、業務に必要な情報が安全に格納されたデータベースと、厳密に制御された業務フローが既に構築されています。 この堅牢な基盤があるからこそ、業務プロセス内に“AIを溶け込ませる”ことが可能となり、一部のAI専門人材に限らず、あらゆる利用者がAIの利便性や効果を最大限に享受できるようになります。

また、従来のAI技術の専門家によるシステムインテグレーションでは、AI技術が業務プロセスやデータのアクセス制御と分離されていたため、実用性やセキュリティ、展開性に課題がありました。 SmartDB(R)では業務データ・プロセス・権限管理が一体化された基盤にAIを溶け込ませることで、全社展開可能な実用的AI活用を実現します。

    
【イメージ：DAPA構想を具現化するSmartDBとAIの融合】

■ AIプロンプト・データベースで“ビジネスAIの民主化”を実現、“組織知”を集約・蓄積し現場主導で継続的に進化

SmartDB(R)では、AIの専門知識がなくても業務に精通した“市民開発者”が試行錯誤を重ねながら、AIプロンプトの作成や使用するデータソースのマッピングを行い、継続的に業務改善できる仕組みを提供します。 特に、AI活用の成否を左右するプロンプト設計を現場主導で行えることは、実務に根ざしたAI活用を可能にする大きな強みです。 “市民開発者”もアクセス権の制御などの統制が効いた状態で安心してシミュレーションしながら試行錯誤を繰り返すことができ、作成されたAIプロンプトやマッピング定義は、「AIプロンプト・データベース」として保存・共有され、試行錯誤した結果の経験値や知見を集約し、組織全体で再利用することができます。

このような実務に即した“ビジネスAIの民主化”を通じて「デジタルの民主化」をさらに加速させます。

    
【画面イメージ：AIプロンプト・データベース】

■DAPA構想に基づくSmartDBのAI機能群（第一弾）

SmartDB(R)の新たなAI機能は以下のとおりです。 これらの機能群により、現場の“市民開発者”が自らAI活用を設計し、安全かつ効果的にAIを業務へ組み込むことが可能となります。

1.     AIプロンプト・データベース機能

“市民開発者”が業務に最適なAIプロンプトを自ら作成・改善し、さらにそのプロンプトを一元管理・統制する仕組みを提供。 属人化しがちなプロンプト活用のノウハウを“組織知”として共有・蓄積することで、全社的なAI活用力が継続的に進化

2.     AIプロンプト呼出ロボット機能

業務プロセスの各ステップに自然に組み込まれたAIが自動的にチェック・アシスト・サジェストを実行。 申請時の事前準備の短縮、確認漏れや差し戻しを未然に防止。 業務品質を向上させ、全社の意思決定をスピードアップ

3.     セキュリティフィルタリング機能

プロンプトをリアルタイムで監視し、情報漏洩や不適切な指示などのリスクを自動で検知・遮断。 市民開発や業務におけるAI活用を安全・安心に推進するためのガバナンス基盤として機能し、組織全体のセキュリティレベルの維持・向上に寄与

4.     トークン課金管理・利用モニタリング機能

AIの利用状況をリアルタイムで可視化し、管理者による利用制御とコスト最適化を実現。 利用量の把握だけでなく利用傾向に基づく予測もでき予算管理の精度を向上。 無駄な消費や予期せぬ課金を防ぎガバナンスの強化で、安心して「デジタルの民主化」を推進する環境を提供

    
【画面イメージ：AIプロンプト呼出ロボット機能  起案時の画面】

    
【画面イメージ：トークン課金管理・利用モニタリング機能】

■DAPA構想に基づくSmartDBの活用を支援するサービス

今回のSmartDB(R)のAI機能搭載に加えて、DAPA(R)構想に基づくSmartDB(R)の活用を支援するサービスも順次リリース予定です。 これらにより、AIの力を組織全体に浸透させ、組織のパフォーマンスを最大化します。

・実務にAI活用を定着させるためのコンサルティングサービス

・プロンプト設計や、ファインチューニングなどのAI構築サービス

 

■サービス提供時期と価格について

2025年内にテストユーザーとの先行プロジェクトを開始予定。 また、本機能およびサービスはオープン価格で、2026年4月より提供を開始します。 ご利用にはSmartDB(R)およびオプションをお申し込みいただく必要があります。 詳しくはお問い合わせください。

▼お問い合わせ先URL

https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/function/ai/

 

■投資家・株主の皆さんへ

DAPA(R)構想は、単なる製品コンセプトではなく、当社のSaaS事業全体にわたる成長戦略の中核を担います。 SmartDB(R)におけるAI機能群の強化は、既存顧客である大企業への深耕とアップセル機会の創出を促進し、同時に新規顧客開拓における差別化要因として機能します。 さらに、導入・活用支援と連動する高付加価値サービスの拡充により、ARR（年間経常収益）の拡大とLTV（顧客生涯価値）の最大化を目指します。

また、DAPA(R)構想に基づいた実務的AI活用支援の市場的独自性は、SaaS業界における当社のプレゼンスを一層強固なものにし、中長期的な企業価値向上につながるものと確信しています。

 

 

SmartDB(R)（スマートデービー）について　https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/

SmartDB(R)は、大企業市場シェアNo.1（※4）の業務デジタル化クラウドです。 現場個別の業務から全社横断業務までノーコードで開発可能。 ワークフローとWebデータベースを中心に多彩な機能をもち、柔軟な外部システム連携、きめ細かな権限管理、高度なセキュリティ要件にも対応しています。 三菱UFJ銀行や大和ハウス工業、立命館大学など、大企業を中心にあらゆる業種業態のユーザーが利用中です。 サービス基盤としてマイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用し、利用規模の変化やコンテンツの増加にも柔軟に対応できる環境を実現しています。

※4　テクノ・システム・リサーチ「2024年 SaaS型ワークフロー市場メーカーシェア調査」より

 

株式会社ドリーム・アーツについて　https://www.dreamarts.co.jp/

「協創する喜びにあふれる人と組織と社会の発展に貢献する」をコーポレート・ミッションに掲げるドリーム・アーツは、「協創」を自ら体現することで、顧客の真のソリューションパートナーとして総合的な課題解決をお手伝いしています。

主なサービスとして、大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB(R)」、多店舗オペレーション改革を支援する「Shopらん(R)（ショップラン）」、大企業の働き方を変えるビジネスコックピット「InsuiteX(R)（インスイートエックス）」などのクラウドサービスを開発・提供しています。