NEC、CPU性能向上やグラフィックスアクセラレータの長期供給・保守対応などを強化し、ファクトリコンピュータのエントリーモデルの販売を開始
NECは、24時間安定稼働と長期供給・保守を提供するファクトリコンピュータ「FC98-NXシリーズ」において、インテル第12世代CPU採用(注1)による性能向上や長期供給・保守が可能なグラフィックスアクセラレータのオプション化などによる高機能化への対応力を強化したエントリーモデル「FC-PMシリーズ」3モデルを商品化し、本日より販売を開始します。
新商品では、インテル第12世代プロセッサーを採用するなどCPUの強化により従来比で最大約2倍以上の性能向上(注2)を行い、LANポートには2.5GBASE-Tを新規採用しネットワーク通信速度の向上も実現しました。
さらに、オプションとして長期供給(2029年12月まで)および長期保守(2032年12月まで)が可能なグラフィックスアクセラレータをオプション化し、映像・画像解析システムやディープラーニングをはじめとするAI 利活用ニーズなど、今後、システムの高度化ニーズが高まるIoT、AI分野への対応力を強化しました。
昨今、社会インフラ設備や病院の医療システム、工場の生産ラインなどでは、労働力人口の減少を背景にシステムの自動化や監視、作業工程の見える化などIoTシステムの導入が求められています。また、製造業の生産ライン・公共インフラ、医療現場での監視用途などでは、さらに画像や映像の解析処理やディープラーニングをはじめとするAIの利活用ニーズも高まってきております。このようなシステムには24時間連続の安定稼働と長期共有・保守が可能なコンピュータが導入されますが、取り扱うデータ量の増大に伴いより高速な処理、通信速度の向上が求められます。NECは、今回の新商品によって、IoTの活用やAIを取り入れたシステムの構築を支援し、生産性向上や効率化に貢献します。
【新商品の特長】
1.IoT、AI分野での活用に向けたハードウェア強化
最上位モデルのP21Gではインテル®Core™ i7-12700Eプロセッサー(2.1GHz 12コア)、中位モデルのP32Kではインテル®Core™ i3-12100E プロセッサー(3.2GHz 4コア)と各々インテル第12世代プロセッサーを搭載し、処理性能を従来機比で最大約2倍以上に向上します。(注3)
さらに、LANインターフェイスには2.5GBASE-Tを採用し、これらによりIoT活用による大容量データの処理や撮像/画像解析・AI利活用に求められる高度な処理を支援し、生産性向上や業務効率化に貢献します。
2.グラフィックスアクセラレータの長期供給・保守に対応
新たに「FC-PMシリーズ」のオプションとして供給期間を2029年12月まで、保守受付期間を2032年12月までと長期供給・保守に対応したグラフィックスアクセラレータとして「NVIDIA RTX™A2000」を用意します。
従来、グラフィックスアクセラレータを本体とは別にユーザが選定・手配していた環境では、ファクトリコンピュータ本体に比べてグラフィックスアクセラレータ自体の供給・保守期間が短いため、故障して修理が必要となった際に保守期間が終了してしまっている場合や、代替製品に切替えるためにシステム改訂や更改工事などの手間や費用が発生する場合がありました。こうした課題に対して長期供給と保守に対応することでシステム全体の長期運用と費用の効率化に貢献します。
以上
(注1) 最上位モデルP21G、および中位モデルP32Kに搭載のCPUがインテル第12世代CPUに該当。
(注2) 当社調べ。FC-PMシリーズ従来機種P34WまたはP36Kと新商品P21GまたはP32Kで各々性能を比較。
(注3)下位モデル従来機種P31Xと新商品P30Xとの比較では約1.2倍以上の性能向上。P30Xではインテル® Celeron ®プロセッサーG6900E(3.0GHz 2コア)を搭載。
<本製品について>
URL:https://jpn.nec.com/fc_p/
<本件のお問い合わせ先>
NEC プラットフォーム販売部門
エッジプラットフォーム販売推進グループ
E-Mail:fc-cust@mlsig.jp.nec.com
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