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弁護士ドットコム株式会社
会社概要

子どもの写真投稿に関する実態調査~5割が子どもの写真をSNSに投稿経験あり、Instagramが最多という結果に~

弁護士ドットコム株式会社

コミュニケーションツールとして身近な存在となったSNS。家族でのお出かけや子どもの成長記録など、常日頃から近況を投稿している人も多いと思います。そういった使い方をしている一方で、SNSをきっかけにトラブルに巻き込まれることもあります。こうした中で、弁護士ドットコム株式会社(東京都港区、代表取締役社長:元榮太一郎)は、弁護士ドットコムの一般会員328名を対象に、子どもの写真や動画をSNSに投稿することに関する実態・意識調査を行いました。
■ 調査概要
調査機関:自社調査(弁護士ドットコム一般会員を対象)
調査方法:弁護士ドットコム一般会員を対象にウェブアンケートを実施
調査対象:弁護士ドットコムの一般会員で回答が得られた720名のうち、18歳未満の子どもがいる328名
調査期間:2022年8月24日〜8月30日

【調査結果サマリー】


①約5割が子どもの写真や動画をSNSに投稿経験あり
18歳未満の子どもがいる回答者に、「この1年以内に、子どもの写真や動画をSNSに投稿したことがあるか」を尋ねました。「投稿していない」が47%と最も多く、「顔が分かる形で投稿した」が22.9%、後ろ姿や顔部分を加工するなど「顔が分からない形で投稿した」が17.7%、「過去に投稿していたが1年以内には投稿していない」が12.2%で、投稿経験ありが5割を超える結果となりました。

「過去に投稿していたが1年以内には投稿していない」と回答した人に、投稿をやめた理由を複数回答で尋ねました。最も多かったのは、「将来子どもが不利益な目にあう可能性があるため」が22.9%。次いで「悪用された/悪用される危険性があるため」が18.8%、「子どもに危害が加えられた/加えられる可能性があるため」が16.7%、「忙しく投稿する暇がなくなった」が12.5%と続きました。

 


②投稿SNSは約4割がInstagram、公開範囲制限は約6割
1年以内に子どもの写真や動画をSNSに投稿した人に、その子どもの年齢(複数人子どもがいる場合は特定の1人を想定)を尋ねたところ、「0〜3歳」が32.3%と最も多く、「小学生」が26.3%、「4〜6歳(小学校就学前)」が21.1%と続きました。


子どもの写真や動画を投稿したSNSを尋ねたところ、Instagramが最も多く39.9%、次いでFacebookが24.9%、Twitterが18.8%、YouTubeが6.1%と続きました。


SNSの中には、承認した人以外に投稿が表示されないようアカウントを非公開に設定できるものもあります。子どもの写真や動画を投稿したSNSの公開範囲を制限しているか尋ねたところ、約6割が「している(友達やフォロワーにだけ公開)」と回答しました。


③約7割が投稿をやめる年齢や時期「決めていない」
SNSに子どもの写真を投稿するのをやめる年齢や時期を決めているかについては、約7割が「いいえ」と回答しました。


子どもに掲載することを伝えているかと尋ねたところ、子どもの写真や動画をSNSに投稿するにあたって、6割以上が「子どもに掲載することを伝えていない」と回答しました。まだ、自身で判断ができない年齢の子どもが含まれていることも影響していると考えられます。


また、子どもが大きくなれば、子どもの方からSNSに自分の写真や動画を掲載しないでほしいと言われることも出てくるかもしれません。

子どもからSNSに自分の写真や動画を掲載するのをやめるように言われたことはありますかと尋ねたところ、9割以上が「ない」と回答しました。子どもから「SNSに掲載した自分の写真や動画を削除してほしい」と言われたらどうするかについては、約9割が「消す」と回答しました。


■「自宅周辺での写真は投稿しない」「1歳までで顔出し投稿はやめる」
自由回答では、子どもの写真や動画のSNS投稿をめぐりトラブルに巻き込まれたことや懸念していることについて、さまざまな意見が寄せられました。現在、子どもの写真などをSNSに投稿している人の中には、投稿する際、内容や場所が特定できないよう気をつけているという声が複数ありました。

後ろ姿のみの投稿でも周囲の風景などから居住地域が分かってしまうこともあるのでボカシを入れたり、自宅周辺での写真は投稿しないよう心掛けている(東京都、20代男性、子ども4〜6歳、顔が分からない形で投稿)

1歳までで、顔出し投稿は止めようと決めています。いくら限定公開にしているとはいえ、このご時世何が起こるか分からないので、SNSは怖いというイメージがあります(福岡県、20代女性、子ども0〜3歳、顔が分かる形で投稿)

載せない方が良いと言われたことがある。個人的には、大人になると顔つきが変わるので、その前ならいいと思う。炎上しそうな内容や裸は載せない。また、一人で出かけるようになり始めたら載せない方が良いと思う(群馬県、30代男性、子ども0〜3歳、顔が分かる形で投稿)

また、友人や知人が、許可なく子どもの写真などをSNSにアップし、注意したことがあるという声も寄せられました。

子どものお友達のご家族が、許可なくSNS上にうちの子の写真を載せていたのでやめてもらったことがある。居住地や通っている保育園もわかる形になっていたので、子どもがその情報を使って声をかけられついて行ってしまわないか不安だった(東京都、30代女性、過去に投稿していたが1年以内には投稿していない)

うちの子どもが写っている写真を、お友達のママが承諾なしにSNSにアップしたことがあります。とても良く撮れていたので削除の申し出をするのをためらいましたが、うちで決めたルールを守りたいと思い、削除してもらいました(東京都、50代女性、子ども小学生、顔が分からない形で投稿)

子どもたちの様子をSNSなどにアップする教育関係者からは、対応に苦慮する様子も伺えました。

高校で非常勤講師をしています。学校の広報用にInstagramのアカウントがあり、学校行事の写真を掲載する際には、本人や保護者から毎回許可を取っています。しかし、中には顔が写ってなくても(後ろ姿や体の一部など)過剰に反応する保護者もおり、対応が難しいです。

■インターネットの権利侵害問題に詳しい小沢一仁弁護士のコメント
子どもの写真をSNSなどに掲載する際のリスクとして考えられるのは、以下の6点です。
(1)容姿等が誹謗中傷の対象になる
(2)特定の性的嗜好を持つ人物の興味の対象になる
(3)周りの風景等の情報から居住場所等が特定され、住所や居宅の外観等をインターネット上で公表されたり、公表することをほのめかされて脅されたり、訪問されて直接的な加害行為の対象になる
(4)現在、または将来の子どもの意向に反している可能性がある
(5)他人の子どもなどと一緒に写っている場合は、その他人の子どものプライバシー権や肖像権を侵害する可能性がある
(6)上記のような不利益を避けるために事後的に削除しようとしても削除されなかったり、削除されても画像を保存した第三者により再び公表される可能性がある

これらを踏まえて、掲載時にはどのようなことに気をつけるべきでしょうか。まず、一度インターネット上に投稿したものは、インターネット上に残り続けるものと考え、そのことを前提とした場合に、将来どのような不利益が生じる可能性があるのか、よく考えてから掲載することが必要です。この際、掲載される子どもの立場に立って考えることも必要です。現在、乳幼児であっても、成長したときに、自分の幼いときの写真がインターネット上で公表され続けることに否定的な考え方を示す可能性も十分にありますので、将来まで考えて掲載するべきだと思います。

また、親に対する恨みなどで、子どもが攻撃されることもあります。また、子どもの写真を掲載した投稿とは無関係の投稿で非難を浴びたりしたときに、過去の投稿をさかのぼられ、子どもが攻撃の対象になることもあります。そもそも子どもの写真を掲載するかどうかについても慎重に考えるべきでしょう。さらに、場所の特定につながる情報が含まれていないか、画像を十分に確認することも重要です。

今回のアンケートでは、公開範囲を制限している人が約6割でしたが、いわゆる鍵アカウントであっても、投稿した内容が外部に漏れることはままあります。鍵アカウントであったとしても、先ほど述べたリスクについて注意が必要です。

インターネットは、今やなんでもありの無法状態になっているとの印象を持っています。法改正等で発信者特定のハードルが下がったり、侮辱罪が厳罰化されたりされていますが、権利侵害行為が減っている実感はなく、むしろ増えており、手段も巧妙化していると感じます。もちろん他人の権利を侵害する人物が最も悪いですが、インターネット上では、法律的、技術的問題から、加害者に対し、必ず制裁を加えられるというものではありません。利用者の自衛も重要だと思います。

▼小沢 一仁弁護士のプロフィール
https://www.bengo4.com/tokyo/a_13101/l_132378/


◆弁護士ドットコム株式会社について:https://www.bengo4.com/corporate/
本社:東京都港区六本木四丁目1番4号 黒崎ビル
設立日:2005年7月4日
資本金:439百万円(2022年3月現在)
代表者:代表取締役社長 元榮太一郎
上場市場:東京証券取引所グロース市場
事業内容:世界中の人達が「生きる知恵=知的情報」をより自由に活用できる社会を創り、 人々が幸せに暮らせる社会を創造するため、「専門家をもっと身近に」を理念として、人々と専門家をつなぐポータルサイト『弁護士ドットコム』『税理士ドットコム』『BUSINESS LAWYERS』、契約マネジメントプラットフォーム『クラウドサイン』を提供。

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弁護士ドットコム株式会社

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URL
https://www.bengo4.com/corporate/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル6F
電話番号
03-5544-8416
代表者名
元榮太一郎
上場
東証グロース
資本金
4億6000万円
設立
2005年07月
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