『アライバル』のショーン・タン、5年ぶりの新刊『セミ』ついに発売。
5月11日より、日本初の大規模個展も東京にて開催。
このたび河出書房新社は、日本では実に5年ぶりの刊行となる最新作『セミ』を、5月14日、発売いたします。
本書は、人間と同じオフィスで働く「セミ」の目線から、風刺とユーモアをもって紡がれる物語です。わずか32ページの絵本ですが、緻密な絵の魅力と、名翻訳家・岸本佐知子氏によるリズム感ある翻訳が、多くの働く人に突き刺さる、まさに「大人向け」の内容となっています。
刊行にあたり、道尾秀介氏やヨシタケシンスケ氏から、早くも大きな賞賛・推薦をいただいています。
人間なんて大したことない。
誰もがたぶん気づいているこの事実を、物語で描くのは、本当に大変なことです。
それをこれだけの枚数でやってのけるとは、いつもながら恐れ入ります。
(道尾秀介氏)
(ヨシタケシンスケ氏)
★「ショーン・タンの世界展」開催★
5月11日からは、ショーン・タン本人の全面的な協力のもとに、日本初の大規模な個展も開催されます。
(主催:ちひろ美術館、企画制作:株式会社求龍堂、株式会社廣済堂)
彼が最初に絵と文を手がけた絵本『ロスト・シング』から、最新作までの原画と習作のほか、スケッチ、映像作品、変な生き物をかたどった立体作品も含め約130点の作品を展示し、彼がつくる奇妙で懐かしい世界をたっぷり紹介する、すべての美術ファン・絵本好き必見の内容となっています。
http://www.artkarte.art/shauntan/
ショーン・タン氏は、アングレーム国際コミック・フェスティバル最優秀作品賞、世界幻想文学大賞(アーティスト部門)、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞など、世界的な芸術賞・文学賞を多数受賞し、今最も注目されるイラストレーター・絵本作家の一人です。
その旺盛なアイデアと製作意欲は、イラストや絵本にとどまらず、9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』では、2011年にアカデミー賞(短編アニメーション賞)を受賞するなど、舞台監督や、映画のコンセプトアーティストとしても活動の場を拡げています。
日本でもこれまで、世界的ベストセラー『アライバル』を中心に、テレビや新聞でたびたび紹介され、話題を呼んできました。
今後ますますの評価・活躍が予想されるショーン・タン氏と、彼の最新作に、どうぞご注目ください。
【書誌情報】
『セミ』
ショーン・タン 著
岸本 佐知子 訳
本体価格 1,800円(+税)
単行本 A4変形
32ページ
ISBN:978-4-309-29019-5
Cコード:0071
発売日:2019.05.14
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309290195/
ショーン・タン
1974年オーストラリア生まれ。幼い頃から絵を描くことが得意で、学生時代にはSF雑誌で活躍。西オーストラリア大学(University of Western Australia)では美術と英文学を修める。これまでに発表したいずれの作品も卓越した内容と表現で評価が高く、オーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞。作品は世界中で翻訳出版されている。現代を代表する新進気鋭のイラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプトアーティストとして活動の場を拡げている。9年の歳月をかけて映画化した『ロスト・シング』で2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。現在、メルボルン在住。代表作『アライバル』のほかに『遠い町から来た話』、『ロスト・シング』、『鳥の王さま』、『エリック』、『ロスト・シング DVDボックスセット』(以上、岸本佐知子訳)、『見知らぬ国のスケッチ』(小林美幸訳)、『夏のルール』(岸本佐知子訳)が邦訳されている。
岸本 佐知子(きしもと・さちこ)
翻訳家。主な訳書にM・ジュライ『いちばんここに似合う人』、L・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』、G・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など。著書に『気になる部分』、『ねにもつタイプ』(講談社エッセイ賞受賞)、『なんらかの事情』などがある。
【展示会情報】
ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ
会期 2019年5月11日(土)~7月28日(日)
会場 ちひろ美術館・東京
開館時間 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料金 大人800円、高校生以下無料、年間パスポート2500円
詳細はこちら
http://www.artkarte.art/shauntan/
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