ミサワホーム、6点が2026年度グッドデザイン賞を受賞
住宅業界唯一の37年連続・累計182点を受賞
○ 共同受賞1点を含む6点が受賞。累計受賞数は182点となり、住宅業界における最多実績を更新
○ 戸建住宅やリフォーム特化型展示場、集合住宅など、多岐にわたる建築領域で豊かな暮らしを体現
○ 独自の高機能外装システムや住宅設備の意匠性を追求し、表情豊かな景観と住環境の価値向上に寄与

ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)の戸建住宅や集合住宅、建材など計6点が2026年度グッドデザイン賞(主催 公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。1990年の初受賞以降、住宅業界唯一の37年連続受賞を果たし、住宅商品58点をはじめ、住宅関連部品や個人邸など通算受賞点数が182点と、住宅業界では最多の実績です。
戸建住宅では、まちに風景として寄り添いながら、永く愛着をもって住み継がれる住まいを提示した「CENTURY-佇みの家-」や、地域の風土や慣習を活かし設備だけに頼らない環境性能を提案した「てんとう虫の家」、築12年の展示場を改修し地域の課題解決や学習の場として開放した「佐賀展示場~地域の学び場~」の3点が受賞。あわせて当社含む、大和ハウス工業など5社との共同事業による分譲マンション「プレミスト京都 松ケ崎」や、伝統製法とサステナブル素材を融合した外装材「フルオーダークラフトタイル」、建物の外観を損なわないノイズレスなデザインと高機能を両立した換気フード「SQフード、KGフード」が受賞しました。
これまでミサワホームは、住まいの快適さや楽しさ、安全性、子どもの成長、人と人とのつながりなど、暮らしを豊かにするための住まいをデザインしてきました。このたび受賞した6点においても、細部に至る意匠性の追求や環境負荷低減へのアプローチ、地域課題への貢献などが高く評価され、37年連続受賞につながったと考えています。
ミサワホームはこれからも、当社のパーパスである「“HOME”に満ちあふれた世界をデザインする」という考えのもと、ご家族のニーズはもちろん、時代の変化にも柔軟に対応し、今後も良質な住まいの提供を通じて豊かな住環境づくりに貢献します。
※大和ハウス工業株式会社、西日本鉄道株式会社、株式会社NIPPO、総合地所株式会社との共同受賞
■ グッドデザイン賞受賞内容
1.「CENTURY-佇みの家-」(横浜展示場)
受賞カテゴリ:建築(戸建て住宅~小規模集合・共同住宅)
人と建築がその地に永く在ることの本質を大切にし、「佇み(たたずみ)」という思想から住まいを再考しました。庭と建築を一体的に捉える「庭屋一如」を現代的に解釈し、まちに寄り添い「風景として佇む」外的な美しさと、その内側で「人が自然とともに静かに佇める」環境を両立。領域を分節しながらも内外をシームレスにつなぐ立体的な空間構成と、暮らしや環境の変化を許容する「余白」により、日々の暮らしに心地よさと落ち着きをもたらし、永く愛着をもって住み継がれるこれからの住まいのありかたを提示しています。

【審査員評価】
敷地境界に塀を設けるのではなく、建築のボリュームを広げ、その内部に庭を取り込むことで、プライバシーを守りながら外部へと開かれた住空間を実現している。同時に、建築に取り込まれた庭を街に対して開くことで、閉鎖的になりがちな大規模住宅に街並みとの穏やかな関係を生み出した点を高く評価した。都市における富裕層向け住宅が、住み手の快適性だけではなく、周辺環境や街並みにも配慮していることには大きな意義がある。内部にもラウンジやギャラリーなど、用途を限定しない余白の空間が織り込まれ、多様な過ごし方や佇み方を受け止める、懐の深い住まいとなっている。
2.「てんとう虫の家」
受賞カテゴリ:建築(戸建て住宅~小規模集合・共同住宅)
城下町や旧街道沿いに歴史あるまち並みが残る地域において、風土とともに受け継がれてきた暮らしの知恵を再考した住宅です。地域の風や日射を読み取り、打ち水や窓を開ける慣習などを住まいに取り入れることで、設備性能だけに頼らず環境負荷を低減。まち並みや自然、時の移ろいを五感で感じる暮らしを通して、カーボンニュートラルの実現に向けた新たな住まいの選択肢を提案しています。

【審査員評価】
ハウスメーカーとして、太陽光パネルや設備機器に過度に依存したZEHのあり方に疑問を投げかけ、風土や暮らしの慣習を生かすという住宅の原点に立ち戻ろうとする姿勢を高く評価した。地域の風向きや日射を読み、窓を開ける、軒を深くする、暑い日には打ち水をするといった昔からの知恵を採り入れることで、快適な住環境と美しい街並みの形成を両立させている。こうした取り組みにより、実際に空調にかかる電気代が削減されたことを実証している点にも説得力がある。設備だけに頼らず、建築と暮らし方の工夫によって環境負荷を低減する、今後の住宅のあり方を示す示唆に富んだ提案である。
3.「佐賀展示場~地域の学び場~」
受賞カテゴリ:建築(戸建て住宅~小規模集合・共同住宅)
佐賀市郊外にある築12年の住宅展示場を、世代ごとの暮らしが見える「リフォーム特化型展示場」として改修した建物です。1階はシニア世代向けに「老後もなるべく自宅で健康に暮らしたい」というニーズを反映した住空間で、2階は子育て世代向けに高い天井高を活かした家族の思い出を飾るファミリーギャラリーや、家事効率を高める空間を提案しました。さらに2.5階は、近隣の高校生向けに自習スペースとして開放、地域住民向けには高齢期に関するセミナーを開催するなど、地域の課題に向き合い、世代を問わず皆が活用できるオープンな住宅展示場として再生しました。

【審査員評価】
住宅展示場とは、住宅という形式を持ちながらも直接に人の生活に役立つことのない、いわば舞台の書き割りのような不確かな存在だ。それなりの予算や人的リソースをかけているにもかかわらず、である。その問題を認識し、自習スペースや介護に関する啓発の場など、地域の生活に役立つ存在へと転換することで社会に貢献し、また生活を引き受けることで商品である住宅の本当の価値を認識してもらおうとする新しい試みである。社会貢献と事業性の新しい組み合わせを提示しようとする、まさにデザイン思考の有効性を示すプロジェクトとして高く評価した。
4.「プレミスト京都 松ケ崎」
受賞カテゴリ:建築(中~大規模集合・共同住宅)
洛北・松ケ崎の落ち着いたまちなみに対し、京都の自然と文化を日常に取り込む「庭園レジデンス」として計画した大規模分譲マンションです。建物を道路境界から最大約9mセットバックさせ、京都府在来種を中心とした多層的な外周緑化を施すことで建物の圧迫感を低減。敷地中央には京の庭園を思わせる約70m×18mの回遊性ある中庭を配置し、まちと中庭の結節点には3層吹き抜けのエントランスを据えました。まちなみに調和しながら、暮らしのなかで四季のうつろいを感じられる空間を創出しています。

【審査員評価】
分譲マンションにおいて、道路境界から最大9m程度の後退は容易な決断ではない。住戸数や専有面積に直結する部分を緑の余白として街へ返している。事業として引き合わない選択に踏み込んだ判断が、この計画の骨格を決めたと言ってよい。 外周の緑化は、高低差を活かして植栽の厚みを確保し、大規模なボリュームの規模感を沿道の目線から下げている。従前の桜並木の記憶を継ぐ構成としたことで、新築が町の時間を断ち切らずに済んでいる。緑を装飾ではなく土地の連続性を担うものとして扱う姿勢が明快である。 約70m×18mの中庭を採光通風のための空地に留めず、住環境の核として住棟配置の前提に置いた構成も的確である。町と中庭の結節点に据えた3層吹抜けは、性格の異なる二つの外部を一つの場で受け止めており、日々の出入りで必ず通る場所に主題を置いた点が巧みである。 非常時にも中庭や共用部の機能が続くよう設備を備えている点にも触れておきたい。庭屋一如という思想を意匠に留めず設備の水準まで通した一貫性は、長く保たれる住環境の条件として参照価値がある。
5.「フルオーダークラフトタイル」(ブルクストーン)
受賞カテゴリ:家具・照明・建材
伝統的な湿式製法による「厚み15mm」の手作りタイルと専用下地ボード、長期メンテナンスプログラムを統合した高機能外装システムです。シャモットや工程内再利用品、ガラス廃材などを原料として有効活用し、環境に配慮したサステナブルなものづくりを実現。独自のモジュール設計により現場での施工性を高めつつ、工業製品にはない手作りの「ゆらぎ」と圧倒的な質感を都市建築に付与します。

【審査員評価】
本製品は素材の粗い表現をコストと量産のプロセスも含め適正に実現した製品である。また外壁材の為、防火、耐凍害、防風にも配慮した性能も優れた外壁材といえる。建物の外壁はその建物だけに留まらず、都市の景観にも関係してくるが、画一的な表情になりそうな景観に表情のある街並みを提案してくれる。生産も小ロットからの生産を可能にし、無駄のない提案が出来る素材である。60年以上の美観維持を前提とし、街と共に味が出てくる建物が作れる事を期待する。
6.「SQフード、KGフード」
受賞カテゴリ:住宅・業務・公共 機器設備
SQフードは、換気性能や耐風雨性能といった基本性能を維持しながら、建物の外観デザインを邪魔しない「調和」を追求した換気フードです。外壁材の目地間に納まる外形寸法とスリットや凹凸を削ぎ落としたスクエアフォルムにより、視覚的ノイズを抑えたシンプルな外観を実現。SQフードの意匠コンセプトを継承しつつ、壁面汚れを防ぐ排気流制御を備えたKGフードもラインアップしました。

【審査員評価】
シンプルなスクエアな外観が多くの住宅の外壁に馴染むと想像できる。また同社の住宅外壁の柄パターンにも納まるサイズになるよう工夫されている。 排気フードなどは、これまで建物の外観デザインからは排除したいものとして、なるべく死角になる場所に配する設計も行われていたが、都市エリアでのシビアな住宅設計条件では、それがプランニング上の制約になっていた。 本製品はシンプルな形状だけに、より自由な設計ができるのではないかと感じた。
■ ミサワホームのグッドデザイン賞受賞歴
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