eモビリティ・電動産業機器の環境負荷低減に向けたモータ評価環境の強化へ 東陽テクニカ製・オールインワンモータトルク試験システム「TSBシリーズ」 がリニューアル
誘起電圧計測は最大回転数1万rpm超に対応可能に
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:高野 俊也(こうの としや)、以下東陽テクニカ)は、モータ性能を評価するオールインワンモータトルク試験システム 「TSB (Toyo Smart Bench)シリーズ」 をリニューアルし、2026年1月21日に提供を開始しました。本リニューアルでは、筐体サイズを刷新し、お客様のご要望に応じた機能の拡張性を高めるとともに、最大10,000rpm(1分あたりの回転数)超までモータの誘起電圧を計測できるオプション機能が追加可能となりました。加えて、試験システム全体を保護するカバーを新たに標準装備し、複数のロック機能を追加するオプション機能も設けることで、試験環境の安全性をさらに向上させています。こうした機能の追加により、eモビリティ分野や産業機器分野において、環境負荷低減を見据えたモータの高速化・小型化に向けた評価環境の強化に貢献いたします。


【 背景/概要 】
東陽テクニカでは2022年3月に、トルク・回転数・効率測定などを容易に行えるモータトルク試験システムとして「TSBシリーズ」を開発し、提供を開始しました。1~15kWクラスのモータを対象に、研究開発から量産前評価まで幅広い用途で使用されています。
この数年で、eモビリティ分野や産業機器分野を中心に電動化はより一層進展しています。EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)をはじめとする電動車両、電動二輪、電動建機に加えて、AGV(無人搬送車)、物流ロボット、ポンプ、ブロワ、搬送装置など、従来はエンジンや油圧などで駆動されていた産業機器・装置の動力をモータへ置き換えた製品・システムの開発などより広い産業分野での電動化が加速しています。
そのため、開発現場では、モータの一層の高効率化ならびに高速回転化が求められています。高効率化は消費電力の低減やモビリティ航続距離の向上につながり、高速回転化はモータの小型・軽量化を可能にします。これにより、装置全体をコンパクトにできることに加え、使用材料の削減や資源効率の向上といった環境面でのメリットも生まれます。一方で、インバータ駆動されるBLDCモータ(永久磁石同期モータ)などでは、トルクや効率に加え、誘起電圧を含む電気特性を高回転域まで正確に把握することが、高効率な制御や信頼性の観点から重要になっています。また、高回転化に伴い、評価時に扱う回転エネルギーや駆動電圧の増大から、試験装置側にはこれまで以上に高い安全性が求められています。
こうした開発・計測ニーズの変化を受け、東陽テクニカは「TSBシリーズ」の設計を見直し、ベンチデザインの刷新とオプション機能の拡充を行うことで、誘起電圧評価をはじめとした計測オプションの拡充と高回転試験を前提とした安全対策の強化に対応し、次世代モータ開発を支える実用的な評価環境の提供を可能にしました。高度化するモータ開発・評価ニーズに対応する試験環境を提供し、eモビリティや電動産業機器におけるエネルギー効率の向上や環境負荷低減につながる製品開発に貢献します。
【 リニューアルの主な特長 】
■追加された標準仕様
(1)筐体設計の刷新
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T-N効率に加え、誘起電圧計測、コギングトルク計測などのオプション機能を追加しても1ベンチで完結できるサイズに
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導入時あるいは将来的な評価項目の追加を容易に実現。誘起電圧計測は、最大10,000rpm超にもオプション対応が可能
(2)供試モータも囲う全面安全カバーを装備
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試験システム全体を囲うカバーを標準装備。高回転試験時の接触・飛散リスクを低減し、安全な運用を実現
■追加されたオプション機能
(1)幅広い誘起電圧計測
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~1,000rpm 簡易・手動調整モータ : 誘起電圧定数の確認、設計初期評価向け
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~10,000rpm 高速モータ : 無負荷・惰性回転を含む高速回転域・実使用回転域までの評価向け
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10,000rpm超 : 個別カスタムにて対応
※評価内容や予算、対象モータに応じて最適な構成をご提案します。
(2)インターロックおよび扉カバーの電磁ロックに対応
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ロック中のイレギュラーなカバー解放時の緊急停止機能の対応が可能
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ロック状態でのみ運転可能なインターロック機能、パトランプや非常停止スイッチなどの機能追加が可能になり、誤操作や不意の侵入を防止
【 製品データ 】
・TSB100/300/600 ベンチトップシリーズ
定格トルク:1 ~ 5N・m
最大回転数:~15,000rpm
ブレーキ負荷電力:~4kW
・TSB1200/2400/5000 台車付きシリーズ
定格トルク:12 ~ 48 N・m
最大回転数:~8,000rpm
ブレーキ負荷電力:~14kW
※トルク・回転数・出力は構成や冷却条件により異なります。
【 展示会出展 】
2026年1月21日(水)~23日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第18回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-」の構成展「第17回 EV・HV・FCV技術展(EV JAPAN)」に出展し、「TSBシリーズ」もご紹介します。担当者から詳細をお伝えしますので、ぜひお立ち寄りください。
■展示会名:第18回 オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展-
第17回 EV・HV・FCV技術展(EV JAPAN)
■会期:2026年1月21日(水)~23日(金)
■場所:東京ビッグサイト (ブース番号:W13-13)
■時間:10:00~17:00
■展示会公式サイト:https://www.automotiveworld.jp/tokyo/ja-jp/about/ev.html
■出展お知らせページ:https://www.toyo.co.jp/e-mobility/seminar/detail/ev_hv_fcv17th/
<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新を推進しています。その事業分野は、脱炭素/エネルギー、先進モビリティ、情報通信、EMC、ソフトウェア開発、防衛、情報セキュリティ、ライフサイエンス、量子ソリューションなど多岐にわたり、クリーンエネルギーや自動運転の開発などトレンド分野への最新計測ソリューションの提供や、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力しています。新規事業投資や M&A による成長戦略のもと国内外事業を拡大し、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/
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