【IIBC調査】「英語を話せます」のハードル、高すぎる?英語学習者の7割超が「日常会話以上できる」と回答した一方、自信を持って“英語を話せる”と言える人はわずか2割に

現在、英語学習を行っている10代~60代の男女1,024人を対象に調査。“話せる”と言い切れない背景には周囲との比較意識や間違える不安などの心理的ハードルが存在

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

日本でTOEIC® Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)(所在地:東京都中野区中野、理事長:藤沢 裕厚)は、現在英語学習を行っている10代~60代の男女1,024人を対象に「英語学習者のスピーキング力に関する自己評価と学習実態」に関する調査を実施しました。

【調査結果サマリ】

(1)英語学習者の8割以上が週1日以上学習。「日常会話以上のコミュニケーションができる」人は7割を超える結果に

現在、英語学習を行っている人の85.8%が週に1日以上の頻度で学習に取り組んでおり、71.3%の人が日常的なトピックについて会話が続けられるレベルのコミュニケーション力を有していると自覚していることが分かりました。

(2)自信を持って英語を「話せる」と言える人は2割を下回る。仕事や専門的な話題などの複雑なトピックの会話ができる人でも、約7割は自信を持って英語を「話せる」とは言えない

人に自信を持って「英語を話せる」と言える人は全体でわずか19.7%と2割を下回ったうえ、「複雑なトピックについて会話できる」と回答した人であっても、72.6%は自信を持って「英語を話せる」と言い切れないという結果になり、一定の会話力があっても、人に「英語を話せる」と言うには、かなり高いハードルが存在していることが分かりました。

(3)英語を「話せる」と言えない背景には多くの心理的ハードルが存在。約7割の人が「英語を話せる人」の基準は“外国人との雑談がスムーズ”以上のレベルと回答

「英語を話せる」と言えない理由としては、周囲との比較や間違える不安などの複数の心理的な側面が上位に並びました。また、「英語を話せる人」の目安としても、70.1%が「外国人とのスムーズな雑談ができる」以上の選択肢を挙げるなど、そのハードルの高さがうかがえます。

(4)8割以上の人が今後も英語を「話す力」は重要と回答した一方で、4割程度の人は挑戦の機会不足を実感

今後も英語を「話す力」が重要だと考える人は86.1%にのぼりました。一方で、普段英語を話す機会が「ほとんどない」「まったくない」と答えた人は42.5%となり、必要性を感じながらも、実際に話してみる機会や小さな成功体験を重ねて自信をつけるようなきっかけが限られている実態が明らかになりました。

【調査概要】

・調査名   :「英語学習者のスピーキング力に関する自己評価と学習実態」に関する調査

・調査期間:2026年8月4日(火)~2026年8月5日(水)

・調査方法:PRIZMAによるインターネット調査

・対象人数:1,024人

・調査対象:現在英語学習を行っている10~60代の男女

・調査元  :一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 

1.英語学習者の多くは、日常的に学習。週1日以上学習している人は8割以上、また半数近くがスピーキング学習にも習慣的に取り組む

「現在の英語学習の頻度を教えてください」と聞いたところ、「ほぼ毎日」が24.8%、「週に3〜4日」が28.4%、「週に1〜2日」が32.6%となり、週1日以上英語を学習している人は英語学習者全体の85.8%にものぼることが分かりました。また、現在の具体的な英語学習の内容については、「リスニング」が71.6%で最も多く、次いで「リーディング」が45.9%、「スピーキング」が45.2%と続き、とりわけ学習ハードルが高いと考えられている「スピーキング」についても半数近くが習慣的に取り組んでいることが分かりました。

2.日常会話以上できる人は7割超。一方、自信を持って「話せる」と言える人はわずか2割未満に

「あなたは英語でどの程度のコミュニケーションができますか?」という設問に対して、「ネイティブレベルで流暢にコミュニケーションできる」と回答した人は14.4%、仕事や専門的な話題で説明・議論ができるほど「複雑なトピックについて会話できる」という人は28.9%、日常的なトピックについて会話が続けられるレベルで「日常会話ができる」という人は28.0%となり、一定レベル以上の日常的なコミュニケーションができる人は7割を超える結果となりました。さらに、自己紹介や簡単な質問への応答など「簡単な日常会話ができる」と回答した22.4%までを含めると、93.7%もの人は英語を用いて簡単なコミュニケーション以上はできると自己評価していることが分かります。

その一方で、「自身の英語力について、人にどの程度『話せる』と言えると感じていますか?」という設問に対して、「自信を持って『話せる』と言える」と回答した人は全体でわずか19.7%と2割を下回る結果となり、「英語を話せます」と自分で名乗ることに対するハードルの高さが浮き彫りとなりました。

3.仕事や専門的な話題で説明・議論ができる人でも、約7割は自信を持って「話せる」とは言えない

さらに、英語コミュニケーション能力別で、人にどの程度「話せる」と言えるかの分布を見ると、学習者の「話せる」の判断基準の厳しさがより明確になりました。

日常的なトピックについて会話が続けられるレベルで「日常会話ができる」と回答した人(n=287)のうち、自信を持って「話せる」と言える人はわずか7.0%にとどまり、93.0%は自信を持って「話せる」とは言えないと感じていることが分かりました。

また、仕事や専門的な話題で説明・議論ができるほど「複雑なトピックについて会話できる」と回答した人(n=296)でも、自信を持って「話せる」と言える人は27.4%に過ぎず、約7割が自信をもって「話せる」とは言えないという結果になっています。さらに、ネイティブレベルで流暢にコミュニケーションできる層(n=148)であっても、自信を持って「話せる」と言える人は58.1%にとどまるなど、能力的には英語で会話できるという実感があっても、人に「話せる」と言い切るには、それ以上に高い安心感や自信が求められていることがうかがえます。

4.「話せる」と言えない理由1位は「自分より話せる人が多いと思う」、心理的なハードルの高さが露呈

自信を持って「話せる」と言えない理由を尋ねたところ、最も多かったのは「自分より英語が話せる人が多いと感じるから」で、50.8%という結果になりました。次いで、「間違えることが不安で話すことに抵抗があるから」が34.5%で続き、周囲との比較意識や不安などの心理的な側面が上位を占める結果となりました。また、その後は「言いたいことを英語でとっさに表現できないから」が29.3%、「自分のスピーキング力のレベルが分からないから」が26.3%と続き、能力面では瞬発力や自分自身の英語のレベル感への不安が自信を持てない原因となっていることが分かります。

これらの結果から、自信を持って「話せる」と言えない背景には、日本人らしい「自己評価の厳しさ」や「間違いを避けたい心理」といった意識が、大きく影響している可能性が考えられます。

5.「英語を話せる人」の基準はかなり高い?約7割が“外国人との雑談がスムーズにできる”以上を想定

「あなたにとって『英語を話せる人』とはどのレベルですか?」と聞いたところ、上位には「ビジネスの商談や交渉ができる」(21.2%)、「海外で生活しても日常的に困らないレベルで会話できる」(25.0%)、「外国人と雑談などのコミュニケーションがスムーズにできる」(24.0%)が並び、この3項目の合計は70.1%となり、多くの人が“外国人と雑談がスムーズにできる“以上のレベルを「英語を話せる人」の基準として想定していることが分かります。

一方で、「街中で外国人に道案内ができる」(6.3%)や「簡単な受け答えや短い会話ができる」(7.2%)を基準とする人は合計で13.5%にとどまり、短いやり取りや道案内ができるだけでは、「英語を話せる」とは言えないと考える人が多いことが分かりました。

6. 8割以上が今後も「英語で話す力は重要」だと捉える一方、約4割の人が挑戦機会の不足を実感

今後、英語を「話す力」がどの程度重要だと思うかを聞いたところ、「非常に重要だと思う」が36.2%、「ある程度重要だと思う」が49.9%となり、合計86.1%が今後も英語を話す力は重要だと感じていることが分かりました。

その一方で、普段英語を話す機会については、「ほとんどない」「まったくない」と回答した人の合計が42.5%にのぼり、必要性を感じているにもかかわらず、実際に英語で話してみる機会が少ないことが分かり、小さな成功体験を積み重ねて自信をつけるきっかけになるような機会が限られていると考えられます。

また、「『英語を話せる人』に対して、どのような印象を持ちますか?」という問いに対しては、「コミュニケーション能力が高い」が38.1%で最も多く、次いで「キャリアの選択肢が広い」(29.2%)、「グローバルに活躍している」(21.0%)と続き、キャリアにおいて活躍の場が広がるという点でポジティブに捉える人が多い結果となりました。

英語を話せたら何に役立てたいかという設問では、「海外旅行をより楽しむ」が32.0%で最も多く、「仕事でのコミュニケーション」が25.6%、「外国人との交流・友人づくり」が23.2%と続き、英語が話せることで公私共に生活を充実させることができると前向きに考えている人が多いことが分かりました。

これらの結果から、英語を話す力は、仕事やキャリア、旅行、交流、趣味といった、自分の活動範囲を広げ、新たな経験や夢の実現、日々の充実感にもつながる力として重要だと捉えられている一方で、日常の中で実際に英語を話してみる機会は限られており、そこに対しても一種の心理的なハードルが存在していると推察されます。

そうした英語を話す機会の不足は、自信を持って「英語を話せる」と言えるようになるために解消しなければならない課題の一つであり、完璧に話せるようになってから一歩を踏み出すのではなく、まずは今の自分の英語力を知り、ためらわずに英語を使ってみようと思えるような環境を作っていくことが重要だと考えられます。

今回の調査結果を受けて

今回の調査により、英語学習者の多くが、すでに簡単な日常会話以上のコミュニケーション力を備えている一方で、「英語を話せる」と自信を持って言うための基準を高く設定している実態が明らかになりました。背景には、自分より英語が話せる人との比較や、間違えることへの不安といった心理的要因に加え、日常的に英語を「話してみよう」と思える機会が限られていることが課題として考えられます。

なお、本調査は「現在も英語学習を行っている人」を対象としており、英語に対する関心や学習意欲、日常的な接点を比較的持っている層の回答であると考えられます。そうした層であっても、「英語を話せる」と自信を持って言うことに高いハードルを感じていることを踏まえると、現在は英語学習から離れている人や、これから英語を学び直したいと考えている人にとっては、英語を話す一歩がさらに大きな心理的負担になっている可能性もあります。

その一方で、今後も英語を「話す力」が重要だと考える人は多く、英語を話せることでこれからの時代における活動の幅が広がることへの期待も強く示されました。

こうした結果を踏まえ、英語を話すことをネイティブレベルの話者だけのものとして捉えるのではなく、まずは自分の言葉で伝えてみる、小さな会話を重ねてみるといった一歩を後押しする環境づくりが重要です。他者との比較や間違うことへの不安にとらわれすぎず、一人ひとりが前向きに英語に触れ、自信を育んでいける社会を作っていくことが求められます。

IIBCはこれまでも、TOEIC Programの提供を通じて、学習者が自身の英語力の現在地を把握し、次の学習や実践に前向きに進める環境づくりに取り組んでまいりました。今後も、英語に対する心理的ハードルに向き合いながら、一人ひとりが英語を使う一歩を踏み出しやすくなるよう、貢献してまいります。

「話せる/話せない」の二択の自己判断から、“伝える力”の客観的な現在地の把握へ

今回の調査では、英語で一定のコミュニケーションができると回答した人が多い一方で、自信を持って「英語を話せる」と言える人は2割未満でした。背景には、周囲との比較や間違えることへの不安に加え、「自分のスピーキング力のレベルが分からない」という課題も見られます。

TOEIC Speaking Testは、約20分・全11問で英語の話す力を0〜200点のスコアで評価。発音やイントネーション、応答内容などをテスト開発元・ETSの認定を受けた採点者が評価するため、感覚的な自己評価ではなく、客観的な現在地を確認できます。

▼TOEIC Speaking Testの特徴

・「相手に伝わるか」を直接測るテスト

スピーキングの能力について、発音やイントネーション、文法的な正しさだけでなく、実際に相手に伝わるかどうかを軸に、テスト開発元・ETSの認定を受けた採点者が評価。

・リアルなコミュニケーションを想定した問題で構成

写真を説明する、身近な質問に答える、提示された情報をもとに応答する、意見を理由とともに述べるなど、実際のコミュニケーション場面を想定したタスクをベースに構成。

・「何ができるか」のレベル感を見える化

テスト結果は8段階のスコアレンジ別評価が示され、発音・イントネーション・アクセントも3段階で評価されるため、「伝わりやすさ」まで含めて正確な現在地を把握することができる。

「英語を話せる」と自信を持って言うことにハードルを感じる人にとっても、まずは今の力を知ることが、次の学習や実践の第一歩になります。今回の調査で見えた"話すことへの不安"に対し、TOEIC Speaking Testは、自分の現在地を知り、英語学習に取り組むきっかけの一つとしてご活用いただけます。


TOEIC® Program

TOEIC® Listening & Reading Test、TOEIC® Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests、TOEIC Bridge® Speaking & Writing Testsの総称。4つのテストを合わせたTOEIC® Programは世界160カ国、約14,000団体で実施されている。

TOEIC® Listening & Reading Test(TOEIC® L&R)

日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。テスト結果は10点から990点までの5点刻みのスコアで評価され、その評価の基準は常に一定に保たれる。スコアによる評価や英語能力を正確に測定できる質の高さが評価され、企業・団体においては昇進・昇格の要件、また、社員の採用の際などに参考にされている。学校においても入試や単位認定などで広く活用されている。2025年度の日本における受験者数は約196万4千人で、1979年のテスト開始以来、累計5,000万人以上が受験。

2020年4月より、企業・学校・団体で実施される団体特別受験制度(IPテスト)において、オンライン方式のテストを導入、約1時間での実施が可能となる。公開テストは従来のマークシート方式(2時間)のテストを実施。

TOEIC® Speaking & Writing Tests(TOEIC® S&W)

日常生活やグローバルビジネスにおける活きたコミュニケーションに必要な“英語で話す・書く能力”を測定するテス

ト。テスト開発機関であるETSの認定を受けた複数の採点者が公平に採点し、合否ではなく、0点から200点までの10点刻みのスコアで評価する。また、発音・イントネーション/アクセントについても3段階で評価を知ることができる。TOEIC® Listening & Reading Testと同様、日常生活やビジネスの場面が採用されているが、特殊なビジネス英語や特定の業界・分野の知識を必要としたり、特定の国の歴史や文化に関連する固有の事象がわからなければ解答できない問題などは含まれていない。2025年度の日本における受験者数は約5万1千人。

TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests

英語学習初級者から中級者を対象として、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な“英語で聞く・読む能力”を測定するテスト。TOEIC® Listening & Reading Testへの架け橋という意味を込めて、基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する世界共通のテストとして開発され、2001年よりTOEIC Bridge® Testとして開始。2019年6月より、TOEIC Bridge® Listening & Reading Testsとしてアップデート。スコア表示による評価方法や、評価の基準が常に一定に保たれる点など、TOEIC® Listening & Reading Testの特長を備えつつ、初・中級レベルの英語能力測定に照準を合わせて設計されたテスト。テスト結果は30点から100点までの1点刻みのスコアで評価される。2025年度の日本における受験者数は約14万3千人。

TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests

英語学習初級者から中級者を対象として、日常生活における活きたコミュニケーションに必要な“英語で話す・書く能力”を測定するテスト。ETSが新たに開発をし、日本では2019年6月より開始。テスト会場にてパソコンを使用して実施する。TOEIC Bridge® Listening & Reading Testsと同じく、テスト結果は30点から100点までの1点刻みのスコアで評価される。

2025年度の日本における受験者数は約5千7百人。

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC: The Institute for International Business Communication)

「人と企業の国際化の推進」を基本理念とし、1986年に設立。

「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC® Programおよびグローバル人材育成プログラムを展開している。

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会社概要

URL
https://www.iibc-global.org
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス5F
電話番号
050-1790-7399
代表者名
藤沢 裕厚
上場
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資本金
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設立
1986年02月