【介護施設における離設の実態調査】介護施設の3割で離設が発生 見守り体制に課題を感じる職員は3人に1人

離設の発見に10分以上かかるケースが3割超、介護施設559名調査で迅速な対応の難しさが明らかに

MAMORIO株式会社

※離設(りせつ):介護施設や老人ホームなどで利用者が無断で施設から出て行ってしまうこと

■調査サマリー

  • 約35%の施設で過去1年間に離設が発生

  • 離設発生時の発見までの時間は「5分〜10分未満」が最も多く25%、次いで「10分〜15分未満」が19.4%

    10分以上発見にかかるケースは34.7%にのぼる

  • 施設利用者の離設に気付くまでの理想時間は「5分以内」が47.1%

  • 見守り体制に課題を感じる職員は32.6%

■調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:介護施設で働く全国の10代〜60代の男女

有効回答数: 559

調査実施日:2025年1月23日

■調査背景

近年、介護施設における高齢者の安全確保は重要な課題となっています。

特に、施設から利用者が知らないうちに外出してしまう「離設」は、事故や迷子などのリスクにつながるため、現場の職員にとって大きな負担となっています。

しかし、離設の発生状況やその頻度については、施設ごとに異なり、具体的な実態は十分に把握されていないのが現状です。

そこで今回は、全国の介護施設で働く職員559名を対象に、離設に関する実態を調査しました。

この調査を通じて、離設がどの程度発生しているのか、現場でどのように認識されているのかを明らかにすることを目的としています。

■調査結果

- 過去1年間において、約3分の1の介護施設で離設が発生

まず初めに、過去1年間で勤務する施設内において離設が発生した回数について尋ねました。

その結果、35.1%が「1回以上離設が発生した」と回答し、約3分の1の施設で離設が発生していることがわかりました。

具体的には、「1〜2回」と回答した方は22.9%、「3〜5回」は8.8%、「6回以上」は3.4%となり、年に複数回発生している施設も一定数存在することが明らかになりました。

一方、52.2%は「0回」と回答し、離設が全く発生していない施設も半数を超えていることが確認されました。

「わからない」と答えた方は12.7%で、日常の業務において離設状況を把握することが難しいケースもあることが伺えます。

約3分の1の施設で離設が発生しているという結果は、介護現場における課題の一端を示すものであり、離設を防ぐ取り組みの重要性を考えるきっかけとなるかもしれません。

- 離設発生時の気付きまでの時間

次に、実際に離設が発生した196名に対して、施設側が離設に気付くまでにかかった時間を尋ねました。

最も多かったのは「5分〜10分未満」で25%、次いで「10分〜15分未満」が19.4%でした。

「1分〜5分未満」と回答した方は14.8%、「15分〜30分未満」は9.2%、「30分〜1時間未満」は6.1%、「1時間以上」かかったケースも9.2%存在しました。

一方、「1分未満」で気付いた方は2.6%にとどまり、「わからない」と答えた方は13.8%でした。

調査結果から、離設が発生した際にすぐに気付けるケースは限られ、多くの施設では発見までに5分以上かかっていることがわかります。

特に、10分以上かかるケースが全体の34.7%を占めており、迅速な対応が難しい現状が浮き彫りとなりました。

- 離設発見に求められる対応スピード

さらに、施設利用者の離設に気付くまでの理想的な時間についても尋ねました。

最も多かった回答は「1分〜5分未満」で26.5%、次いで「1分未満」が20.6%でした。

「5分〜10分未満」は16.1%、「10分〜15分未満」は6.1%、「15分〜30分未満」は4.7%、「30分〜1時間未満」は2.5%、「1時間以上」と答えた方は0.9%でした。

一方、「わからない」と回答した方も22.7%おり、理想的な時間について明確な基準を持っていないケースも少なくないことがわかりました。

多くの施設で「5分以内」に気付くことを理想とする声が全体の47.1%を占めており、迅速な発見と対応が重要視されていることが明らかになりました。

- 離設防止に対する現場の課題意識

最後に、現在の見守り体制において離設防止に対する課題を感じているか尋ねました。

「非常に感じている」と回答した方は11.3%、「かなり感じている」は21.3%で、合計32.6%の施設職員が現行の体制に何らかの課題を抱えていることがわかりました。

一方、「どちらともいえない」と回答した方は38.8%で最も多く、「あまり感じていない」は15.4%、「全く感じていない」は13.2%となりました。

この結果から、約3割の施設が現在の見守り体制に十分な対応ができていないと感じており、さらなる安全対策の検討が求められていることが浮き彫りになりました。

- まとめ

今回の調査では、介護施設における離設の実態と現場の課題意識が明らかになりました。

約3分の1の施設で離設が発生し、その多くで発見までに5分以上かかっていることが確認されています。

また、3割以上の職員が現在の見守り体制に課題を感じており、迅速な対応が求められていることも明らかとなりました。

こうした課題に対応するためには、離設を未然に防ぎ、発生時に迅速に気付ける仕組みが重要といえるでしょう。

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■MAMORIO株式会社について

MAMORIO株式会社は、「あたりまえに、気づかせる。」をミッションにする会社です。

近接検知技術を活用し紛失を「あたりまえに、気づかせる」スマートタグ事業やアンケート調査を活用し「あたりまえに、気づかせる」リサーチ事業を通じてあたりまえに、気づかせる未来を実現します。

■会社概要

企業名 :MAMORIO株式会社

代表取締役:増木 大己

設立 :2012年7月

本社所在地:〒101-0021 東京都千代田区外神田3-3-5ヨシヰビル5F

事業内容 :スマートタグ「MAMORIO」、スマートタグを活用したIoTソリューション「MAMORIO Biz」の開発・販売および、アンケート調査を活用したリサーチPRマーケティング「リサトル」の提供

■製品サイトURL

▼リセツテル

https://mamorio.biz/risetsutel

▼MAMORIO

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▼MAMORIO Biz

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http://company.mamorio.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区外神田3-3-5 ヨシイビル5F
電話番号
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代表者名
増木大己
上場
未上場
資本金
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設立
2012年07月