フクロウの目を開かせようと投石!?信じられない迷惑撮影を『アサヒカメラ』が告発
富士山、北海道・・・人気撮影地でいま何が起きているのか?<風景・野鳥撮影のマナーを考える>
「いい写真を撮りたい」という気持ちはプロも初心者も変わりません。しかし昨今アサヒカメラ本誌には、撮影愛好家の恥ずべき行為の目撃談が多く寄せられています。そこで夏休みを前に「アサヒカメラ2017年8月号」(7月20日発売)では、<風景・野鳥撮影のマナーを考える>と題して、富士山、北海道など人気撮影地で起きている環境破壊とトラブルを告発、いま一度自然や周囲への配慮を忘れない撮影のあり方を特集します。
「写真好きのための法律&マナー」第5回
人気撮影地でいま何が起きているのか? <風景・野鳥撮影のマナーを考える>吉川明子撮影場所にスピーカーを持ち込んで演歌を爆音で鳴らす。撮影の邪魔だと言って草木を平気でなぎ倒す。フクロウの目を開かせようと石を投げつける。モモンガの巣穴のある木をバットで叩く。同じ写真を撮らせまいとしてサンコウチョウの営巣中の巣を勝手に撤去する……。これらはすべて本誌に寄せられた、撮影愛好家の恥ずべき行為の目撃談です。「いい写真」を撮りたいのは人間の性。しかし、こうしたマナー違反の一因には「いい写真」の捉え方に問題があることが、今回の取材で浮かび上がってきました。
富士山、北海道など国内の自然撮影の人気スポットで今、何が起きているのか? われわれ撮影愛好家が考えるべきマナーは? こうした悪質な行為を防ぐ手立ては? みなさんと一緒に共有したいと思って作った企画が「風景・野鳥撮影のマナーを考える」です。
第一特集 いま評価される風景写真とは?
もっとも人気の被写体ながら、もっとも難しいとされるのが「自然・風景」。交通手段の発展、インターネットによる情報共有が進んだことで、世界中のあらゆる絶景が撮りやすくなりました。その一方、「普通にきれいな写真」というだけでは、SNSやコンテストでは高い評価を得にくくなりました。
21世紀の自然・風景写真に必要なものは何か? あなたの風景写真はなぜ評価されないのか? いま高く評価されている人気写真家の作品とアドバイスで、その答えに迫ります。総力特集69ページの大企画です。
(1)巻頭グラビア
・水越 武 「水逍遙」
・石橋睦美 「水満たす緑林」
・米美知子 「旬彩花」
・吉野 信 「アメリカ・パノラマ紀行」
・田淵行男 「北の山」(未公開作品)
(2)記事:
・風景写真上達へのアプローチ 田中達也
・写真家が語る風景写真 水越 武 石橋睦美 米 美知子 吉野 信
・撮影ノート ~田淵行男の未公開作品~
・島の風景を撮りに行く 古市智之
・撮影プランを立てる 伊藤亮介
・最新ミラーレス機で風景を撮る 萩原史郎
・まだまだ現役 大判カメラで撮る人々 まつうらやすし
・普通の風景写真がコンテストで評価されない理由
ほか
中面グラビア
世界文化遺産の登録勧告を受け、いま沖ノ島(福岡県)に注目の眼差しが向けられています。島全体がご神体とされ、原則として立ち入り禁止の「女人禁制の島」ですが、今回、写真家・藤原新也さんがこの島を激写。知られざる島の姿を浮き彫りにしています。三好和義さんが撮るインド・マハラジャ、6月に逝去した田原桂一さんの遺作と合わせて、中面グラビアをご堪能ください。
藤原新也「沖ノ島」/三好和義「印度眩光―マハラジャの歳月―」/
田原桂一さんを偲ぶ「KEIICHI TAHARA 1951-2017」
新製品特集
キヤノンEOS 6D MarkⅡ、EOS Kiss X9/ライカカメラ LEICA TL2
アサヒカメラ 2017年 08 月号
定価:900円(税込)
発売日:2017年7月20日
https://www.amazon.co.jp/dp/B07124YX52
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