Akamai、クラウドで初めて VPU を提供

Akamai が NETINT ビデオ処理ユニットをベースとした 新しいカテゴリーのクラウドベースのコンピューティングをリリース

オンラインビジネスの力となり、守るサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングの企業、Akamai Technologies(NASDAQ:AKAM)は、Akamai Cloud Accelerated Compute Instances をリリースしました。これは、汎用プロセッサーよりも効率的に特定のタスクを実行するように設計された専用のコンピューターチップをベースに構築された新しいコンピューティングカテゴリーです。この新しいインスタンスは、メディアトランスコーディング用の NETINT 独自のハードウェアである、NETINT ビデオ処理ユニット(VPU)によって駆動されます。Akamai は、クラウドで VPU を提供する最初にして唯一のクラウドプロバイダーです。

※本リリースは2025年3月27日 (現地時間) マサチューセッツ州ケンブリッジで発表されたプレスリリースの抄訳版です。

NETINT VPU は、高品質の動画ストリーミングの配信コストを最小限に抑えることが不可欠なワークロードや、エネルギー消費の削減が優先されるワークロード向けに設計されています。Akamai の高速化されたインスタンスは、Quadra T1U VPU を使用しています。Quadra T1U VPU は、HDR を含め 8/10 ビットをサポートする AV1、HEVC、H.264 などの業界標準フォーマットで最大 8Kp60 のエンコード解像度に対応するシングルチップソリューションです。Quadra T1U は、最高密度のハードウェアエンコーダーとして 1080p30 の放送品質で 32 のライブストリームをエンコードでき、キャパシティは HD 以上または HD 以下の解像度へリニアにスケーリングできます。

ライブおよびオンデマンドの動画ストリーミング、ユーザー生成コンテンツ、動画主導のソーシャルメディアの増加により、企業はアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために、最適化されたハードウェアおよびクラウドソリューションを探しています。ただし、トランスコーディングに最適化されたクラウド・コンピューティング・リソースはまれです。以前は、NETINT の VPU ハードウェアを展開する唯一の方法は、完全に購入してオンプレミスまたはコロケーション施設で実行することでした。Akamai Accelerated Compute Instances は、オンデマンド動画およびライブ・ストリーミング・サービスを提供しているメディア企業向けに設計されており、IT 予算を増やすことなく、必要なスケーラビリティを提供します。

Akamai の Product Management 担当 Vice President である Jon Alexander は「Akamai は、従来のハードウェアに閉じ込められた力をクラウドに持ち出すことにより、ビジネスを妨げていた障壁を取り除いています。企業はコストを削減し、シームレスに拡張し、より優れたストリーミング体験を提供できるようになりました。これにより、長年見過ごされてきた大きな業界の課題を解決できます」「VPU を提供する初のクラウドプロバイダーとして、Akamai はメディアパートナーとの長期的な関係を拡大する新たな競争優位性を獲得しました」と述べています。

NETINT VPU を使用すると、演算負荷の高いビデオ処理タスクを VPU にオフロードすることで、アプリケーションの CPU を再割り当てできます。VPU アーキテクチャは CPU のみのソリューションと比べて、最大 20 倍のスループットを実現します。これにより CPU が解放され、動的パッケージング、インターレースの解除、リアルタイムの音声テキストキャプション、VPU でサポートされていない標準のソフトウェアデコードや、FFmpeg や GStreamer などの一般的なアプリケーションなど他の処理を実行できるようになります。

NETINT の Chief Revenue Officer である Randal Horne 氏は「VPU は動画ストリーミングの収益性を実現する究極の方法です」「従来のソフトウェアエンコーダーを使用して大量の動画コンテンツを配信する場合、経済的負担が非常に大きくなります。NETINT は、Akamai Accelerated Compute Instances 内の VPU エンジンとして採用され、従来の業界標準のプラットフォームと比較して 10 分の 1 のコストで最大 20 倍のスループットを実現します。Akamai Cloud を利用することで、NETINT はメディア企業が設備投資を削減し、OPEX を減らして、成長と収益性の目標を達成できるよう後押しします」と述べています。

Akamai は、メディア向けのクラウドを目指し、ハイパースケーラーが見過ごしている市場領域を把握しようとしています。Akamai のメディアサービスには、コントリビューション、転送、トランスコーディング、パッケージング、デジタル著作権管理、広告挿入、コンテンツセキュリティなどのソリューションが含まれており、動画ストリーミングサービスの上位 10 社すべてから信頼を得ています。Akamai は、クラウドで利用できる初の VPU、トランスコーディングに最適化された NVIDIA GPU、業界の中でも低水準のエグレス(出方向の通信)コストにより、シームレスなパフォーマンスを大規模に実現します。このクラウドプラットフォームはオープンソースであり、顧客はワークフローのあらゆる側面を制御し、活気に満ちた成長を続けているサードパーティ・パートナー・ネットワークにアクセスできます。メディア企業は、デジタルコンテンツの転送、準備、処理、配信、セキュリティ確保、収益化といったワークフローの各段階で、複数のソフトウェアやパートナーを選択できます。Akamai の超分散型のクラウドは、スケーリングによってエグレス料金を最小限に抑えたり十分な容量を確保したりできる独自の機能を備えており、比類のない価格パフォーマンスを提供します。

Akamai は 4 月 6~9 日にラスベガスで開催されている 2025 NAB Show に出展しており、幅広いクラウドベースのメディア配信機能、コンピューティング機能、セキュリティ機能を紹介します。

Akamai について:

Akamai は、オンラインビジネスの力となり、守るサイバーセキュリティおよびクラウドコンピューティング企業です。当社の市場をリードするセキュリティソリューション、優れた脅威インテリジェンス、グローバル運用チームによって、あらゆる場所でエンタープライズデータとアプリケーションを保護する多層防御を利用いただけます。Akamai のフルスタック・クラウド・コンピューティング・ソリューションは、世界で最も分散化されたプラットフォームで高いパフォーマンスとコストを実現しています。多くのグローバル企業が、ビジネスの成長に必要な業界最高レベルの信頼性、拡張性、専門知識を提供できる Akamai に信頼を寄せています。詳細については、akamai.com および akamai.com/blog をご覧いただくか、LinkedIn で Akamai Technologies をフォローしてください。

NETINT について:

NETINT は、自社の Codensity ASIC カスタムシリコンを基盤としたビデオ処理ユニット(VPU)を開発し、新しいビデオ処理ソリューションを生み出しています。最も要求の厳しい動画エンコーディングワークフローのニーズを満たすように設計された第 2 世代の NETINT VPU、Quadra は、クラウド動画アクセラレーションに貢献したことが評価され、2024 年に Meta および Google とともに Technical Emmy Award を受賞しました。VPU のプラットフォーム、サービス効率、コストの改善について学びたいビデオエンジニアの皆様は、ぜひ netint.comにアクセスして情報をご覧ください。

※AkamaiとAkamaiロゴは、Akamai Technologies Inc.の商標または登録商標です

※その他、記載されている会社名ならびに組織名、ロゴ、サービス名は、各社の商標または登録商標です

※本プレスリリースの内容は、個別の事例に基づくものであり、個々の状況により変動しうるものです

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会社概要

URL
https://www.akamai.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区八重洲2-2-1  東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー
電話番号
03-6897-9450
代表者名
日隈 寛和
上場
未上場
資本金
2億1920万円
設立
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