チリの海の生物多様性保全と持続可能な水産業のため、寄付募集を開始「海流の贈りもの~みんなチリの海に支えられている~」チリの海と日本の「食」のつながりを知って、保全活動に参加しよう
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下「WWFジャパン」)は、WWFジャパンがWWFチリと協力して実施しているチリ共和国(以下、チリ)の海の生物多様性の保全と、持続可能な水産業への改善をめざした活動への寄付キャンペーン「海流の贈りもの~みんなチリの海に支えられている~」を立ち上げ、寄付募集を開始しました。
https://www.wwf.or.jp/campaign/da/
■ WWFジャパンのチリでの事業内容
豊かな生態系をもつチリ南部の海域には、チリイルカやシロナガスクジラなどの鯨類、マゼランペンギンやフンボルトペンギンなどの海鳥をはじめ、さまざまな野生生物が生息しています。この大自然を支えているのが、複雑なフィヨルドの地形と、南極海から北上するフンボルト海流と、深層から湧き上がる湧昇流。それによって発生する豊富なプランクトンが、生きものたちの命と、海の恵みを糧に生きる地域の人々の暮らしを支えています。
しかし、1970年代以降に広がったサケ(サーモン)養殖の拡大や、水産資源の過剰漁獲、さらには気候変動などにより、この海の自然は大きな影響を受けてきました。チリ産の養殖サケの輸出先1位はアメリカ、2位が日本。また、日本が輸入しているサケ・マス類の約6割がチリ産です。日本は、この海域の自然環境や生きものたちの暮らしにも、深くかかわっています。
WWFジャパンは2014年から、WWFチリと協力して、チリの海の生物多様性の保全と、持続可能な水産業を目指して活動しています。主な活動内容は、海洋生物の重要な生息地の調査や、海洋保護区の管理の強化、持続可能なサケ養殖への転換、混獲の防止や過剰漁獲を防ぐ漁業管理の強化です。この10年間で、チリイルカの生息状況の把握、地域住民の参加による保護区管理計画の策定、想定を上回る「ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)」認証*の拡大など、多くの進展が見られています。
(参考)ピティパレーナ・アニーウェ沿岸海洋保護区の取り組み(WWFジャパン公式YouTube)
プロジェクト担当からの活動報告記事 (WWFジャパン ウェブサイト)
■ 寄付募集について
この10年間の活動で進展が出てきているものの、日本の「食」を支えてくれているチリの海の豊かさを守るためには、引き続き日本からの協力と支援が必要です。
この度の寄付キャンペーン「海流の贈りもの~みんなチリの海に支えられている~」によっていただいた寄付は、チリイルカの保全計画の完成・実施に向けた活動や、地域住民や行政機関などの関係者の協働による海洋保護区の管理を推進するなど、今後のチリの海の生物多様性の保全と、持続可能な水産業の実現に向けた改善の活動に充てられます。
なお、2025年2月28日受付分までご寄付くださった方には、1回の寄付金額に応じて、御礼としてポストカード3枚セットやペンギンマグネット、ペンギンタオルハンカチ(左写真)をお送りします**。寄付方法ならびに詳細については、特設サイトをご参照ください。
寄付キャンペーン「海流の贈りもの~みんなチリの海に支えられている~」
https://www.wwf.or.jp/campaign/da/
*ASC認証:水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が管理運営する養殖に関する国際認証制度で、養殖が及ぼす周辺環境への負荷を軽減しながら、地域社会に配慮し、養殖業に携わる人々の権利を守る「責任ある養殖」を目指す仕組みです。世界的に信頼性の高い認証システムと評価されています。
**プレゼントは十分な数をご用意しておりますが、予想より多数のお申込みをいただいた場合、キャンペーン期間中に配布終了となる可能性がございます。その他の注意点についても上記特設サイトをご確認ください。
■ WWFについて
WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年に設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行なっています。https://www.wwf.or.jp
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